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校歌より寮歌の方が有名

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
詳しくはこちらのホームページから。

今日から国公立大学の前期試験ですね。
受験生の皆さん、頑張ってください。

私の母校、北海道大学の応援団がTwitterで毎日エールを送っていました。

さて、北大に入学すると入学式をはじめ、様々な場所で聞くのが、北大の恵迪寮の寮歌の一つである「都ぞ弥生」です。
現東大の寮歌「嗚呼玉杯」と現京大の寮歌「逍遙の歌」とともに日本三大寮歌に数えられます。

小説版「となりのトトロ」では、お父さんが歌うシーンがあるので、ひょっとしたらお父さんは北大出身かも。

ちなみに校歌は有島武郎が作詞した「永遠の幸」ですが、今、コラムを書くためにググったくらい記憶から消えています。

北大の寮歌は毎年作られて、「都ぞ弥生」は明治45年の寮歌です。

この歌は前口上とセットになっていて、口上の切れ目事に参加者が「了ぅぅぅ!」と合いの手を入れて、テンションが高まっていきます。

まずは前口上と歌詞をどうぞ。

【前口上】
吾等が三年を契る絢爛のその饗宴は、げに過ぎ易し(了)
然れども見ずや穹北に瞬く星斗永久に曇りなく、雲とまがふ万朶の桜花久遠に萎えざるを。(了)
寮友よ徒らに明日の運命を歎かんよりは楡林に篝火を焚きて、去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌はん。

この後に、
「明治45年度寮歌、横山芳介君作歌・赤木顕次君作曲、都ぞ弥生、アインス、ツバイ、ドライ」と続き歌に入ります。

【歌詞】(一番だけ載せておきます)
 都ぞ弥生の雲紫に
  花の香漂ふ宴遊のむしろ
  尽きせぬ奢に濃き紅や
  その春暮れては移らふ色の
  夢こそ一時 青き繁みに
  燃えなん我胸 想いを載せて
  星影さやかに光れる北を
  人の世の 清き国ぞとあこがれぬ

「都ぞ弥生」の何がいいかと言えば、立身出世、富国強兵の明治にあって、そんなことを微塵も感じさせず、大自然の中での学友との時間を歌っているところ。

同じ都をつけた早稲田大学の「都の西北」の歌詞を見ると、「一つに渦巻く 大島国の 大なる使命を 担いて立てる」って、リーダーになるぞ!っていう気満々ですからね。

北海道で過ごした四年間で感じたのは、大自然の中での自分のちっぽけさ。
そしてその自然の中で育まれた道民の鷹揚さ。

卒業してもう20年経ちますが、今すぐにでも行きたいところです。

受験生の皆さんも、大学進学を機に、新たな故郷が出来ることを祈念しています。

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