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【FP1級実技面接体験記】2022.09.25 PartⅠ

※回答内容が正解とは限りません。面接試験ってこんな感じだよというのが伝われば幸いです。

私はPartⅡからでした。
よろしければこちらの記事もご覧ください。


一般社団法人金融財政事情研究会 ファイナンシャル・プランニング技能検定1級実技試験
(資産相談業務)2022年9月25日分許諾番号2210K000003

控室後方に用意された席にて閲読開始


株式会社X?個人事業主じゃないんかーい!読みが外れたよ。残念。
本社が手狭で買換えを行っている・・・?ダメだな、ここは完全にわからない。諦めよう。
兄弟経営かぁめんどくさいなぁ。Aさんは勇退して弟に株を譲渡したい。そんで事業承継税制について聞かれるのか。


妹Cさんも株を持っているけど、集約したい。なるほど。


親族内承継したいけど道筋が。親族はAさんの長女しかX社に入社する予定はないのか。いや、これはどうするの?さすがに未熟すぎて代表者になるのはキツイか。だめだ。これは完全にわからない。


なんか、またちょっと今までと違う感じかな?とりあえず、問題点と職業倫理だけメモするか。これはもう、出たとこ勝負だ。聞かれたことにだけ答えよう。大丈夫、大丈夫。


コンコン
て「失礼します。てぃーと申します。よろしくお願いします。」
(60歳くらいの男性と女性か。頼む。優しくあれ。)


面「では、私から質問します。顧客の相談内容および問題点を挙げてください。」


て「はい。事業承継税制の活用について、妹Cさんが持つ株式について、親族内承継について、円満な遺産分割、相続税の軽減対策、納税資金の確保です。」


面「今回の場合、事業承継税制の活用を提案しますか?提案しませんか?」


て(もうそれさっそくわからないやつ。自信満々に答えとこうかな)
「はい、提案します。」


面「提案しますか?」


て(いやー、これ。提案しないが正解か?いや、正解とかなくない?兄弟で話し合ってよ)
「・・・・・・・はい。提案します。」


面「そうですか、では、摘要の要件をすべて満たしていると仮定して、申請期限があったと思うけど、いつまでですか?


て「2024年3月31日です。」
(問題集だけ読んでたら2023年って答えてたな。ありがとう、note)


面「適用期限はいつまでですか?」


て「2027年12月31日までです」


面「事業承継税制を活用して株式が移ってしまうことをAさんの妻はどう思いますかね」


て(非上場株とかお金にならないけど相続税かかるし、経営に関与してるわけじゃないし、ぶっちゃけいらなくない?どう思うって何よ。知らんて。)
「寂しく思うかもしれません。ただ、経営に関与しているわけではなさそうなので、株式が移ることで相続税も下がりますし、そのあたりは奥様にどのように考えているか確認した方がよいと思います。」


面「そうですか、でも保有資産額が下がってしまうわけですから、あまりうれしく思わないかもしれないですね。」


て(しまった!このやりとり、どなたかのnoteで見たことあるな。その時も思ったけど、継ぐつもりのない非上場株式とかいらなくない?これ納得いかないんだよね。僕がずれてんのかな)


これって本当になぜですか?相続税増えるだけで邪魔じゃないですか?将来的にM&Aするってなったら価値でてくるよねってことなんですか?読んでる方、無益ですみません。


面「長女Cさんの株式はどうしますか?」


て「金庫株としてX社が買い取ります」


面「@#&%$&@#か?」


て「すみません、もう一度お願いします。」


面「金庫株はどうやって評価しますか?」


て(あちゃー。聞き返したけどわかんないなこれ。金庫株はあまり深く勉強しなかったんだよね。収益還元法?配当還元方式?だめだ。わからん。)
「すみません、わかりません」


