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セリエA第30節

ついに第30節、ぶっちゃけ優勝チームは決まりつつも、CL権や降格争いはかなり面白くなってきたセリエA。ローマはこのままEL頑張ってもらいましょう。欧州で通用するのはローマ、ローマ、ローマです!(リーグはもう知りません)
今節はビッグマッチというような試合は少ないですが、それだけに上位陣は取りこぼしが許されない中で下位チームの「勝ち点1=勝利」の壁を突破できるかが肝となる週末。1試合のミスが最終順位に直結する中で各クラブの真の実力試されるという面では楽しみな試合が多いです。

仕事もあって一旦はnoteやめるのも検討したのですが、何とか筆をとることに成功しました。濃淡に関しては差が大きくなるかもしれませんが、今節も拙文にお付き合いください。
それでは宜しくお願いいたします!

Spezia vs Crotone

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✅BTTS&over2.5@2.00(Pinnacle)

最下位のクロトーネですが、最後までチャレンジャー精神を持ってセリエAに臨む意識の現れか、失点も多い一方でナポリに3得点、ラツィオに2得点ををふくむめ5試合で12得点と攻撃陣は好調です。常々触れているウナスの活躍もありますが、得点という面ではシミーの貢献はやはり無視できず、抽出方法がやや恣意的ではあるものの、3月限定では欧州で最も得点を決めたFWであることは下記Tweetの通りです。来季パルマあたりが獲得しても面白いのでは?というのが個人的な考えですがどうなるでしょうか。

クロトーネが最下位たる所以の1つは29試合で74失点(次点がパルマの59失点。頭一つ抜けてます)ではありますが、加えてアウェイで未だ勝利なしという面も気になります。ただ、この点に関しては最近のアウェイ戦がミラン→ユベントス→ラツィオ→ナポリと強豪との連戦が含まれており、実態としてはチーム状況は良くなっていることからこのスペツィア戦でついに初白星!は十分にあり得るとは思います。というかスペツィアML1.8倍台は流石に過大評価です。。
両チームの特徴として、残念ながらGKのクオリティが高くないことがあります。下記PSxG +/-を参照頂くと、共にマイナスの値が大きく出ていますが、これは「不運」or「GKのセービング力が低い」ことを表しています。ここまで試合数が積み重なっていると、後者として理解することが自然でしょう。降格を避けるためにアグレッシブな試合展開が見込まれる中、シュートがゴールにつながる可能性が高いことがこのデータからも示されており、Over展開と見るのが妥当でしょう。

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ベット選択上、鍵を握るのはクロトーネです。彼らのクリーンシートは過去29試合中2試合のみ。失点数最多の彼らが得点を決められるか否かにつきます。シンプルなOver2.75ないしは3.0も検討の余地はありますが、スペツィアの3得点はリーグ戦で同じく2試合のみ、クロトーネの0-3勝利はスタイル上考えにくいことを踏まえれば、Overを見込むのであればBTTSを絡めることが妥当と考え、こちらにベットします。

Parma vs Milan

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✅Milan over1.5@1.709(Pinnacle)

前節ではサーレマーケルズを右SBとして出場させる奇策に出てあえなく狙われ続けるお茶目なところを見せたミラン。恐らく今節は無難にダロトかカルルを右SBに出してくるでしょう。ミランはスクデット争いに関しては厳しくなってきただけでなく、5位まで勝ち点差4というCL権争いに巻き込まれる形になってきました。このまま彼らは上位を死守できるのでしょうか。

正直、前節サンプドリア戦のミランは良くなかったです。右SBの起用だけでなく、攻撃においてもチャルハノール/イブラ任せで不用意なロストからピンチを招く、おおよそ強豪のサッカーとは言えない内容でした。こういう試合を見ると、献身的なレビッチの存在を感じられずにいられません。今節は彼に加えてレオン、マンジュキッチもリストに復帰していますし、もう少し違う姿は見せてくれるとは思います。

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さて、パルマに関しては対インテル戦を除いてxGは1を上回り、実際の得点としても8試合連続得点中です。ただ、貢献度の高かったミハイラやカラモアの負傷は今節においては痛手で、これまで通り得点を重ねられるかは懸念が残ります。クツカ、エルナニ、クルティッチの中盤はミラン相手にも渡り合えるクオリティはあるだけに安易にサイド、テオの裏を狙いすぎないことも勝ち点を持ち帰る上では必要な姿勢になると考えています。

実はミランはパルマ相手に苦戦する傾向にあり、対戦成績自体は直近5試合負けなしの3勝2分ではあるものの、うち3試合は先制されて追いかける展開を強いられています。ライン統率に優れたロマニョーリが不在の中、スピード対応に懸念のあるケアーをトモリがどこまでカバーできるかはポイントの1つでしょう。

この試合、勝敗予想はリスキーと考えていて、パルマのカウンターがハマれば複数得点のドローも十分にありえます。パルマの各ポジションの負傷者を加味すれば勝敗やBTTSは含めずにミランの複数得点で留めておくのがリスクは一番低いと見て、ミランのOver1.5にベットします。

