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セリエA第24節

CL/ELノックアウトステージが始まり、イタリア勢は中々に苦戦していますね。(ローマは別ですけどね!)
ユベントスは最終的にどうにかしそうだとは思いますが、ミランは次戦まさかのマンチェスターユナイテッド。もはや決勝でもおかしくないカードがベスト16で組まれました。ここでもローマは監督の古巣であるシャフタールを引いてくじ運は悪くない、ELと順位争い白熱のリーグ戦の二足の草鞋は大変ですが、最後まで夢を見させて欲しいところです。

もちろん、今節一番の注目のカードはローマvsミラン。4位以内を目指す上で負けられない!今からわくわくですね!

こちらが今節の累積欠場者。インテル、ユベントス、ウディネーゼ、ベネヴェントは影響大きそうですね。

【累積欠場者】
Hakimi (Inter)
Danilo (Juventus)
Djimsiti (Atalanta)
Escalante (Lazio)
Pereyra, Zeegelaar (Udinese)
Adrien Silva (Sampdoria)
Glik (Benevento)
Hickey (Bologna)
Bani, Brugman (Parma)

それでは今節も宜しくお願い致します!

Torino vs Sassuolo

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✅BTTS&over2.5@2.03(Marathon)

BTTS率リーグ1位と2位の対決というだけでベット理由になってもいいでしょう。サッスオーロは前節ボガがベンチメンバーに入り久々の完全体になりそうです。トリノもCovid-19の影響を大きく受けていましたが、べロッティら中心選手は続々復帰しておりむしろコンディションは前向きに捉えられるでしょう。特にべロッティは被ファウルがリーグNo.1で試合の度にひどく消耗がある中でこの欠場期間はいいリカバリーとなったでしょう。
懸念はトリノ側がインテル戦同様に相手のストロングを潰してロースコア展開に持ち込むことですが、やはりエースの復帰や好相性のサッスオーロ相手となればセリエAらしい点の取り合いも期待できると見てこちらにベットします。

Spezia vs Parma

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1st half Parma AH0@2.17(Pinnacle)
✅BTTS@1.769(Pinnacle)

まず先に。Orsato主審というだけで警告数Overにいきたくなる部分もあるのですが、パルマ側の警告数が読みづらく警告数はスルーします。
前節の前半のパルマはここ最近では見られないアグレッシブさで存外良かったですね。後半は逃げ切りに失敗、交替カードの関係もありだいぶ苦しかったですが、少しは良化が見られました。今節もスタメンか分かりませんが3トップの一角を務める若手、ミハイラは良い選手ですね。カウンター一辺倒ではなく組み立てて攻撃できるようになってきた印象もありました。
最近の試合を考えても、流石にスペツィアにMLで2倍台前半は過大評価です。ここまで上位を苦しめている彼らですが、「制圧されている中での一刺し」がハマると強いのであって、パルマのようなチームには同じようにはいきません。割と後半からギアをかけて来るタイプのチームで、前半で勝利できているのは12試合前のボローニャ戦まで遡ります。最終的な結果はともかく、前半パルマ寄りに見るのは悪い筋ではないと考えます。
一方、パルマもカップ戦含め12試合連続失点中。うち10試合が後半での失点と考えると、後半ギア入れ型のスペツィアには終盤苦しい展開を強いられそうです。互いに無傷ではいられないとみて、BTTSもベットします。

Bologna vs Lazio

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Lazio ML@2.00(Marathon)

ボローニャにとってここまで全試合出場していた冨安の欠場は大きな痛手です。本noteでも今期の冨安の大活躍は頻繁に触れていますが、データの側面でも下記画像(Fbrefより)のように空中戦勝利数リーグトップ、他にもインターセプト、クリア、ブロック数でも上位に位置する超キープレイヤーです。そんな選手がいない以上はラツィオ寄りに見るのが自然でしょう。

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ボローニャは比較的ボールを持ちたがるチームですが、ラツィオはウディネーゼやヴェローナといった非保持には手を焼く一方でこうしたチームの相手は得意です。また、ローマと同様ラツィオも中堅以下には強い(取りこぼしの少ない)チームであり、CL明けての難しい側面もあり、だいぶオッズが下がったとはいえMLで2倍つくのであれば素直に張っておきたいところです。

