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平等と公平

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平等は不公平である。 公平は不平等である。 分かっていそうで、理解できていない「平等」「公平」について、いろいろな切り口から考えます。
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2021年11月の記事一覧

平等に流したお金は、公平に回収する必要がある

いま、もっとも気になっていることのまとめ。 「お金が平等に流れる」弊害【お金を平等に流してはいけない理由】の通り、サービスの内容・品質に応じた分の金銭が消費者から提供者から流れます。その金銭には公平性が担保されているはずです。だから、性別、年齢に応じた価格設定などが許されるわけです。お金が平等になると、心が貧しくなります。金銭を受け取る場合なら、他人より少ないことは「自分を卑下する」要因になったり、「他人をひがむ」原因にもなります。 「お金が公平に流れる」正当性【お金を公

平等、多様性、格差という弊害

お国柄米国などは「公平性を希求する」国民性です。各人は「それぞれが決まった役割を平等にこなす」のではなく、「互いに気を配りながら積極的に自らの役割を果たし、その結果を相手からの反応で確認する」ことを当然としています。 端的に言えば、裕福を勝ち取る者は相応の役割を果たしていることを意味し、その役割は常に公平に評価され、チャンスは平等に与えられます。 そのため、平等という概念が入り込むと急激に全体のパフォーマンスが低下し、社会全体がギスギスするのもアメリカの特徴です。アメリカ