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セリエA第34節

ELなんて大会はありませんでした。リーグ戦に集中しましょう。

Verona vs Spezia

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BTTS&Verona DC@2.28(Marathon)

現在4連敗のヴェローナと、xGが0.6→0.0→0.6で結果としても2敗1分のスペツィア、残念ながら低調同士ともいえるカード。ヴェローナに関しても攻撃面では苦しい試合が続いていますが、カリニッチ、ファヴィッリといった1試合あたりのxGではチームトップクラスの2人がベンチにカムバックしており上積みをみたいところ(それでも小粒なのは否めませんが)。空中戦に強いチェッケリーニの不在は気になるところですが、空中戦勝率リーグ17位のスペツィア相手にはそこまで関係ないとも思われます。
スペツィア目線からすれば、降格圏までは勝ち点2しか差がない現状の中、残り5試合にはナポリ、ローマ、降格争い仲間のトリノが含まれることを考えると、このヴェローナ戦は勝ち点3を狙うべき一戦。ヌゾラやガラビノフがいる分、ここ最近停滞気味の攻撃陣の奮起はバランス無視すれば期待できますが、単純にサッカーの相性的にヴェローナに制圧される可能性は高いかなと思います。スペツィア主導でオープンゲームになるが勝利には及ばないと見て、両チーム得点&ヴェローナDCにベットします。

Crotone vs Inter

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BTTS&Inter win@2.60(Pinnacle)
❌Over3.5@2.06(Pinnacle)

某予想投稿サイトではイエローアンダーが多いですね。皆さん目の付け所が流石だなーと感心していました。それでも私はクロトーネの試合はOverは下手するとシーズン終盤まで変えないかもしれません。というくらい、彼らは最後までチャレンジャーでい続けようとするマインドを試合から感じますし、それが3月以降Over5.0を7試合達成しているという結果にも表れています。クロトーネからすれば、負けた時点で降格決定という状況のため、それこそ前節ベネヴェントがそうであったようにリードされた後はゴブリン突撃部隊スタイルで特攻をしかけてくるでしょう。とはいってもクロトーネにルカクを抑える術はありませんし、彼のポストからのラウタロ、ハキミの連動も同じく止められないでしょう。今節最大の打ち上げ花火ゲームを期待して、上記2項目にベットします。(ちなみに前回対戦時は6-2でインテルの勝利でした)

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Milan vs Benevento

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Milan 前半ML@1.80(Pinnacle)

ミランは前半45分に限っては首位のミランと、同じ時間条件では19位のベネヴェントの一戦。ミランはイブラヒモヴィッチが復帰するという、最近低調なチームにあって頼れる男が帰ってきました。もしミランが先制した場合、その後はベネヴェントが前回宜しく爆撃アタックするでしょうが、ミランDF人はケアー中心に対クロスは割と安定していますし、3失点はしたもののドンナルンマ自体は好調を維持しているなと前回試合を見て感じましたので、素直に冒頭のデータを基に、ミランの前半勝利にベットします。

Lazio vs Genoa

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BTTS@1.819(Pinnacle)

ラツィオはアチェルビが不在。彼のチーム内でのスタッツで特徴的なのは、チーム最高身長(190cm)という数字の通り空中戦勝率の高さ。彼の77.3%はチームトップはもちろんリーグでも3位の好成績です。彼不在のラツィオの3バックは身長188cm, 185cm, 183cmの並びになると思われますが、恐らく今節ジェノアで先発するであろうスカマッカは195cmの長身FWで空中戦も得意。直近3試合でxGAがいずれも1.5以上という通り、ラツィオの守備自体は最近安定しているとも言い切れません。CL権に向けて負けられないラツィオはここまで33試合中31試合で得点していることからも、今節も得点自体は期待していいとして、ジェノア側も十分得点可能な中でBTTSのオッズが十分ついているのでこちらにベットします。

Bologna vs Fiorentina

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Fiorentina ML@2.52(Pinnacle)

ボローニャは冨安が復帰予定。守備だけでなくSB出場時にはセットプレーに限らず攻撃での貢献度も高い彼のプレーに注目したい一戦です。
フィオレンティーナは現在14位ですが降格圏とは勝ち点差3と可能性は未だ残っています。1勝の重みが大きくなる中、以降の残試合が割とややこしく今節は必勝の気概で臨むでしょう。

【フィオレンティーナの残試合】
ラツィオ(上位争い。フルコミット)
カリアリ(降格争い。フルコミット)
ナポリ(上位争い。フルコミット)
クロトーネ(セリエA最終節くらいは勝つぞ!のモチベーションが怖い)

