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世界最古のピラミッド⁈グヌンパダンに行ってみた

 インドネシア(ジャカルタ)駐在中の旦那からの情報で、以前「知り合いがグヌンパダンという遺跡に行ったらしいんだけど、そこは最古のピラミッド説のある場所らしくて、その近隣の村では、びょ~~んとか鳴る楽器みたいなのがあって、それがアイヌで聴いたものと(口琴のムックリというものらしい)そっくりだったって。何か繋がりがあるのかも。」とのこと。
それを聞いて、縄文が色濃く残る日本のアイヌと太古のインドネシアとの繋がりに、私は、とてつもない興味を抱いてしまいました。

2022年、コロナにかかって自宅療養中に、どっぷりはまってしまったTolandVlogさんのYouTube。サムさんの語る日本神話や世界神話、古代文明に、ペトログリフにいつも興味津々。あるとき、TolandVlogさんで、インドネシアのグヌンパダンのことが取り上げられている動画を見て、なんと!これは以前旦那から聞いてたあの場所ではないか!!

ってことで、今回ジャカルタへ遊びに行くことになり、旦那にどこに行きたい?と尋ねられ、もちろんグヌンパダン!!そこしか思い浮かばない。
地図で見るとジャカルタからそう遠くはないから行けそうな気がするとのことで、旅のハイライトとして、最終日に計画してもらいました。

グヌンパダン(Gunung Padang)とは?
インドネシア西ジャワ州 チアンジュール県カリャムクティ、チャンパカ地区にある巨石記念物の遺跡。長さ1mほどの沢山の切り出された石に囲まれた5つのテラスからなる丘で、死火山を覆うような造りになっている。
一番下の第一テラス(北)から第5テラス(南)にかけて、370段の階段があり、高低差は95mほど。グヌンパダンはスンダ語で”悟りの山“という意味で、スンダ族にとっての聖地。
*2023年10月インドネシア国立研究革新庁をはじめとする研究チームが学術誌Archaeological Prospectionに研究結果を発表。
世界最古のピラミッドであることが科学的に確認された。

2024.8.23 いよいよ旅のハイライトグヌンパダンへ!

ドライバーさんに前日、行先の住所を伝えて、ナビを使いながらいざ出発!
朝7時、出発地点は、ジャカルタより東にあるカラワン(旦那の居住地)
ボゴールまで高速道路を使い、プンチャックを超えて目的地へ。
高速道路は平日のためか、スイスイで順調。途中のボゴールは高地なので
涼しくて気持ち良かった。そして、プンチャックの峠を越えてしばらく行くと
いよいよ幹線道路を外れ、田舎道に入りました。

ここからが長くて、いつまでたっても到着しない(*_*; 
だんだん心配になってきて、、、、旦那は「道、間違ってないよね???」
とドライバーさんを疑い、、「ここで車がぽしゃったらアウトだ。。。」
とか言い出してきて、、、
こんなところに行きたいと言った私が悪かったです(*_*; 
本当にごめんなさい。。。の気分。。。。

最後、小さな村を通り抜け、ホントに小さな道路になってしまって、あぁ、もうこれ以上は車で行けない;;と思った矢先、通りがかりのおじさんに道を尋ねると、「グヌンパダン?すぐそこだよ!」と。
ようやく無事にたどり着くことができました!ほーーーっと一安心。
到着時間10:45分。家を出て4時間弱。

入り口
駐車場 5台はおけそう


さてさて、駐車場も小さいけれど完備してるし、看板出てるし、なかなかちゃんとしてる~と安心。しかし、門は開いてない。。。
入口の真ん前のお店の人に聞いてみると「今日は金曜日でムスリムのお祈りの日だから、開くのは12時半だよ~あと1時間半は開かないよ」
って、、、ここまで来て見ないで帰るとかありえないので、待つことに。

全く何もない場所なので、遺跡の真ん前の売店の叔母ちゃんになんか食べれる?と聞くと、チキンはあるよとのことだったので、ここでお昼を食べることに。ドライバーさんと3人で昼ご飯。こういうところであまり食べないので、おっかなびっくりだったけど、チキンと’白菜と豆腐の炒め物’。後から、さっき摘んできたであろうバジルを持ってきてくれた。優しい味で思ったよりずっと美味しかった。

