見出し画像

セリエA第27節

今週はCL/ELがミッドウィークに開催されました。EL組の日程が厳しいところでリーグ戦にどれだけ影響があるのか。ローマはパルマが相手なだけマシですが、ミランは非常に厳しい戦いが予想されますね。(それにしてもローマは強いですね!!(*^^)v)

3/10 CL: Juventus(Home)→中4日でカリアリ戦(Home)
3/12 EL: Roma(Home)   →中1日半でパルマ戦(Away)
3/12 EL: Milan(Away)    →中2日でナポリ戦(Home)

今節の累積欠場者はこちら。中堅以下に偏り少なめですが、各チームわりと辛いかな?

Benevento: Dabo
Genoa: Destro, Masiello
Parma: Kucka
Sampdoria: Colley

それでは最近ピリッとせずモチベーション危険域に達しかねないのですが、気を引き締めて今週も頑張ります!

Lazio vs Crotone

画像1

✅BTTS&over2.5@2.26(Pinnacle)

ついに前節シーズン4勝目を挙げて順位を上げる可能性を見せ始めたクロトーネ。しかしその相手は降格圏に沈みCovid-19で多くの主力を失い、退場者も出してしまったトリノであり、その相手に2失点を喫するあたりこれまで通り上位陣には引き続き複数失点は免れないでしょう。。。しかもラツィオは前がかりの相手からボールを奪ってのショートカウンターが良く決まるチームであり、果敢に全体的に前ががり攻撃に人数をかけてくるクロトーネは絶好の相手といっても差し支えないです。クロトーネはアウェイ13試合で未勝利(11敗2分)、平均3失点近いのも気になりますね。
ではクロトーネはノーチャンスなのでしょうか。私は一矢報いること自体は可能だと考えます。なぜなら、ラツィオの守備陣の課題の1つは対ドリブラー守備だからです。
実はラツィオはリーグでドリブル突破を許した回数が最も多いチームなのです。勿論チームとしての守り方によって相手チームのドリブル回数も変わるわけではありますが、決して勝率も高くないためこれは彼らの弱点の1つとして捉えてよいでしょう。
そしてクロトーネはセリエAを代表するドリブラー、メシアスオウナスが攻撃の核です。メシアスは以前も紹介した通りドリブル関連スタッツでリーグ1位2位を争う選手ですし、オウナスも加入後まだ試合数が限られるためランキングには入っていませんが、1試合あたりのドリブル成功数はそのメシアス2.50回を上回る3.11回という素晴らしいスタッツを収めています。クロトーネからしても、ラツィオは自身の強みを最大限発揮しうる相手ということですね。

ちなみに前半戦ではラツィオが0-2で勝利を収めましたが、その際のピッチコンディションは泥遊びをしているかのような最悪の状況で、ドリブルもままならずワンタッチストライカーとして一級品のインモービレの力が発揮された試合でした。今回はこんなピッチにはならないはずなので、全く違う展開となっても驚きはありません。

なんてそれっぽい羅列をした訳ですが、肝心のベット項目は?となるといつものあれです。BTTS&over2.5です(笑)
前提としてクロトーネの予想でOver傾向を無視することはできません。over2.5率 73%はリーグトップの数字ですし、そもそも守備の課題は最早そこまで治す気がなさそうなインファイターチームです。でもって、クロトーネの攻撃スタイルとラツィオの守備の相性が前述の理由でクロトーネにも勝機がある可能性を加味するとBTTSを絡めて2.26倍は魅力的に映るのでこちらにベットします。

Atalanta vs Spezia

画像3

✅前半Spezia DC@2.13 (Pinnacle)

