セリエA第18節+α
今節は1月16日~19日まで開催日がまだら、かつ20日に延期試合が1つあるので前回同様に都度都度更新スタイルでいきます。
今節はセリエAを代表する2つのダービー、ローマダービー(Lazio vs Roma)とイタリアダービー(Inter vs Juventus)の2試合が予定されています。例年になく優勝争いが面白いセリエA、1つのターニングポイントになる週が始まります!
それでは今節も頑張って予想投稿してきますので、宜しくお願い致します。
Lazio vs Roma
Total booking over5.0 1.768 (Pinnacle)
Roma AH0 1.84(Marathon)
セリエAの4大ダービーマッチの中でも最も白熱するローマダービーがやってきました!両チームにとっては順位表以上の価値を持ち、最終順位よりも「このダービーを勝ち越したか否か」で優劣をつけ合うほど大きな意味を持った試合です。
この試合ではまず、Booking数*に注目します。
これだけ熱の入るダービーということもあり、直近3シーズンでもイエローカード数は安定して多く、最低でも4枚、今回のラインである5枚以上に関しては5/6試合で達成しています。
【参考】
17-18 6枚, 5枚(+退場1)
18-19 4枚, 8枚(+退場1)
19-20 7枚, 6枚
無観客がダービーの過熱度合いに影響を与えるのかが気になる方もいるかと存じますが、ここまで実施されたダービーマッチの結果を見るに問題は無さそうです。
他の4大ダービーは既に1回実施されており、ミラノダービー/トリノダービー/ジェノヴァダービーではいずれも6枚のイエローカードが提示されています。
ラツィオは陣容に大きな変更なくダービーへのモチベーションも高いメンバーが多いので心配ないのですが、ローマで言えばムヒタリアン、ヴィジャール、カルスドルプ、イバニェスは初めてスタメンで出るダービーマッチとなります。ダービーでしっかり熱くなってくれるかは懸念点?ですが、ヴィジャールとイバニェスはチーム内での最多警告数の選手ですし、更にヴィジャールは配給係を担っておりラツィオに潰される=イエローをとらせる可能性もある選手である点もベット上ポジティブに働くと考えました。
また、ローマ/ラツィオ共に累積欠場リーチ(Total 4枚)の選手が4名ずついますが、互いに次節は比較的楽な相手、その次以降が難敵というカレンダーになっているのでここで5枚目をもらうことは今後の選手起用においても決して悪くありません。
特にローマはスペツィア→ヴェローナ→ユベントスなのでここでリセットしておきたいでしょう。
以上を踏まえると、ダービーの熱狂+チームマネジメントの観点からイエローカード/退場者は例年通り出ることを予想して、Booking over5.0にベットします。
*ザブックではコメントで補足しましたが、Pinnacleのブッキング算定方法は、イエロー:1 レッド:2で合計を計算します。(イエロー2枚を受けての退場の場合は、イエロー1+レッド2の3ポイント計算です)
ただ、本note執筆時点でBookingのオッズがだだ下がってしまったので、もう一つブレにくそうな勝敗関連も予想します。
ちなみにローマファンこそ?意外に感じるのですが、今シーズンのローマはクリーンシート率30%でリーグ3位の成績です。勿論BTTS割合も"セリエAとしては"低めの59%。となると今回BTTS関連のベットはあまり適さないかもしれません。
今年のラツィオはカウンター志向チームとの相性が悪く、1-3で敗戦した11/29 ウディネーゼ戦は特に顕著でした。ローマのカウンターは今やセリエA最高と言っても過言ではない中で、今年は十分勝機があると見てよいでしょう。簡単ではありますが、オッズとしてはAH0 Romaで十分なのでこちらにベットします。
Bologna vs Verona
Under4.5 & Verona DC 1.82(Marathon)
正直ヴェローナMLが3倍超えてくる理由があまり分からず、個人的には気味の悪い一戦です。アウェーのヴェローナって非常にリアリスティックなサッカーを展開してここまでわずか1敗だし、チームスタイル的に勝ち点1遵守!ってするからドロー決着自体は十分あると思います。互いに決定力指標も高くないですし、アンダー展開と見てよいでしょう。ボローニャはついに正GKのスコルプスキが復帰ですね。今シーズンはここまでクリーンシート1回と苦戦していますが、どんなパフォーマンスを発揮するか楽しみです。ベットとしてはヴェローナペースでの試合予想からアンダー&ヴェローナDCでいきます。
Torino vs Spezia
BTTS&over2.5 2.28 (Pinnacle)
Mr.BTTSのトリノとセリエAトップのOver2.5率(82%)のスペツィアとの戦いで、BTTS&over2.5にこれだけオッズがつくならいってみたいところです。トリノは中盤以下はミランとのカップ戦延長で消耗している&中盤守備の要(Tackle成功数チーム1位)のリンコン不在、しかしエースストライカーのベロッティはコンディション維持、スペツィアも最近の好調を考慮すれば十分ありでしょう。(ヌゾラの不在が気がかりですが...)
