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セリエA第17節

セリエAも一足遅れての過密日程スタート。前節ではインテルやナポリが番狂わせでの敗戦がありました。今節もそういったアップセットは起こるのでしょうか。例年以上に混沌としてきたセリエA、今節も頑張って予想していきます。尚、今回は特にオッズ上アンダードッグ側のチームに寄って見ていきたいと思います。

さて、今節は開催日がまだらなので都度都度(基本は招集リスト発表後に)この記事を更新していく形で全試合Previewしていこうと思います。更新の際はTwitterアカウントで通知しますのでご確認ください。

それでは今節も宜しくお願い致します。

Benevento vs Atalanta

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Benevento AH+1.5 1.787 (Pinnacle)

直近5試合で勝ち点10を積み上げたベネヴェントが、こちらは11積み上げたアタランタを迎える好調同士の一戦です。特にベネヴェントは昇格組でありながらこの5試合における複数失点はミラン戦のみ、クリーンシートを2試合で達成しており着実に安定感が返ってきています。
さて、まあ確かに戦力で言えばアタランタ有利ではあるでしょう。とはいっても、アタランタが大量得点を決めてきたチームの傾向は保持志向で、アタランタのマンツーマンハイプレスが上手くハマった相手が殆どです。一方で、サンプドリアやヴェローナといった明確な非保持カウンター志向のチームには得点をとりきれず敗戦を喫しているという事実もあります。そして今回のベネヴェントも前述の2チーム同等レベルの非保持スタイルのチームです。ベネヴェントの下剋上も十分可能と予想している中で、1点差までならwinとなるこちらにベットします。

Genoa vs Bologna

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BTTS & under 4.5 2.22(Marathon)

繰り返しになるのでもうそこまで触れませんが、ボローニャは正GKが戻るまでは失点するとみてよいです。ジェノアも監督交代後、実は粒揃いの前線メンバーの調子も上がり3試合連続得点中、3-5-2への変更が功を奏している印象です。勝敗は正直どう転ぶかわかりませんが、特にジェノアのスタイル上5点以上の得点はないと見てこちらにベットします。

Milan vs Torino

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Torino over1.0 2.18(Pinnacle)
BTTS & over2.5 2.14(Pinnacle)

中2日が続くミランと中3日のトリノ、順位表上は1位vs17位ではありますがオッズほどの差があるような試合ではないと思います。ミランはチャルハノールが欠場予定、彼のここまでのKey pass数58はリーグトップ、2位のデパウルが41である通り、白眉のシーズンを送っています。イブラヒモヴィッチ不在のチームを牽引してきた彼の不在はかなり大きいとみます。他にもミランは負傷者/感染者が多い一方で、トリノは目立った欠場予定者はいません。ここまで9試合連続得点(そのうち現在リーグ最小失点のユベントス、ナポリ、ヴェローナも含む)のトリノ攻撃陣がチャンスを得るシーン、そして得点を決めること自体は十分可能性ありとみてこちらにベットします。あとは共にBTTSの確率が高いチームなので、セリエA安定のBTTS&over2.5も併せてベットします。

Roma vs Inter

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BTTS & over2.5 1.833(Pinnacle)
Roma 前半DNB 2.12(Pinnacle)
Inter 2nd half over 0.5/1.0 1.80(Marathon)
Roma win & over2.5 4.30(Pinnacle)

現在ホームでは6勝2分と無敗、もちろんリーグ1位の戦績を誇る我らがローマ(3位)が、らしさ満点の殴り合い試合で上位につけているインテル(2位)を迎え撃つSix-pointer gameです。前節において、ローマはジェコを始めとする主力をターンオーバーしつつ1-3で快勝。コンディション十分にこの一戦に臨める一方で、インテルはアウェイにてサンプドリアに2-1で敗戦、最後まで消耗度の高い試合を行ったうえでの今節アウェイ連戦となります。ローマは左サイドのキーマン、スピナッツォーラも復帰が予定されているのもPositive newsですね。
さて、とにかく上位陣との対戦で勝てない(引分どまり)と揶揄されがちなローマにとって、スクデット/CL圏内争い双方に向けた試金石となる一戦です。両チームのスタイルを鑑みた際、インテルがボールを持つ展開になるでしょう。ローマはそこまで中央の制圧権を握らずに、両翼を活用し併せてインテルのハキミらに対して牽制をかけていきたいところでしょう。

この対戦カードにおいて顕著なデータが、両チームの前半/後半に存在します。それぞれ簡単に記載していきます。
【1st half】0~45分のローマは無敵!
ローマの1st halfの成績はリーグTopで、Overallでは10勝4分1敗、Homeでは6勝2分0敗と素晴らしい戦績となっています。一方インテルはOverallで4勝8分4敗、リーグ13位のスロースターターぶりを見せています。
【2nd half】最終コーナーから全力のインテル
両チームの後半における得点傾向は上記の真逆とも言えます。下記の図が示すように、ローマは後半の失点が多く、インテルは後半の得点が多い。特にインテルは後半だけで平均1.8得点!(もちろんリーグTop)
ローマは前半リードしてから後半構えるケースが多いですし、インテルはその戦術オプションの豊富さから後半勝負を仕掛けてくることが多いことが一つの要素と捉えています。