Verona vs Juventus

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Verona AH+1.0@1.99(Marathon)

最近のベットで一番振り回されるのはヴェローナ。Underかと思いきやOverだったり、落とすことはないだろう試合で落としたり。それでも彼ら寄りに見続けたい魅力のあるチームです。
最近は失点数が増えていますが、それでもリーグ上位に匹敵する失点の少なさを誇る堅守ヴェローナ。今や人気銘柄となったGKデ・シルヴェストリの活躍も光ります。前線メンバーの負傷状況は気がかりですが、レンタルで加入したラザーニャもチャンスにしっかり絡んではきてフィットの香りがします。(決定機を逸し続けてはいますが、まあそこはボタンの掛け違えということでそのうち是正されるでしょうきっと。)
ヴェローナの戦績としては特別ホーム/アウェイや相手のスタイルで差があったりはしないですが、複数点差をつけられての負けが少ないのが特徴です。特にホームではシーズン序盤のサッスオーロ戦(0-2敗戦)以外では首位インテルも含め1点差に留めています。これは前述の堅い守備や現実的に勝ち点1を拾いにいく徹底ぶりが反映されてるものと思われます。
ユベントス側も非常に欠場者が多く、特にDFラインではボヌッチ、キエッリーニ、クアルダード、ダニーロ、モラタが不在。モラタの代わりに2Topに入るであろうクルゼフスキもFWとしての貢献度には疑問符がつきます。前半戦では1-1の痛み分けとなったカードですが、今節もヴェローナがユベントスを苦しめると見てこちらにベットします。

Sampdoria vs Atalanta

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BTTS&under5.5@1.95(Marathon)

実はサンプドリアのラニエリ監督と滅法相性の悪いアタランタのガスペリーニ監督。ガスペリーニ監督から見た内訳は2勝6敗1分と大きく負け越しています。アタランタ自体、DF後ろの広大なスペースをカウンターで突っ込まれる失点が多い中で、徹底非保持カウンターのラニエリサンプドリアは天敵の1つです。前半戦でも結果として1-3でAwayサンプドリアが勝利しておりスタイルの相性はベット上加味する必要があるでしょう。下記は今週CL前のTweetです。

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勿論アタランタもCLの敗戦が続かぬよう、リーグ戦4位以上を目指して奮起はするでしょうがそれよりも大半を10人で戦った消耗の方が上回ると考えます。前線を担うムリエルとイリチッチのCLでのプレータイムが少なかった点はまだポジティブに働く可能性はあります。二人とも独力で局面打破、ゴールまで結びつけられる選手ですので勝敗予想上は正直厄介ではあります。(イリチッチも恒例の監督不和が報じられましたが無事招集メンバーには入りましたね。報道見るに恐らくスタメンではないでしょうが。)

ということで、下書き段階ではアタランタunderを検討していたのですが、サンプドリアがカウンター一閃で得点を決める可能性は高いこと、加えてサンプドリアのホーム失点率90%アタランタのアウェイ得点率90%も加味するとBTTSは検討したい。そしてラインのunder5.5はサンプドリアは勿論、アタランタのAway戦でも一度も超えたことのないラインということで上記の項目にベットします。試合の入り次第ではライブでサンプドリアDNBの検討もします。

Crotone vs Cagliari

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BTTS&over2.5@2.26(Pinnacle)

ついにディフランチェスコ監督が解任されたカリアリ。一度は契約延長しただけに当人、フロント共に苦渋の決断ではありましたが、ここで国内では評価の高い智将センプリチ監督をSPALから招聘しました。このタイミングでの監督人事としては評価できる人選で、ここからの巻き返しも期待できそうです。
クロトーネからすると残留争いで負けてはいけない相手となるカリアリ。ユベントス相手に無得点ながらも15本のシュートを打てたように攻撃は間違いなく改善傾向。カリアリも勿論降格圏脱出に向けて必要なのは勝利。失点数もさることながら、そもそもの被枠内シュート数リーグ1位2位の対戦となる上にオープン展開に持っていくシチュエーションとなれば、この試合はBTTS&over2.5にベットしたいと思います。

Inter vs Genoa

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BTTS-no&Inter win@1.892(Pinnacle)