面「じゃぁ課税関係はどうなりますか?」
て「みなし配当課税となって総合課税となります。税率は最大で55%です。」


面「では、#$%&#=、長女CさんがX社に売却した場合、#$%&=&%$資本金を超えた部分はどうなりますか?」


て(ちょっと言ってる意味分からないけど、残された課税方法はただ1つ!あたれ~)
「申告分離課税で20.315%となります。」


面「はい、では次に相続税の軽減対策としてはどんなことが考えられますか?」


て(あたった~)
「自社株の評価額を下げる方法があります。Aさんは勇退を予定していますので、役員退職金を支給することで評価額を下げることができます。」


面「役員退職金はどのように算出しますか?」


て「勤続年数×・・・
(あれ?覚えてる順番と違うこと言っちゃたな、どうしよう、言い直すか?)


面「うん、大丈夫、あってますよ」


て「最終報酬月額×勤続年数×功績倍率です。」


面「退職金の課税方法はどうですか?」


て「収入から退職所得控除額を引いて、最後には2分の1をします。分離課税です。」


面「他に株価を下げる方法はありますか?」


て「勇退されるということですし、配当率をさげて記念配当を出すの手だと思います。」


面「それもありますね、他にはないですか?」


て(思い出せるのは高収益部門を分社化して純資産価額の上昇を抑えることと、会社規模を大会社にすることだけど、今回は関係ないしなぁ)
「すみません、わかりません。」


面「X社は本社を買換えてますよね?これってどうなってますか」


て「簿価よりも低い価額で譲渡しているため、売却損が出ています・・・」


面「そうすると純資産価額はどうなります?」


て「下がります・・・」

このあたり、わからないっていう焦りからか、あまり覚えていません。実際にはもう少しやり取りがあったような気がするのですが、最終的に誘導されながら株価が下がりますっていう答えにたどり着きました。


この記事を書いてるときに思い出したのですが、自分のまとめノートに純資産価額を下げるための方法として含み損のある不動産を売却することとか書いてました。焦りって怖いですね。
全面的な誘導に感謝です。


面「親族内承継についてはどうしますか?」


て「現段階では、Aさんの長女以外が、X社に関係していませんので、Aさんの長女が今のところ最有力です。」


面「でも、株式はBさんに移すわけですよね、Aさんの妻やAさんの長女はどう思いますかね」


て(またその質問?何か別の提案が必要なんだろうけど、さっぱりわからないな。これは)
「そうですね、長女Aさんは何か思うことがあり、転職してX社に入社予定だと思うので、奥さんや長女Aさんなどで一度話し合いの場を設けた方が良いかと思います。」
(もう、勘弁してぇ~)


面「では最後にFPの職業倫理を挙げてください」


て(解放されたぁ。いよいよ終了か。)
「顧客利益の優先、守秘義務の順守、顧客に対する説明義務、コンプライアンスの徹底、インフォームドコンセント、能力の啓発です」


面「今回の設例で最も重要だと思われるものはなんですか?」


て「インフォームドコンセントです。今回の場合には事業承継税制を活用するのかどうか、その後の事業承継をどうするのかなど、Aさんとご家族の今後を考える必要があり、特例等を使う場合には、概要やメリット、デメリットについて分かりやすく説明し、理解度を確認しつつ同意を得て進めていく必要があるからです。」


面「以上で終了です。お疲れさまでした。」


て「ありがとうございました。失礼します。」


面接を終えて控室に戻ると、終わった人から帰宅して良いとのことでした。
午後の部は午前と違って終わった人からどんどん帰れるみたいですね。


15:55
ふわふわした、なんとも言えない感じで会場を後にしました。


以上が面接のやりとりになります。
こうしてみると、問題解決のための提案とかってあまりできてないですよね
聞かれたことには、ある程度(6割)は答えられたかな。っていうくらい。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
少しでも、これから受験される方の参考になれば嬉しいです。


私が合格できたのだから大丈夫です。
次に合格するのはあなたです!!


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