アタランタはハテブールに続きサパタも負傷離脱、また翌週水曜日にはCLレアルマドリー戦が控えている中であまり消耗せずに試合をしたいというのが本音でしょう。言わずもがなですが、Covid-19の影響で各クラブ収入減に頭を悩まされる中で、CL/ELの勝利ボーナスはとってもとっても大きな金額となります。(ご存じない&興味のある方は調べてみてください。CL常連でないクラブの場合は、シーズンを捨ててでも勝ち進む価値のある金額です)
アタランタのMLオッズは1.2~1.3くらい、まあこれ自体は違和感ないのですがオッズに釣られてAH-1.5@1.83あたりを買うのはちょっとリスキーかもしれません。前述のようにアタランタが省エネ路線で臨む可能性は否定できませんし、強豪食いに定評のあるスペツィアが複数点差であっさり負ける期待を持つのは危険というのが個人的意見です。
10位以下のチームにとって、残りの上位陣との戦いは引分=勝ちと考えた戦いを挑んできます。そうした際にスペツィアに1つ興味深いデータがあります。それはAwayにおいて前半45分は4勝9分の無敗、リーグでも3位の成績を収めていることです。リーグ前半戦でも0-0で終わったこのカード、アタランタの強力攻撃陣の評価で上記オッズがついていますが、なんてったって無敗ですからね。素直に乗ってもいいかなと考えて前半スペツィアのDCにベットします。

また、以上を踏まえると、アタランタ寄りにベットを検討される方は後半にライブベットするのを予定するのもありかもしれません。
スペツィアは前半45分の安定とは裏腹に、後半45分の失点数は平均1.6失点で4勝1分8敗のリーグ最下位です。アタランタの選手起用を確認しつつ、前半0-0(あるいはスペツィアリード??)の段階からアタランタ寄りに追加するのは面白いと思います。

Sassuolo vs Verona

画像3

✅BTTS&under5.5@1.85(Marathon)

過去10試合で無失点はわずかに1試合と、なんだか最近様子のおかしいヴェローナ。それでも失点数の少なさはリーグ3位ではありますが、xGA(失点期待値)は10位であることを考えるとそろそろ収束してきているかもしれません。
ヴェローナのデータで面白いのは被シュート関連ですね。被シュート数自体はリーグで3番目に多いのですが、被枠内シュート数はリーグ最少!当然ですが枠内にボールが飛ばなければ基本失点はないので、ここは「打たせる」守備が上手く機能していると見ていいでしょう。一方で、その失点数の少なさの割には”無失点率”は23%と決して高くありません。最少失点で抑えられれさえすれば勝ち点を得ることは可能、くらいのスタンスかもしれません。

一方のサッスオーロはセリエAでは異質なくらいポゼッションサッカーを貫いているあたりローマに並ぶくらい個人的に応援しているのですが、パッとしない試合が続いています。特に最終ラインで相手の攻撃を受けてからの組み立て直しがあまり上手くいかず、再度奪われてまたピンチ、のパターンが散見されるのが気になるところです。いつしかBTTS率は暫定ながらリーグトップの72%。セリエA No.1 ドリブラー、ジェイミー・ボガの復帰可能性があるのは攻撃面ではポジティブですが、守備面の改善が見られない限りは強かなヴェローナに対して失点する可能性は低くはないでしょう。

ちなみにボガの1試合あたりドリブル成功数は4.81回。勿論セリエAではトップですし、これは神の子メッシの4.03回を上回るとんでもない数字です。

なんか芸がなくて申し訳ないのですが、こう考えると結局は「BTTS」で得点が大量に入るよりは1-1もケアできる「Under」絡みで考えるのが妥当かなと考えます。よって、BTTS&under5.5にベットです!

Benevento vs Fiorentina

画像4

Fiorentina corners AH-1.0@1.952(Pinnacle)

正直に言えば今節最も見所に困る試合です。ベネヴェントが構えてフィオレンティーナが保持する展開は想像がつくのですが、結局はカストロヴィッリによる散らしやPAへの飛び込みと、リベリーのテクニックで生み出したチャンスをヴラホヴィッチがモノにできるか否か、そしてベネヴェントはラパドゥーラに収めてカウンターができるか、ですがそれもミレンコヴィッチに対してこなせるかは不安が残ります。それよりも基本的に受けに回るベネヴェントに対してフィオレンティーナは両翼から何とか崩していく中でコーナーは後者に偏ることが想定されるのでこちらにベットします。ちなみにベネヴェントは現在7試合連続コーナー数では相手に負けているので、素直にその傾向が続くことも期待したいです。