Udinese vs Torino

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❌Torino(Corners) +0.5@1.98(Pinnacle)

5試合4ゴールと、サナブリアがゴールゲッターとしての実力も見せつつあり、今やFW陣は1桁順位チーム並の層になっているトリノ。暫定ながら降格圏から脱出している彼らはこのまま逃げ切ることはできるのでしょうか。
ウディネーゼはCALCIO2020で独自に取り上げられるほど今アツい?チームです笑、細かい戦績は触れませんが恐らく上位陣が最も苦しめられているチームは彼らではないでしょうか?土日お暇な方はぜひこちらの動画を流し見でもしてみてください、私はCALCIO2020のこういうところ大好きですw

ベットについてですが、非常に難しい試合であることは否めません。ウディネーゼのサッカーはどちらかと言えば対強豪の保持向きで、トリノのような相手にはあまりハマらないケースも多いです。それでも強いていうならコーナーキックかな?最初はUnderも検討したのですが、Underになる場合でもサイドの使用頻度で言えばトリノの方が上回る中でウディネーゼの回数がそこまで伸びず、僅差ないし同数でトリノになりそうですし単純に鍵をかけたウディネーゼに対してトリノが伸ばしてくることを考えると、トリノのプラスハンデの方がマッチしていると考えこちらにベットします。正直項目に悩みすぎて最終的には直感に頼りました。

Inter vs Cagliari

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➖❌Asian Total Goals(Inter) - 2nd Half over1.0/1.5@2.08 (Marathon)

ミッドウィークにサッスオーロとの対戦を経ているインテル。コンディション面ではもちろんカリアリに分があるわけですが、カリアリは正GKクラーニョをCovid-19の影響で欠く一戦です。セーブ数でリーグトップを誇る彼の代役はヴィカリオ。昨年はレンタルでペルージャの正GKとしてプレーしていましたが、まだセリエAでゴールマウスを守った経験はありません(コッパ・イタリアでは1試合。アタランタに3-1で敗戦)。チームとしても被シュートを以下に減らすかという観点でインテル相手に非常にプレッシャーのかかる試合となるでしょう。
そのカリアリですが、前半は耐えきるものの後半に瓦解するケースが多く見られます。直近10試合で前半にゴールを破られたのは対ユベントスの1試合のみ、一方で7試合は後半に失点を喫しています。インテルの後半の強さは今も変わらずの中で、後半の勝敗自体はコンディション差がありリスクはあるかもしれませんが少なくともインテルの得点自体は期待しても良いとは考えます。インテルの後半overをここではベットします。そろそろサンチェスあたりのゴールが見たいですね。

Verona vs Lazio

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❌Verona AH+0.5@1.80(Pinnacle)

リーグトップのチーム平均年齢30.0歳、「おじさんチーム」のラツィオ。負担の積み重なるシーズン終盤に脆さを見せることも多く、去年もまさしくこの30節から4敗1分と連敗街道に入ってしまいました。その上で今節はコレアとラッツァーリが不在の影響も加わり右SBもCBもエマージェンシー。相手は曲者ヴェローナ。前回対戦では1-2で敗戦を喫した相手。ヴェローナ目線で言えばここ3試合の敗戦は高い攻撃力に押し切られてるものですが、ラツィオはチームとしての攻撃クオリティはどちらかと言えば中堅クラスです。ヴェローナの試合巧者ぶりに期待してこちらにベットします。

Juventus vs Genoa

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✅Juventus AH-1.5@1.833(Pinnacle)

滅多にAH-1.5は選択しないんですが、アタランタを上回るxG(リーグ2位)とリーグトップのxGAのユベントスが、xG最下位のジェノア相手となると贔屓目に見ざるを得ません。ユベントスはxGと実ゴール数に乖離があったのは課題でしたが、先日ちょっとした騒ぎを起こしたトリオのディバラ、アルトゥール、マッケニーに加えて、今やエースは君では?レベルの活躍を見せているキエーザが攻撃面で大きく貢献してくれることが予想されます。ジェノアもスカマッカの調子も上がってきてはいますが、ことアウェイでの上位陣との対戦では無得点で終わってしまう事が多いです。負傷者が戻り多様な選手を駆使できるようになったユベントスがここは圧倒すると見てこちらにベットします。ちなみにユベントスが1点差で勝利したのは17勝のうち僅か3試合で、残りは複数点差をつけて勝っています。インテル、アタランタはともかく何か意外じゃないですか?