セリエA予想では封印してきたクリーンシートベットですが、久々にチャレンジしてみようと思います。
まずインテルの起用選手のポイントはやはり累積欠場のハキミに代わって入るダルミアンでしょう。ハキミが非常に目立つせいで相対的にあまり評価されにくい彼ですが、十分スタメンを張れるだけの活躍を見せています。彼の強みとしてタスク遂行力だったりバランス感覚があり、この試合においてはインテルの守備面への貢献が期待されるところです。彼が右WBでスタメン出場した際の試合はナポリ、(良かった時の)サッスオーロ相手にも無失点勝利を収めた実例も評価したいと考えます。
ジェノアの得点ペースも決して悪くはないのですが、デストロの確変が終わりつつあるように見えますし、単純にインテルのサッカーが洗練されてきておりチャンス自体なかなか得られなさそうという点からインテルの完勝を期待してこちらにベットします。
なお、あくまで過去の対戦成績は所詮参考レベルではありますが、このカード2015年から11試合連続でどちらかがクリーンシートで勝利(インテル8ジェノア3)しています。得点の有無にこうした傾向は本来関係なさそうですが、オカルトも味方してくれると嬉しいです。

Udinese vs Fiorentina

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Fiorentina over1.0@1.917(Pinnacle)

カストロヴィッチやヴラホヴィッチといった若手の調子が上がり、新加入のアイセリックも前節はゴール、リベリーも復帰と明るい話が増えてきたフィオレンティーナ。ペレイラやツィーグラーといったレギュラークラスを欠き、ジョレンテやオカカといった収めたいプレイヤーに対してフィオレンティーナはリーグで唯一空中戦勝利数、勝率共にトップ5にいるスペシャリスト、ミレンコヴィッチがいるため一度押し込まれると中々ひっくり返すのは骨でしょう。最近のウディネーゼの綻びっぷりを見るとフィオレンティーナの得点可能性は決して低くないと考えこちらにベットします。
またまた過去の対戦成績ですが、直近10試合でフィオレンティーナの7勝3分で無敗。ちょっと勝敗は何とも言えないので素直に乗っかれないですが、やはりせめて1点は決めてほしいところです。

Napoli vs Benevento

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Napoli win&under4.5@1.83(Marathon)

ごめんなさい、この後のローマの試合に力を入れすぎたのでこの試合はヘルシーにさせてください。。
ナポリは負傷者も多いもののクリバリやメルテンスの復帰で少しずつ陣容が整っています。それ以上にベネヴェントはここまで全試合出場のCBグリクの欠場の影響が甚大でしょう。EL明けという難しい側面はありつつも、ナポリが耐えるベネヴェントの鍵を開けてロースコアの中で勝利を収めると見てこちらにベットします。戦術相性的にはナポリ有利のはずです。

Roma vs Milan

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Roma ML@2.41(Marathon)

皆さん神はどこにいるかご存知ですか?ミランにそんな呼称の選手がいる??いやいや何を仰るのか、イタリアにおいては市内にバチカン市国を有する首都ローマにこそ神は存在しホームチームに微笑むのです。この試合に勝つのはローマであるのは神のお導きからも明らかです。
と冗談めいた書き出しでしたが、両チーム優勝あるいはCL権に向けて負けられない、というよりも勝利必須の一戦です。しかもホーム最強ローマvsアウェイ最強ミランという構図からも好ゲームの予感が漂います。

ASローマ(Home edition): 9勝3分0敗 1位
ACミラン(Away edition): 9勝1分1敗 1位

お互いELを挟んでの一戦ですが、ローマは比較的コントロールした形で試合を進められており、身体的/精神的な負担はまだ抑えられているでしょう。CBの負傷者の多さは変わらずでジェコも離脱していますが、前者はクリスタンテが復帰したことで頭数はなんとか揃いましたし、CFもマジョラルが指標上ジェコに匹敵する成績を収めていること、最近はベンチオプションだったことを考えればそこまでビハインドにはならないでしょう。懸念はCBの中にファシオが入った際にハイラインの統率が正しく取れるのか、ここが一番気がかりです。。。