ボローニャも冒頭の通り冨安は復帰するものの、依然離脱者が多くドミンゲスに続きスハウテンも前節の退場のため欠場。中盤守備の要のプレイヤーが2人共いなくなってしまいました。フィオレンティーナにとっては中盤の優位性がそのまま結果に直結するタイプのチームですので、これは僥倖といってもよいでしょう。最初はフィオレンティーナのOver1.5を検討していたのですが、ボローニャの敗戦スコアで1-0の割合が高いことやフィオレンティーナも決して得点数の多いチームでない以上、Over1.5が2倍ちょうどくらいでMLが2.5倍なら後者を選択してみても良いと考え、フィオレンティーナの勝利にベットします。直近5試合で5G1Aと絶好調のヴラホヴィッチの活躍にも期待しましょう!(前節はあのユベントス相手にPKでループシュートを打って決める強心臓の持ち主です。)

Napoli vs Cagliari

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Napoli win&over2.5@1.892 (Pinnacle)

前節ローマに勝利を収め降格圏を脱出したカリアリ。繰り返しになりますが明らかに内容が良化してきた彼らに結果が伴い、残留にふさわしいチームになりました。今節先に行われたベネヴェントが敗戦したため、できるなら差を広げておきたいところ。ただ、カリアリは中盤のマリンを累積で欠くのが痛い。パス回数、プレス/タックル総数、中盤プレス数がチームトップの彼不在は、ポゼッション志向のナポリ相手にはかなり苦しいシチュエーションになりそうです。
ナポリもついに4位にまで順位を上げてはいますが未だ薄氷の上。残りの対戦相手では比較的恵まれてるとはいえ、それも順当に勝利を収められればこそです。スタメンは蓋を開けなければ分かりませんが、前節のように後半ロサーノという戦術兵器も備えた彼らであれば、好調とはいえ前述の通り中盤強度が落ちてしまうカリアリをねじ伏せる可能性は十分高いと思われます。BTTSも加味しつつ、こちらの項目にベットします。

Sassuolo vs Atalanta

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BTTS in 2nd half/ 2nd half Atalanta DC@3.04(Marathon)

サッスオーロはカプート不在もミラン戦で逆転の立役者となったラスパドーリが復帰、アタランタもフルスカッドで臨める今節一番楽しみな一戦。チームスタイル的にも殴り合いはほぼ保証されているでしょう。
・アタランタはホームにおける後半45分の得点数リーグ1位(17試合31得点)
・アタランタが失点を喫した直近5試合は全て後半での失点
・サッスオーロはアウェイにおける後半45分の得点数リーグ3位(17試合18得点)
・サッスオーロの直近5試合で挙げた8得点のうち、7得点が後半での得点
・サッスオーロの後半45分勝ち点はリーグ18位

以上を踏まえて、後半がよりオープンな展開になり、かつアタランタ優勢予想としてこちらの項目にベットします。

Udinese vs Juventus

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Juventus win&under4.5@1.81(Marathon)

ホームのウディネーゼはセリエAで最も固い守備と言ってよいでしょう。失点数の少なさはリーグ2位。xGAの低さに至ってはリーグ1位です。中堅チームにあってこのスタッツは高く評価してよいでしょう。ただ、それも正GKムッソがいてこそ。PSxG-GA(シュート後のxG - 実失点。高いほどGKとしてのセービング能力が高い(or 運が良い))でリーグトップの俊英である彼が今節は欠場であり、控えGKでリーグ3位のシュート数/枠内シュート数を誇るユベントスの猛攻を耐えねばなりません。(画像はFBref.comより引用)

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ユベントスはキエーザの順調な復帰が報道されており、スターターかどうかはさておき途中起用だけでも十分驚異にはなるでしょう。ウディネーゼが基本守備を固めてロースコア展開に持ち込む形にはなるでしょうが、前述のGKクオリティの差から特に終盤押し込まれた際に耐えきれるとは思えず、また両チームホーム/アウェイそれぞれでunder4.5率が共に94%という過去のデータからも、ユベントス勝利にunderをかけたこちらにベットします。

Sampdoria vs Roma

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Total yellow cards- 1st half under1.5@1.81(Marathon)
※誤って最初Pinnacle表記してました、すみません。