Sampdoria vs Udinese
BTTS&under5.5 1.95 (Marathon)
個人的チーム戦力比較ではサンプドリアがウディネーゼの壁を破れるか否か、となるわけですが、サンプドリアの失点率はここまで驚異の94%。失点が義務化されてるような状況です。中央守備の対応にまずさを感じるシーンが散見されますが、今節もラザーニャが復帰して得点数も伸びてきたウディネーゼ相手に失点する可能性は低くないでしょう。一方で、サンプドリア攻撃陣ではようやく?クアリアレッラがスターターになりそうです。彼の起用はすごい読みづらく、確実にここスタメンだろ?ってところで当日外されたりして事前泣かせなのですが、今節は現地紙報道もスタメン予想ですし今度こそ出てくるでしょう。チーム内xGトップの彼が出場となればサンプドリアは得点/失点ともに見込めるということでこちらにベットします。
Napoli vs Fiorentina
Napoli win & over1.5 1.86(Marathon)
メルテンスの復帰が何より大きいナポリ。チーム内のxAトップの彼のようにチャンスクリエイトできる選手が最近のナポリにはいなかったのが苦戦の大きな要因と捉えており、恐らくだいぶ様変わりした試合となると見ています。ミッドウィークにカップ戦を戦った両者ですが、延長戦までもつれこんだフィオレンティーナはマイナスですし、対インテルは結構な消耗を強いられます。ナポリ優位と見て良いでしょう。最初はアンダーにしていたのですが、ナポリの守備も最近信用が置きにくいこともあり結果オーバーを絡めることにしました。
完全に老婆心ですが、個人的にフィオレンティーナはもっと厳しいシーズンとなってフロント刷新した方がいいと思います。
Crotone vs Benevento
Benevento DNB 1.854(Pinnacle)
最近ベネヴェント推しまくってる気がしますが、少なくともクロトーネよりは一段上のレベルのチームです。負傷者も続々帰還している中で、DNBでこれだけのオッズがつくなら素直にいきたい。雑ですが執筆余力の関係でお許しください...
Sassuolo vs Parma
Sassuolo DC & Under3.5 1.95(Marathon)
Shots on goal: Djuricic +1 1.80(Sportsbet.io)
離脱者がとにかく多い一戦となります。参考に最下部に一覧も乗せますが、パルマは守備の要のアウベスが不在、サッスオーロに至っては4-5-1の“5“を担うスタメン4名+サブ1名が不在という緊急事態っぷりです。
パルマはクロトーネに次ぐ降格候補と踏んでいますが、今節サッスオーロはリトリートを崩すのにかなり苦労するでしょう。
そこで今節期待したいのがDjuricicです。サッスオーロの10番を背負う天才肌の彼は、トップ下だけでなくウインガーとしてもプレーすることができます。直近のカップ戦では後半開始直後に退場した分、コンディションへの影響はまだ抑えられてるでしょう。チーム内のシュート数ではベラルディに次ぐ回数を打っている彼が、今節の攻撃の中心となると見ています。
パルマの被シュート数もリーグ上位ということもあり、Djuricicが90分を通して1回は枠内シュートを打ってくれることを期待して、こちらにベットします。
前述の通り恐らくスコアはそこまで伸びないと思うので、アンダーDCも併せていってみます。
Atalanta vs Genoa
BTTS & Atalana DC 1.99(Marathon)
パプゴメスなしでのチーム整備が完了し、セリエA随一のアタッキングサッカーが蘇ったアタランタ。カップ戦も主力を休ませつつ終始自分たちのペースで試合ができた中、同じくカップ戦あり且つ延長まで戦ったジェノアよりコンディションでは有利と言ってよいでしょう。アタランタの敗戦は考えにくい一方で、ジェノアも監督交代後はデストロらFW陣が好調、アタランタのハイプレスマンツーマンの影響を受けにくいロングカウンターチームでもあるので得点自体は十分可能。アタランタ系のオッズが渋すぎることもあり、BTTS絡めたこちらにベットします。1x系なら支配率over、前半シュートハンデも面白いと思います。
Inter vs Juventus
BTTS&over2.5 2.24(Marathon)
イタリアダービー、今年はインテルが上座で待つ構図での注目の一戦となります。2チームとも仲良くカップ戦で延長戦まで戦い消耗も否めない中、スクデット争いを大きく占うこの一戦はどんな結末を迎えるのか、注目のビッグゲームです。