Sampdoria vs Napoli

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✅Napoli AH-0.75@1.862(Pinnacle)

サンプドリアはエクダルの負傷に加えてアドリアン・シルバが欠場。チームのTackle/Interceptにおいてエクダルは総数でチーム1位、シルバは1試合あたりで1位(10試合以上出場選手に限る)を誇る選手であり、この2人を欠くのは保持志向を相手取るには辛いでしょう。一方でナポリはファビアンルイスも復帰が完了し多少の疲労を除けばフルスカッドで臨めます。2000年代に入ってから、ナポリにとってサンプドリアは15勝3分1敗と抜群の相性を誇る相手です。ナポリはCL権に向けて落とせない一戦ですが、サンプドリアにとっては降格圏からも離れてそこまで強度を上げる試合でもありません。ナポリの非保持相手の戦績としてはジェノアへの敗戦が気になりますが、あれはコッパ・イタリアのアタランタ2連戦の間という難しい状況だったこともあるのであまり気にしなくてよいでしょう。ナポリの順当勝ちを期待します。

Roma vs Bologna

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✅Roma under2.0@1.813(Pinnacle)

連戦耐性が低いローマ。28節のナポリ戦での敗戦も経て、ELを挟む場合(大体は中2日)のリーグ戦は3敗1分に戦績が悪化しました。。ナポリとは異なり下位に沈むボローニャとはいえ、離脱者が増える一方のローマにとってこの試合を楽に進められる可能性は低いと見るのが妥当でしょう。いくらなんでもML1.7倍は張れません。
実は意外とBTTS率の低いローマ、リーグではウディネーゼに次ぐ、19位の52%。感覚的には互いに攻撃寄りのチームなのでBTTSにいきたいのですが、疲労や交代カードのことを考えるとむしろローマ側が得点できるか不安が残ります。
となるとやはり参考にしたいのは冒頭の「EL明け」という点。3敗1分のうちローマの無得点が3試合、1得点が1試合。今回のラインである2得点まで至ったことはありません。ボローニャもGKスコルプスキがCovid-19から回復しています。DFラインにおいて冨安不在という懸念はありますが、ローマの足取りの重さと、途中からはELを見据えた運用になることを想定してローマのゴールUnderにベットします。

Fiorentina vs Atalanta

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✅Atalanta win&over1.5@1.81(Marathon)

リベリーとプルガルが不在のフィオレンティーナ。こればっかりは細かいことは言わずにアタランタ優勢と見て良いでしょう。フィオレンティーナが一矢報いれるかはヴラホヴィッチ次第ですね。来季はどこにいるかしら。
さて、アタランタMLでは1.5倍程度ですしハンデかゴールo/uです。
まず両チームのゴール数ラインの割合を確認すると下記の通りです。
・アタランタ(o1.5>u4.5)

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・フィオレンティーナ(o1.5=u4.5)

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大方イメージ通りですが、近しいオッズであればu4.5でキャップを設けるよりもover1.5の方がデータ上は期待できそうです。over1.5でいけるのであれば、無理してAHをつける必要はないですね。実際アタランタで1-0で終わった試合は過去1試合しかありません。アタランタ勝利にベットするのであればOver1.5は常に添えたっていいくらい。ということでアタランタwin&over1.5にベットします!(我ながら雑。。。)

Benevento vs Sassuolo

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Benevento to score 2nd half@1.77(Marathon)

サッスオーロは現在18試合連続失点中。ミッドウィークにはインテルとのタフな一戦を終えてのアウェイ連戦となります。ミラノからベネヴェント(比較的ナポリの近くです)まで800kmの移動、離脱者の多い中でのやりくりを加味すると非常に負担の大きい一戦となります。

ロカテッリやミュルドル、フェラーリは復帰しますが依然前線は負傷者だらけ、そしてトラオレも累積欠場となると、気になるのは後半のインテンシティ。実際サッスオーロは直近10試合中8試合で後半に失点中。ベネヴェントはリーグ19位の得点数に表れているように得点力に関して正直高くはないチームですが、ここ3試合連続で後半に得点を決めています。離脱者ゼロというシーズン終盤には稀有な状況の中、交代カードも最大限活用して後半落ちてきたサッスオーロを攻めたてるプランが勝利には最も妥当なアプローチでしょう。イアゴ・ファルケあたりはそろそろジョーカー的な活躍を見たいところですね。

ということで、今節最後のベットはベネヴェントの後半得点でいきます!当たれ(*´ω`*)

ちなみに、冒頭の「18」という数字でピンときたあなたは勘が鋭い!セリエAは自チームを除く19チームとしのぎを削るわけです。つまり、最後に失点しなかった「19」試合前の相手は?今節のベネヴェントです。18チームはサッスオーロに得点できている中で、サッスオーロは全チーム失点を免れるのか。はたまたベネヴェントは仲間外れを回避できるのか。プチ楽しみですね!笑

結果報告

【今節】
収支: +1.527u 的中率: 65.0%
【通算】
収支: +6.77u 的中率: 51.49%
回収率: 102.9% 平均オッズ: 1.931

良かった点
・全体として、収支/的中率の通り今節は割と合格点。
・外した試合に関してもインテルは後半得点傾向は変わらず、ヴェローナDCは後半ロスタイム失点、ベネヴェントはxGは前半<後半で狙いは悪くなかった印象。ウディネーゼvsトリノは致し方ない。
・最近はPinnacleでシンプルめな項目を選んでるのが良い方に働いている?

改善点
・最近低調気味なこともあって、平均オッズが下がり気味。ぶっちゃけ無料配信だしもう少し強気だったあの頃を思い出してもいいかも。
・結果として「後半得点」系で1.5敗。いくらデータ傾向あれど45分に縮める以上は根拠は妥協してはいけない感。

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