ELで奇跡の逆転突破を目指すローマにとって今節必要なのは勝利ではなく、いかに負傷者を出さずにEL 2nd legを迎えられるかです。サンプドリア含めリーグ戦に関して特にモチベーションが生まれる状況はなく、インテンシティ自体そこまで高い試合にはならないでしょう。その点、サンプドリアのラニエリ監督もよく理解してくると思うので少なくとも前半は荒れ模様にはならないとみてこちらにベットします。

Torino vs Parma

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Over1.5&Torino win@1.90(Marathon)

22節の時点でパルマに対しては下記のように酷評する形で記載していました。本日時点でxGは1.07(リーグ18位)に改善。Key passやSCA(Shot Create Action)もリーグ16位と監督交代以降ある程度攻撃面では改善が見えてはいます。一方で守備に関しては監督交代以降(第17節ラツィオ戦)の17試合中15試合で複数失点(平均2.4失点)という崩壊ぶり。戦績としても1勝5分11敗という厳しい状況です。

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降格争いのライバルである16位カリアリ、17位トリノとは対戦成績の関係で勝ち点で並んだとしても下位扱いになる状況のため、今節負けてしまった場合パルマの降格が決定します。得点に関しては12試合連続で決めており「一見」好調に見える彼らは勿論最後の望みをかけてアグレッシブにはくるでしょう。

あえて「一見」という表現を使ったのには理由があります。それは今節彼らがミハイラ、マンというルーマニア若手FWを欠く影響を想定してのことです。冒頭にて監督交代以降にパルマの攻撃面でのスタッツが改善した旨を欠きましたが、それは最近スタメンで起用されている彼らの活躍に大きく起因しています。
攻撃関連のスタッツにおいて、1試合あたりで見ると如何に彼らが攻撃の中心たるかが分かります。(画像は最下部にまとめます)

ミハイラ…xG: 1位 シュート数: 1位 GCA(Pass live)*: 1位
マン…xG: 3位 シュート数: 2位 GCA(Pass live)*: 2位
(厳密にはトラオレ選手が1位ですが出場試合数1試合なので除外しています)
*GCA(Pass live)…ゴールに繋がるまでの2アクションのうち、インプレーに限定したもの。流れの中での攻撃貢献値。

ジェルビーニョをはじめ実績/経験のある選手はいますが、今のパルマの攻撃の中心はこの2人であって、彼ら不在の中でこれまで通り得点ができるかは懸念が残ります。いくら改善したとはいえ得点数はリーグ最下位のパルマが、この状況で複数得点は難しいと見ていいでしょう。

また、パルマの守備を見ているとチェックが非常に甘く、バイタルエリアからも容易にシュートを打たれるシーンが多く見られます。トリノは順位表こそ降格圏付近ですが、シュート数/枠内シュート数に関しては共に10位付近のチームです。更に言えば、両チームGKのスタッツが大変悪く、PSxG+/-がリーグ20位と19位です。ここ2試合パルマはGKをセペからコロンビに変えていますが、彼もその2試合で計7失点と救世主とはなっていません。トリノは新戦力サナブリアも9試合5ゴールと好調ですし、パルマの網を破ること自体は容易ではないかと考えます。

トリノもGKのスタッツが悪くBTTS率も高いことからBTTSを絡めることは十分検討の余地がありますが、やはりパルマ側の攻撃のキーマン不在の影響が大きく、それよりはトリノの複数得点と勝利に期待して、Over1.5&トリノ winにベットします。

【スタッツ画像置き場】

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結果報告

【今節】
収支: -3.291u 的中率: 36.4%
【通算】
収支: -2.176u 的中率: 49.65%
回収率: 99..2% 平均オッズ: 1.934

ついにマイナス収支になってしまいました。。(´;ω;`)
振り返りとして、下記3試合は考察がぬるい、もしくはベット選択に後悔はあります。(特にフィオレンティーナのOver1.5)
・クロトーネvsインテル
・ボローニャvsフィオレンティーナ
・サンプドリアvsローマ

それ以外、のナポリ(決定機をことごとく外す)、アタランタ(PKミス)、トリノのポスト2回(パルマの攻撃停滞予想は合っていただけにこの試合は猶更悔しい)は試合展開としては割と想定通りだっただけに、どうすれば良かったのか。。ナポリのクリーンシート、パルマUnderくらい?、でも自分のやり方だと予想項目に選択したやつ以外やはりないんですよね。。
展開予想ができるのはある意味サッカーファンどまりで、肝心のベットが外れているのは完全にベッターとしての実力不足なので悲しいですが、次、次こそはリベンジします(´;ω;`)

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