勝敗予想は正直難しいですが、ある程度得点は入るように思えます。インテルは特に対ルカクのミッションを個で要求させる中、ユベントスはデリフト不在が痛い。極端な例ではサンプドリア、ジェノアは吉田や冨安が抑え込めずに失点を喫してしまったように、対人守備のエキスパートの有無はインテル対策では非常に重要です。一方でインテルもカウンターに対する守備に難があり、モラタやキエーザが活躍するシチュエーションは多く訪れるでしょう。そもそも両監督、相手の長所を潰す対策よりも強みを最大限発揮させることに主眼を置くケースが多い中、重心高めの試合展開が想定されるのでこちらにベットします。
Cagliari vs Milan
Under3.5 & Milan DC 1.94(Marathon)
本段落下部にてオレンジでハイライトされた選手が今回の欠場者となりますが、御覧の通りゴール/アシスト指標で上位を占める選手が軒並み不在ということもあり、ミラン側の得点力は大きく損なわれると見てよいでしょう。特にチャルハノール不在の影響は甚大で、ミランの好調を支えてきたのは彼無しでは複数得点の期待も薄まります。
【データで見る、ここがすごいぞチャルハノール!】
・チームトップのKey pass, Progressive pass, Pass in to PA数
⇒Chance createは勿論、攻撃のギアを上げる中心選手
・サイドチェンジ回数も2位27回を大きく上回るTop 64回
⇒攻撃の横幅を作り出す選手でもある
・Attacking 3rdでのタッチ数、ドリブル数もトップ
⇒散らすだけでなく自分で好機を作れる
・シュート数もチームTop(イブラ不在時期が長いとはいえ)
⇒フィニッシュも担当してるよ!
・チームのプレースキッカー担当
⇒言わずと知れた名手ですね
各攻撃系指標と離脱者(オレンジ)。一目でエマージェンシー感わかりますね。
【npxG】…PKを除くゴール期待値
【xA】…アシスト期待値
【Key pass】…シュートに繋がったパス
基本カップ戦から連戦のメンバーも多いことを考えると、試合展開としてはUnderベースで考えたいところ。カリアリもナインゴランが復帰したとはいえ低調な出来が続き降格圏一歩手前の中、この試合で狙うべくはイブラを抑え込んでの勝ち点1でしょう。違いを出せる選手の中でソッティルの消耗度合いも気になるところです。1-1本線としてこちらにベットします。
Udinese vs Atalanta(第10節延期試合)
Under3.5&Atalanta DC 1.86 (Marathon)
直近7試合で勝ちのない(4敗3分)のウディネーゼが、一方でCLグループリーグ/コッパイタリアも含めて11試合無敗(8勝3分)を迎えての一戦です。本来の第10節時点ではアタランタが低調だったため苦戦を予想していましたが、今のFormでは流石にアタランタ優勢と見てよいでしょう。
ウディネーゼの試合で気を付けなければいけないのは彼らのxGA(失点期待値)の低さ。その実なんとリーグ2位の17.9(1試合あたり1.05)という守備評価です。実失点の27を上振れと見るか否かが予想の鍵でしょうね。ちなみにアタランタもリーグ5位のxGA。互いの守備強度は見所です。
また、日程面での負担も気にかかるところ。アタランタはカップ戦を挟んでいる上に中1日での試合となります。度々書いていますがオールコートマンツーマンのアタランタにとってコンディションは試合の優劣を明確に決定づけるFactor です。即時奪回が超攻撃力の背景の1つともなっている中で、この日程不利も無視はできません。
【試合スケジュール】
Udinese:1/10→1/17→1/20
Atalanta:1/9→1/15→1/18→1/20
とはいっても、離脱者が多く攻撃がラザーニャとデパウル頼みに近いウディネーゼの勝利自体は難しいと言わざるを得ません。冒頭触れた7戦未勝利はまだ継続すると見てよいでしょう。となると後は試合がOver/underどちらの展開となるか。これに関してはここまで触れたxGAとスケジュール(それに伴う戦術影響)を加味してUnder展開と見ます。
以上から、Under3.5&Ataltanta DCにベットします。
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