【和訳】TDA Summit X ルール変更点まとめ

Shuffle up and Deal, れくです。
以前より名前変わってます。以後お見知りおきを。

今回は7/1-2にラスベガスで開催されたTDA Summit Xで議決されたTDAルール・推奨手順書の変更点を日本語に訳してお送りします。
それでは早速。
出典はこちら↓

規則に関して10項目、推奨手順に関して8項目の変更が採用された。

規則

  1. プレイヤーの責任
    ミスディールの減少、遅延行為、女性を歓迎する環境作りへの必要性に応えるため、3つの責務を追加。

    1. 配られたカード枚数の確認

    2. 素早いプレイ

    3. 差別的、または不快な言動に関するハウスへの通報

  2. 電子機器類、特に電話機やベットチャート・アプリの利用
    規則違反は罰則の対象であることを強調。

  3. 新規およびテーブルブレイク後のプレイヤーの着席
    SBとBBの間、SBとボタンの間を含むいずれの座席にも着席可能であり、SBとボタンの間のみ次のハンドが配られないことを明文化。

  4. テーブルバランス後のプレイヤーの着席
    次にBBとなるプレイヤーが、シングルBB(訳注:ワンビッグ)や2ハンド連続でBBを支払うことになろうとも、移動先テーブルでSBを除き最もポジションが悪い席に着席する。
    訳注:テーブルバランスの際は移動先テーブルに2箇所以上の空席が必ず存在する。その中で次ハンドがSBでない最もポジションが悪い席に着席する。

  5. プレイ中断
    プレイヤーの敗退により最多人数のテーブルより3人以上少なくなったテーブルでは、空席が影響を及ぼす時点でプレイを中断する。例えば、BBが空席に到達した場合である。

  6. 端数チップの授与
    20条D項の削除。
    (ある2名のハンドがハイ/ロー両方のハンドに勝利している場合、ポット全体を2等分する)

  7. ミスディール
    条件を2件追加。

    1. 配られたカードの枚数が誤っている場合
      (訳注:テキサスホールデムで3枚目を配った場合など)

    2. デッキに含まれないカードが見つかった場合
      (訳注:ジョーカーが配られた場合など)

  8. 不正デッキ
    同スートかつ同ランクのカードが2枚以上含まれていた場合も不正デッキとなる旨の明文化。
    他の場合は地域のゲーミング規制法やハウスルールに依る。

  9. バーンカード
    バーンカードは単一ストリートにつき常に1枚であり、それより多くはならない。バーンカードの目的はスタブの保護であり、カード順番の保持ではない旨の明文化。

  10. 不正なフロップ

    1. フロップを4枚開いてしまった場合の処理は従前の規定通りとなる。

    2. バーンカードを切り忘れた場合(訳注:フロアを呼ぶ)。下記いずれの処理においても、ターンのバーンカードは1枚のみであり、2枚切ることは無い。

      1. アクションがなかった場合は、フロップ3枚のうち1枚をランダムに選び、バーンカードにする。その後、デッキの一番上のカードを3枚めのフロップにする。このとき、バーンカードを追加で切らない。

      2. アクションがあった場合、フロップの3枚はそのまま使用する。

推奨手順

  1. ボードカードを早開けした場合(現ストリートのアクションが完了する前に次のカードを開いてしまった場合)
    フロップゲームでの早開けは、フロップ、ターン、リバーのいずれにおいても同様に扱われる。早開けされたカードはスタブに戻し、表面が見えないようにリシャッフルをしてから、バーンカードなしで開き直す。
    従前の、ターン早開けに関する規定は削除。

  2. スタッドカードを早開けした場合
    早開けされたカードはスタブに戻し、リシャッフルを行う。その後、バーンカードなしで配り直す。
    従前の、ストリート全体で配られるはずだったカードを横に置く規定は削除。

  3. プレイ中のリシャッフル
    スタブをリシャッフルする際は、カードの表面が見えないように実施する。
    (訳注:カードの表面が見えるように持ち上げてはならない)

  4. トーナメントスタッフ間の連絡
    テーブルを離れるディーラーはテーブルに着くディーラーに対し、ブラインドの位置、プレイヤーへの警告や罰則、妨害行為に関する情報を連携する。ディーラーは、特に他のプレイヤーやスタッフに対する差別的または不快な言動についてプレイヤーの責務違反を常にフロアへ連絡するべきである。

  5. シングルドローゲームにおけるベット手順
    リンプ(ブラインドに対してレイズせずにコールすること)はシングルドローゲームにおいて許可される。

  6. ミックスゲームの種目順序
    錯誤や混乱の防止のため、スタッドとスタッドハイローを続けてプレイしないことを推奨する。

  7. 遅延行為防止の方法
    プレイヤーがすべてのアクションについて最大限に時間を使うことによる永続的な遅延行為を防ぐ有効な手段を確立することを推奨する。その手段はハウスの規模やイベントの段階、または市場規模によって様々である。一例として、テーブルドローの代わりにランダムテーブルブレイクを実施する、レベルごとのハンド数を固定する、オービットフォーオービットやソフトハンドフォーハンドを実施する、ショットクロックを採用する等が挙げられる。ハウスはプレイヤーに対し、迅速なプレイを期待し遅延行為を抑止する意図を説明すべきである。

  8. アンティ優先対ブラインド優先の記述
    アンティ優先を推奨とする従前の規定は削除。

※記事内容の正確性は保証されません。また、予告や通知なく内容が変更される可能性があります。

今日はこのへんで。
One seat open!


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