優しい味だね

遺跡の前の木々は、風が吹く度に、サワサワ~と癒しの音を鳴らし、しばらくすると、店の奥で泣いていた赤ちゃんが歩行器に乗せられて出てきた。生後5か月だって、もう耳にピアスをしてる。聞くと、女の子は、ここでは生まれて30日後には、ピアスを開けるらしい。ハルス(必ず)
なるほどねぇ。指輪もブレスレットもしてる^^かわいい。
まだまだ時間たっぷりだったので、赤ちゃんあやして遊んで待つ。

赤ちゃんのお母さんがチケット売りの人だったみたいで、ガイドはつける?と聞かれて、せっかくなのでお願いした。インドネシア語と英語のガイドどっちにすると聞かれて、英語も話せるガイドさんをお願いした。ガイドさんをケータイで呼んでる模様。

で、ようやく門を開けてもらってチケットを買って、ガイドさんを待つ。。
しかし、来ない。。。30分経過。。。てか、もう1時だけど。。。
ラマ~~ヤ(遅すぎるなって)察した優しいおじさんがバイクでガイドさんを呼びに行ってくれた。
旦那は、インドネシアはこんなもんだよと慣れた模様。
インドネシアの時間は、ジャムカレット(ゴム時間)って言われてる。
そぅだったわ。思い出した。。
(以前、家族帯同で3年半ジャカルタに住んでいました)

やっとこさ来たガイドさんは、真っ黒のスンダのユニフォーム?ばっちりに決めた気さくな人だった!よろしくお願いします~握手。

遺跡の地図

やっとはいれるーーー!!!わくわく。
「まずここに入るときには、入口にある聖なる湧き水で手を清めます。」
「まず、先にお祈りしますね。」私も一緒に合掌。

**これから神聖なる場所に入らせて頂きます。宜しくお願いします**

ちゃんと水場で祈ってから、ココナツの器で汲んだ聖水で手を清めてもらいました。

神社みたい

「瞑想は好きですか?ここのエナジーはとってもGoodなので、後で感じてみてね~」って、、、はい、スピリチュアルガイドでした。
私と息ぴったり!!

元々あったオリジナルの階段

出だしから、結構、急こう配の階段を上っていきます。
「ここでは大きな竹の木が沢山育っているよ。竹は水があるところに育つからね。ここは水が豊かな土地なんだ。」さっき聞いていたサワサワとした風の音は風に揺れる竹の葉音でした。爽やかだぁ~

ここは5つの長方形のテラスで構成されていて、5番目のテラスが一番上。
まず一番初めに1st Floorに向かいます。
階段に使われている石にはところどころ穴が開いているのが目につく。
これは、Tolandさんの言ってた杯状穴では??
盃状穴が階段に使われているということは(神聖な儀式で使われていたであろう)盃状穴を信仰している人たちを、征服した人たちが作った階段なの?とか色々考えながら登っていきました。

盃状穴?Lubang

1st Floorに到着
1m程度の石が散乱しています。わぁー凄い量の石。何かの建造物が壊れた後のような感じです。

建造物の残骸のよう

大きな木がシンボリックに生えています。Campaka Putihと書かれています。白いチャンパカの木?チャンパカは、黄色い花のイメージでしたが、これは白い花が咲くのかな?チャンパカ精油の香りは大好きなので、この木があのチャンパカなのか~と実物を見れて、嬉しくなりました。
チャンパカは、インドでは豊穣の女神ラクシュミの化身と言われ、神にささげる神聖な花らしいですが、インドネシアでも同じように神聖な植物として大切にされているようです。切り出された石と木の根っこが絡まって、判別が難しいほど。チャンパカの木と遺跡の石たちが共にしてきたであろう、とてつもない長い時間を感じました。

チャンパカの木

上の方に目をやると、たくさんの石が横たわっている中に、石で区切られた部屋のようになっているところがありました。ちゃんと入り口がわかるように門のようになっています。

入口がわかりやすく門のよう

東の方にテーブルのような台のような石があります。ガイドさんはここで儀式をしていたと言っていました。

おそらく儀式の場

「この台は5角形だよ。石も5角形に切り出されているし、ここでは”5”が大切なシンボルなんだ。」とのこと。

指跡のようなペトログリフ?