一方でミランはELではシビアな試合を迫られましたが、イブラヒモヴィッチやケアーといったベテラン主力陣をフルで休ませるチャレンジに成功した点は監督・スタッフを褒めて然るべきでしょう。イブラヒモヴィッチ、チャルハノール、そして献身的なレビッチに成長著しいレオンが揃って起用できる状況はローマにとっては正直脅威です。リーグ戦/ELで4試合連続勝利なしで勢いは衰えたと報じるメディアも多いですが、私はそうは感じません。ミラノダービーもスコアは0-3の完敗でしたがインテルGKハンダノヴィッチの鬼神のようなセービングがあっての結果でもあり、特に後半開始後は優位に進めてすらいました。こうした内容は悪くないが結果は伴わない相手こそ注意が必要で、是非ローマは90分間集中して試合に臨んで欲しいと思います。

個人的な注目ポイントは①テオエルナンデスvsカルスドルプのマッチアップ ②ケシエvsビジャールの中盤制圧勝負です。前者に関してはミランに若干分があるのは否めず、ここまでビッグクラブ相手に苦戦する原因でもあるカルスドルプがサイドの主導権をどこまで握れるかは展開を大きく左右するでしょう。後者に関しても、ローマの攻撃を美しく演奏するのはムヒタリアンやペッレグリーニといえるかもしれませんが、細かなパスをテンポ良く繋ぎ、ドリブルで相手をいなしながらタクトを振るいチーム全体のアインザッツを揃えるのは、成長著しいビジャールです。レギュラーの中でも最も多い平均ボールタッチ数とショートパス数を誇る彼がケシエからのプレッシャーをここでも躱すことができるか。リーグ前半戦でのミラン戦時は控えの位置付けで86分からの出場だった彼の成長は、ローマの勝利に向けて今や明確な光明となって照らしています。決してテクニカルなだけでなく、手を叩き声を上げながら終盤までチームを鼓舞するキャプテンシーも併せ持つ彼の活躍に皆さんも期待してもらえると嬉しいです。

さて、結構ベット項目には悩まされる一戦です。勝敗予想が一筋縄ではいかないのは勿論、BTTSかというとローマとミランってBTTS率16位、17位なんですよね(それでも50%近いんですが笑)。両チームわりと無失点で試合を終えられるチームなので、強豪同士だから点の取り合いになるだろう、とも言い切れない難しさ。あとホームのローマは前半特に強いと以前noteにも書きましたが、ミランのアウェイ前半勝率も8割越えという脅威の戦績。いやはや恐ろしい。。

下手な下位チーム同士の対戦よりも難しい一戦ですが、こうなると前半戦との上積み、変化の有無で判断しても良いのかなとも考えました。つまり、ミランはベストメンバーに関しては正直変化がない一方で、ローマはCFがマジョラルに、2シャドーの一角がペッレグリーニになり中盤のオーガナイザーがヴェレトゥに、控えにはペドロやエルシャーラウィといった経験豊富な選手が控えている。ミラン側からすると新たな対策を練り実行する必要があるのに対しローマにとってはその難易度は幾分下がります。ローマファンだから、という色眼鏡も否定はしませんが、強豪相手に勝てない揶揄されるローマがそれを脱却するなら今日、この試合です。note予想としてはビッグゲームらしくシンプルにローマのMLにベットしたいと思います。

結果報告

【今節】
収支: -0.349u 的中率: 50.0%
【通算】
収支: +5.992u 的中率:51.48% 
回収率: 104.0% 平均オッズ: 1.937

最後のローマ戦は当たればプラス収支だったという予想結果に対してよりも、いちファンとして残念な結果に終わった、というのが正直なところです泣
パルマ前半AH0やヴェローナのプラハンは良い予想だったと我ながら振り返っています。一方で、ラツィオMLは少し安易だったかな?でもスタッツ的には勝ててもおかしくなかったな、と思ったり、特にはフィオレンティーナへの評価がまだまだ甘かったなな、と反省しています。サンプドリアvsアタランタも試合の入りを見た感じでは想定がパシっと嵌ったと思いこんだのですが、そこは流石のアタランタであったし、単純なミスとしてサンプドリアは次節のダービーにフォーカスする要素が頭から漏れていたのは痛恨でした。

今週はミッドウィークにも試合がありまたすぐにリベンジの機会が来ます。過密日程が続き不確定要素を孕む試合も多いですが、次回も頑張って予想書いていくので宜しくお願い致します!

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