良い予想師になるには

あなたが予想師として地位を築く上で、最も必要なことはなんでしょうか。
端的に言うと、「みんなから好かれること」です。これが一番大事。
じゃあ、みんなってどんな人でしょうか。Twitterのユーザー層&ブックメーカー自体の年齢制限や日頃の交流を見ていると、20代~30代、恐らくは公営ギャンブルよりは若めなのではないでしょうか。

私自身もおじさんに近づきつつある中、最近、こんな本を読んでみたのですが大変興味深かったです。その中で、現代の「若者」と称される年代の人々は、「競争より協調、協調より同調」「集団に属すことが大事」「決断の責任を負いたくない、権威主義的に著名人ないし集団の決定に従う」といった傾向があると述べられています。

これを踏まえると、SNSでこの界隈の多数派に「好かれる」とは、仲間感が強く感じられる、また自身の決断を委ねる存在であるとも言えそうです。これを単純化すると、「親しみやすさ×憧れ」で構成されると考えられます。

他の領域では、これに加えて「役に立つ」かも重要な要素かと思います。しかし、この界隈ではその必要性は意外と薄いです。なぜなら多くのユーザーは非常に直感的に意思決定を行っており、「役に立つ」を実感するための「(相手が提供する価値ー自分が持ってないもの)×重要度」という判断を行えないからです。刹那的に、"今"を楽しく生きたいんです。

では、「親しみやすさ」と「憧れ」を得るために、予想師はどのようなアクションが必要なのでしょうか。
それを考えるにあたってまず、次の問いを考えましょう。

予想師が提供するメインコンテンツはなにか?

恐らく多くの方が、「予想」なり「考察」が思い浮かんだのではないでしょうか。名称通り受け取るとそのように思いがちですが、実際には「結果報告」なのです。
基本的にこの界隈のユーザーは「わかりやすさ」「それらしさ」を非常に好みます。「予想」「考察」について、その価値を理解するのって結構面倒で難しいです。皆さんも、名画と言われるものを見て、売値を正確に推測することができるでしょうか?芸術的な価値を正しく理解するためには、美的感覚以上に、歴史的背景や希少性、現代における位置づけを素養として持っておく必要があります。これは極端な例ですが、予想師にとって「予想」は作品であり、その価値を理解してもらうのは困難であり、またユーザーには負担を強いることになるので「親しみやすさ」には繋がりにくいのです。

これが「結果報告」になると非常にシンプルです。
的中報告とはつまり、ベットに対してブックメーカーからお墨付きを得ているわけです。猿でも「結果としてお金を得た良い予想」なんだとわかります。前述の「予想」と違って、自身が価値を判断する必要がありません。ユーザーフレンドリーですね。
この的中報告に関して、事前予想である必要は必ずしもありません。「憧れ」を形成するための「高的中率」「高オッズ」「高いベット金額/払い戻し金額」をそれぞれ絡めながら、後述の表現技法を用いて高頻度で投稿すればよいのです。これがあなたの信頼を生む「弾」となります。

なお、適度に負け報告を挟むのは、人間味を出す上でも有効です。一方で、数万円単位の負け額は瞬間的に盛り上がりますが、「みんな」の日頃許容できる負け金額とのギャップも大きく、もちろん負けに憧れる人はいません。なので、不適中報告の際は金額は伏せる形で問題ないでしょう。「こんなに勝ってる人でもたまには負けるんだ」という親近感を持たせられればよいのです。

みんなで広げて仲間の輪を作ろう

SNSはその特性上、自分に近しい属性・関心を持った人達がタイムライン上に表示されやすいです。また、単純接触効果に代表されるように、繰り返し表示されることは「親しみやすさ」向上に大きく繋がりますし、インフルエンサーぽさも出てきて「憧れ」も得られるでしょう。「拡散」というのは想像以上に重要な要素です。
なので、おすすめ欄に表示されて目に留まる機会を増えすために、フォロワーの皆さんに「いいね」や「リプライ/リポスト」を求めることも非常に効果的です。感謝は大事なので、予想に乗られた方にこれを求めることはなんらおかしいことではありません。あなたが投稿し続けた「弾」を仲間に拡散してもらうべく、気兼ねなく呼びかけちゃいましょう。

広げる活動と同様に、コミュニティを形成して定着させることも大事です。仲間が増えてきたなと感じたら、思い切ってグループを作成してみましょう。色々なツールがありますが、普及度合いや加入のハードルを考えると、LINEオープンチャットがとっつきやすいと思います。当たれば盛大に褒める、外れたらみんなで慰め合い次に切り替える、そんな温かいコミュニティをみんな望んでいるのです。「親しみやすさ」に溢れた環境を作る、そこのリーダーである予想師は皆さんの「憧れ」の対象になり、更に大きなコミュニティを作れるようになるでしょう。

より効果的に「好かれる」ために

最後に、細かな技術をいくつか紹介します。

せっかくの発信も、受け手にとって分かりやすく、印象に残りやすい形でないと効果も半減です。そこでぜひ取り入れていただきたいのが、比喩表現です。比喩を介することで、直接的な表現以上に相手にメッセージを伝えることができます。広義ではiモード発祥、日本人が生んだ素晴らしい文化である絵文字(emoji)もこれに含まれます。X(Twitter)やオープンチャットはいずれも文字を介したコミュニケーションとなるので非常に重要なポイントです。

【悪い/好ましい表現例】
×…思う、推測される等の、最終的な判断をユーザーに委ねる表現
○…鉄板、自信あり!(類型に自信度S)、銀行、🔥、💵、💎

なお、口調に関しては好みの問題かなと思います。タイムラインを見ていると、「憧れ」に寄せた俺様系断定口調か、「親しみやすさ」に寄せたフレンドリー口調に大きく二分される印象ですが、これはご自身が継続しやすいものでいいでしょう。

裏技に近いものとして、引退宣言もあります。
前述の内容をある程度の期間こなしていると、あなたの予想を参考にしているフォロワーは一定数いるでしょう。ただ、いくら「予想のられた方はいいねお願いします!」と言っても行動に移してもらえないことが殆どです。ところが引退となると、関係が築けていればあなたを心配する者、説得し復活を望む者、これまでの感謝を述べる者、多くの反応が得られます。これを見た周囲の人は、「これだけ好かれている人だったんだ」と強く印象づけられるわけです。数日空けて引退撤回→復活宣言をすれば、同様に多くの反応が得られますし、一連の流れで新たなフォロワーを得ることもできます。繰り返し行うと流石に飽きられますが、マンネリ時の打破には非常に効果的です。個人名は伏せますが、これまでも名だたる予想師がこれを活用しご自身の人望を改めて示されていました。

優秀なベッターになるためという観点であれば既に多くの有用なnoteがあります。それも殆どは無料です。素晴らしいですね。
なので私からはあえて、予想師()にフォーカスした内容で書いてみました。
ほとんどが私見を基に記載しておりますので、その点はご了承ください。

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