横わたっている石にはところどころ指の跡のようなものが刻まれています。

ガムラン石と言われている横長の石の前にガイドさんが座って、スンダの音階を説明し始めました。
普通はドレミファソラシドの7音階だけど、スンダでは5音階なんだそうです。確か沖縄の音階も5音階だったような気がする。ここにもスンダと沖縄とのつながりを感じました。
インドネシア語に”チャンプル”という言葉がありますが、”混ぜる”という意味。
沖縄のゴーヤチャンプルの”チャンプル”や、長崎の”ちゃんぽん”は、同じ語源なんだろうなぁと前回の駐在の時に感じていたので、あぁやっぱり海洋民族のつながりが確かにあるなぁと再認識。

爪で鳴らすと場所によって音が違う

ガイドさんが、爪でスンダの5音階を奏で始めると、ぽつぽつと雨が降り始めました。

そして雨は次第に強くなっていきました。えぇーうそでしょう~~~
急いで上まで駆け上がって、横にある小屋のようなところで雨宿り。。。

「雨が止むまでここで待ちましょう。。。」
そして、またまた、待たせられることに。
ここまで、待たされると絶対なんか意味があるとさえ思ってしまいました。

「乾季に雨が降るなんて珍しい。昨日の夜に珍しく初めて降って、今回で雨は2回目。これは、あなた方とても歓迎されている証拠だ。」とのこと。
龍神さまのお印のような雨だなぁと感じました。

雨宿り中もガイドさんのおしゃべりは続きます。「この世はミクロコスモスとマクロコスモスで成り立っていて、あらゆるものは、全て繋がっているんだ。」そして4大元素のことも話し始めます。「この世は4つの元素で成り立っている。火地風水。その働きとバランスの中で成り立っている。」そして”5”の意味についても。「私たちの身体は、頭、両手、両足、ヒトデのように五芒星になっている。」聞きながら、私の頭の中は、レオナルドダビンチの絵を思い描いていました。すでに、その辺のこと、探究済みなので、ガイドさんの言わんとすることが、全部手に取るようにわかり、分かり合えるぅと嬉しくなりました。

雨が強まり待機中

ガイドさんは南の方に耳を澄まし始めます。ゴーーーっという大きな音がし始めました。「スコールが来る。もうそこまで来てる。。。通り過ぎるまで待ちましょう。。。」

もう、ここまで来ると、諦めモード。
もう。。。しばし瞑想。。。
上に向けた両掌に感じるエネルギーはとっても大きく、同時に眉間もビンビンしてきました。やっぱりエネルギー強いな。

20~30分待ったと思います。やっと雨が小降りになり、そろそろOKかなとのことで、小屋を後にし、遺跡に向かうと、あらもうここは第5テラス。

雨で階段を駆け上ったので、2,3,4ndFloorをすっ飛ばしてました。
第5テラスには丁度南を向くように3つの大きな石が横たわっています。
真ん中の石はシバリンガムのようなものだと言っていました。両脇がMother&Fatherなんだとか。何故かそこの写真が残ってない不思議。

おそらく拝むような場所
先に見えるのがシバリンガムのような御神体のような石

そこが多分一番の聖なる存在であって、そのすぐ下に、そこに向かって拝むような形の四角いスペースがあります。聖なる存在に頭を下げるように額をつける用の穴もあいています。ガイドさんがお手本を見せてくれて、こうやるんだよ。はい、やってみて!ということで、私も同じようにお祈りさせて頂きました。イスラム教徒のお祈りの仕方にそっくりです。

ここに来れたこと有り難うございます。
イスラム教徒みたい
ガイドさんのお手本

下のほうに歩いていくと、縄文遺跡のようにサークル上になっていて、中央に”Batu kanuragan”と書いた石がありました。ガイドさんはそこで、何やら手印のようなものを組んで目をつむっています。

