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山田亮一さんごめんなさい


山田亮一さんごめんなさい。僕がバカでした。


上司の車の助手席に乗せられて外回りしていた。

子供大好きなうちの上司は今日も私にマシンガン自慢話(俺が歪んだ受け取り方してるだけなんだけど)を楽しそうに語る。

上司の子供は小・中・高に通う男3兄弟。上司パパに明らかに甘やかされている。

「サッカーの送り迎えが大変なんだよ。金もかかるし。」
だけど話す上司の顔はニヤニヤ。頼む、不倫されててくれ…

なんでも真ん中の子が相当サッカー強いらしく、地区の代表に選ばれたせいで練習時間が他のメンバーより増やされてるらしい。

「次男は車酔いするから電車で一緒に帰るんだよ。参ったね」
でもニヤニヤ。頼む、一家全員ワキガであってくれ…

「長男がvalorant?とかいうゲームばっかやっててさ、なんか結構強いらしいんだよ。パソコンも買ってやったのに性能が悪いとか言って」ニヤニヤ。



俺もキレた



「一番下の子がサンタさんのプレゼントで──」
(ここで記憶は途切れている)


今まで自分の家庭環境に不満が無かったと言えば嘘だけど、それでも育ててくれた母、祖母、姉には心から感謝しています。
なのに私立いってサッカーやらせてもらってPCまで買ってもらってあげく全部うまいとか言われたら流石にちょっと嫌になってきて、そんなこと一瞬でも感じた自分にも嫌になりました。


帰りの駅のホームではイケメン高身長高校生が足組んで座ってた。
横の席を自分のリュックで占領し踏ん反り返っていた。
群がるミニスカJK。
自然と席を立つことを促される俺。


そんな時「こいつ卑屈すぎん?笑」ってなってた山田亮一の歌詞が頭によぎった。こういうことだったんだ。
山田亮一さんごめんなさい。俺なんも分かってなかったっす(多分今も分かってない)。


電車の中で無線イヤホンの電源入んなくてハヌマーン聴くことすらできず、涙が一筋────
これは今迄のバチが当たったんだなと思いました。


〜この駄文を青山学院大学サンバゲーム部に捧ぐ〜

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