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平等と公平

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平等は不公平である。 公平は不平等である。 分かっていそうで、理解できていない「平等」「公平」について、いろいろな切り口から考えます。
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2022年4月の記事一覧

税や社会保障には特別や差別ではなく、明確な”区別”がどうしても必要

以前、”法的な夫婦”と”税や社会保障”について触れましたが、今回は”男女”について一考察。 ※あちこち、どうしても似たような言葉が出てくるので、不自然な言葉使いになっていることをお許しください。 FP(ファイナンシャルプランニング)や税法(所得税法や相続税法)を学ぶ中で、”覚える”ことに徹していても”疑問”に思うケースが多々あります。 所得税法における男女の違い課税の公平性を謳う税金(所得税)では、「男女では稼ぎ力に差がある」との認識を、家族を扶養する際の経費へ反映して

税制が改正されても、”区別”は続く

配偶者に対する扱いライフスタイルの多様化を反映し、日本でも、結婚せずに同居生活を営む”事実婚”が珍しいことではなくなりました。しかし、”内縁の妻”の場合にはパートナーが亡くなっても法定相続人にはなれないなど、法律上では、婚姻関係にある場合と、いわゆる「パートナー」には大きな扱いの差が存在します。 配偶者と税金所得税の配偶者控除  配偶者に所得があっても、配偶者の年間の合計所得金額が48万円以下(令和元年分以前は38万円以下)であれば配偶者控除が受けられます。  ここでい