「はい、やってみて!」

私もやってみる

中央の石にある小さな穴に右の中指を入れて、手を開き、右手の人差し指と左の人差し指、右の親指と左の親指同士をくっつけるようにして三角にして手印を組みます。目を閉じます。

ガイドさんは、私の横で4大元素を召喚し始めました。
わたしも心の中で同調します。
「火地風水を召喚します」
すると、そのとたんに、風がゴーーーっと吹き始めました。
「これ、ほんとにエレメント来てる!!!」とはっきりわかるほどでした。
ガイドさんも「うぉ~~~来てる~~~!」と叫んでいます。

もはや儀式

この神聖な状況の中で、私は何を祈るのか?
もうこれしか浮かばない。

心を込めて「愛と調和の世界が広がりますように・・・」
それしかない。。。

それから「日本とインドネシアを繋げます」と宣言していました。

2人で聖なる自然界と同調中

目を開けると、ガイドさんが、すごかったね~~と興奮しています。
日本から来てくれて祈ってくれてありがとうみたいなこと言ってます。

「さっきの雨はWater、今出ている太陽はFire
さっき吹いた風、Wind、そしてこの大地、Earth。
4大元素、揃ったんだよ!」

しかも、さっき、この地でとれた食べ物を頂いていた(Earth)
これにも意味があったんだなぁと妙に納得。

私は、今回ここで"愛と調和の世界を祈る"ためにインドネシアに来たのかもしれないとすら思ってしましました。あまりにも待たせられ、でも、全てそろった状況でここで祈るお役目があったのかな~なんて。

盃状穴には全て雨水が溜まってました
9つの穴
大きな手の跡?
剣のシンボル
スンダのシンボルも剣🗡️

そして、下に降りて2nd Floorからの眺めは本当にすがすがしくて
素敵な眺めでした。
ガイドさん超おすすめの宇宙と繋がるスポットです。

ここのエネルギーを忘れない!

もしも、また来る機会があったら、今度は帰り道の心配をしなくて済むように、ボゴールに泊まって、それから、ガムラン石を叩けるマレットとアイヌのムッコリを持ってきて、村の人に聞いてみたい。それから、ゆっくりここで瞑想してみたい。。

これが唯一綺麗なまま残っている五角形の石のこと

この地は、”5”がキーワード。

旅行直前に買って持ってきたバッグ

インドネシア旅行の直前に買った”5”の布バッグ。
バリで買ったヒトデ型の軽石。
なんかここに来る前から、5のシンボルを引き寄せてたみたい。
そして、ここに入る前に遊んでいた赤ちゃんは5か月の女の子。
そして、私の数秘誕生数は5!
不思議なシンクロが楽しい。

日本に帰ってから、いろいろ調べてみると、私達が見ることができたのは第一層の部分で、放射性炭素年代測定でBC1100〜2000年頃に建造され、この下には、第四層まで遺跡が残っているらしい。地下の第2層は円柱上の巨石が人為的に並べられ、BC5500~6000年頃に作られたと推定され、そこから15m下の第三層は空洞や部屋があり、想定BC6100~7900年頃、そこから20~30m下の第4層の部分はは2万6先年前に建造されたと推定されるとか。エジプトのピラミッドやトルコのギョべクリペテペを遥かにに超える古さの謎大き不思議な遺跡でした。

階段を下りながら、ガイドさんは、ここの周りには囲うように3つの川が流れていることを教えてくれました。海洋民族にとって大事な海から続く川と、遺跡の入り口にある湧き水。盃状穴と石に刻まれた数々のペトログリフ。

ガイドさんはスンダランドのことにも言及していました。
「はるか昔この地にはスンダランドという巨大な大陸があったんだ。」
そして、私は、この地の海洋民族は日本の縄文の人たちと交流していたか?はたまた同じ文化を持つ人々だったのかなぁ~と想像し、こんなにも太古のロマンを掻き立てる場所に行けることへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

このめったに行くことができないグヌンパダンの体験をちゃんと記録に残そうと思って今回ブログにまとめてみました。

長文を読んでくださり、大変ありがとうございました。
少しでもグヌンパダンのエネルギーを感じて頂けたら幸いです!

#グヌンパダン #世界最古のピラミッド#スンダランド#gunungpadang













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