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(共にFootystatsより引用)

以上を踏まえると、全体の展望としてはローマは如何に先制点を決めて優位に試合運びができるか。インテルは90分間を見据えたマネジメントができるか、といった試合になりそうです。ベット項目についても前述のデータを根拠とした選択で、最後に私のローマファン的願望の入ったRoma win & over2.5 4.30を差し込んでいきます。

本日更新分、あとはHealthyにいきます。

Verona vs Crotone

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Verona win&under4.5 2.14(Marathon)

アウェイ未勝利のクロトーネですが、相性的にヴェローナには簡単に攻撃を跳ね返されてカウンターから失点する流れが容易に想像つきます。ヴェローナも2点ほどリードしたら早々にクロージングをかけてくるのでそこまで点は伸びないでしょう。

Parma vs Lazio

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Lazio win& over1.5 1.94(Marathon)

監督交代が行われたパルマですが、前任者ダヴェルサの帰還、陣容もそれほど変わらないということでスムーズにチーム運営はできるでしょう。とはいっても現状パルマはクロトーネに次ぐ降格候補筆頭です。ジェルビーニョ復帰は朗報ですが、昨シーズンのダヴェルサ監督時にシーズンダブルを食らったようにラツィオとの相性は決して良くないです。ラツィオとしても次節ローマダービーに向けてここは確実に叩いておきたいところですしテンション高く試合に入るでしょう。単純にパルマの低調ぶりを軸にこちらにベットです。

Udinese vs Napoli

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Napoli ML 1.917(Pinnacle)

最初はウディネーゼ寄りで考えていましたが、メルテンスやクリバリの復帰でナポリベースに考えを改めました。特に、ゴールもチャンスメイクも担うメルテンスの復帰は、低調だったナポリの攻撃を1人で改善させるだけのポテンシャルを有しています。Over/under含め色々と検討しましたが、MLで1.9超えのオッズがつくならシンプルにこちらにベットします。欲張るならUnder4.5も絡めてもいいと思います。ウディネーゼはxGA(失点期待値)がリーグ最低で、ロースコア展開も見込めるので。

Fiorentina vs Cagliari

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BTTS&under4.5 2.32 (Marathon)

勝敗予想が難しい一戦。リベリーが不在なのであればカリアリのプラハンも良かったのですが、しっかりと今節招集リストに含まれていました。一方でフィオレンティーナで昨年から最も注目されているカストロヴィッリの不在は中央での組み立てにおいて影響が大きく、左サイドのビラーギからのクロスに頼るシーンはこれまで以上に増えそうです。カリアリの対空中戦勝率も決して良くないので今節に限ってはある程度機能する可能性はあります。
カリアリもナインゴランのコンディションはしっかりしているみたいで期待はしたいところですが、前節ベネヴェント戦のようにラインを低く設定する相手に対して複数得点できるほど崩せるかは疑問が残ります。2-2程度で収まる試合かと見てこちらにベットします。

Juventus vs Sassuolo

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Juventus win +over 2.5 1.84(Marathon)
BTTS&over2.5 1.97(Marathon)

サッスオーロはベラルディの負傷離脱は非常に痛いです。xGチーム2位、Att 3rdでのボールタッチ数はチームダントツ1位とゴール機会に大きく関わる彼の不在はユベントス相手にはかなり厳しいといってよいでしょう。一方ユベントスは朗報としてはモラタの復帰で攻撃力向上の期待がある一方、残念ながら守備の要に成長したデリフトの離脱もあります。実際、デリフトが離脱していたシーズン序盤は7/9試合で失点をしており、今節もデミラルボヌッチダニーロの3バックでは守備の強度に懸念が残ります。近しい項目でのベットってどうなの?という部分もありますが、セリエAらしく得点を決め合う試合と見てこれらにベットします。

Spezia vs Sampdoria

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BTTS & Sampdoria DC 2.21(Marathon)

BTTSのオッズが1.65~1.70程度で提供されてますが、両チームのこれまでのBTTS率はSpezia:69% Sampdoria 75%。更にFavoriteのSampdoriaの失点率が94%であることを踏まえればBTTSベットは魅力的です。実際、Speziaは3試合3得点の長身FW Galabinovが招集リストに復帰しており、空中戦に難を抱えるSampdoriaにとってはリスクといえるでしょう。一方でSampdoria攻撃陣でエースFW(xG/game: 0.55)であるQuagliarellaは直近出場時間も抑えられているので今節は万全の状態で出場できるでしょう。互いに得点する可能性は十分あると見て良さそうです。
加えて、Speziaはホームここまで未勝利(5敗3分)できています。加えて平均支配率リーグ6位と保持志向のSpeziaは、リーグトップレベル(平均支配率最下位)で非保持志向のSampdoriaにとって与しやすい相手だと考えます。前節インテル戦が良い例ですね。サンプドリアの敗戦も考えにくいとなると、BTTS&DCがオッズとしても魅力的な選択と考えこちらにベットします。

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