Genoa vs Udinese

画像5

Udinese corners AH-0.5@1.793(Pinnacle)

ジェノアは監督交代当初は得点を重ねるなど一見攻撃良化にも見えましたが、やはり残留に向けての人事だったこともあり非常にリアリスティックなシーズン後半を過ごしています。シュート数はリーグワースト、垂直方向の速さを除けば古きセリエAの香りをさせるチームです。恐らくはUnder傾向でいいとは思うのですが、オッズにしっかり反映されるのでここはデータ重視でコーナーベットを選択します。ジェノアとウディネーゼを比較した際に、シュート数/被シュート数は共に1.2倍(ジェノアのシュートが少なく被シュートが多い)、コーナー数/与コーナー数は1.5倍(ジェノアのコーナーが少なく、与える数も多い)となっています。そうした中で今節もジェノアが受けて構えることが想定されることを加味すると、ウディネーゼのコーナー数winで1.8倍近いオッズがつくならベットの価値ありと考えこちらを選択します。

Bologna vs Sampdoria

画像6

Total corners over10.5@1.862(Pinnacle)

冨安の復帰が予定されているボローニャ。スタメンか、出た際にはCBなのかSBなのかは蓋を開けないとわかりませんが、彼が離脱中のボローニャのxGAが平均1.5程度あったことを考えると今や守備の要となった彼の復帰はボローニャにとって追い風でしょう。となると期待したいのは吉田麻也との日本人CB対決!冨安がSBで出れば場合によってはデュエルの場面も見られる可能性が出てくるので、そういう意味でもSB出場を期待したいところですね!

チームスタイル的には両チームやりたいことができた上で最終的なクオリティで試合の勝敗が決まるカード。そういった意味では勝敗予想は何とも言えませんが、互いにサイドを深く侵入していくシーンが目立つチームでありCK数が伸びやすいです。ボローニャのバロー、サンプドリアのカンドレーヴァが互いに同サイドをせめぎ合う中でコーナーが増える展開を見込んでコーナーoverにベットします。

ちなみに前回対戦時のCK数はサンプドリアが9本でボローニャが10本。ここまでいかなくても、監督も陣容に変更は無く、順位的にアプローチも大きく変える必要がないため同様な展開が再現されることを期待します。

Parma vs Roma

画像7

✖ under3.5&Roma DC@1.79(Marathon)

ここ最近好調、クリーンシートも続いているのローマのキーマンはスモーリング。対人守備の安定や機を見た攻め上がりも含めて、出場できればこれだけ有能なコマンダーはいません。前節は彼への信頼からかCBの一角マンチーニがFWばりにエリア内に侵入するシーンが見られる等、攻守において貢献度の非常に高い選手です。
ただ、問題は負傷癖。。。筋肉系のトラブルでナポリ戦までは離脱が決まりました。マンチーニとクリスタンテも出ずっぱりの中これは痛いニュースです。ローマのショートカウンターの中で大きな得点源となっているヴェレトゥもおらず冒頭述べたように日程でも苦労が強いられる中、ローマの楽勝を予想するのは流石に楽観的が過ぎるでしょう。

ここ最近のパルマは一時期のトリノ同様、降格争いから抜け出す上で「負けない」力をダヴェルサ監督の指導の下身につけています。15試合未勝利には変わりはないものの、直近4試合は引分を3つ勝ち取っているあたり非常にらしいチームになってきました。彼らもコーネリウスやジェルビーニョを欠くあたり攻撃面は厳しいですが、ムヒタリアンとペッレグリーニを抑え込むことが完遂できれば勝ち点を持ち帰ること自体は十分可能です。

直近5試合のパルマが1試合平均4.0得点の大味なゲームを展開してはいますが、これはあくまで一時的なものだと捉えていますし両チームの状況やパルマのスタンスを想定すれば、パルマがガッチリ固めてローマが後半以降に何とか崩せるか否かの展開になることをメインの想定としてこちらの項目にベットします。

(うっすらとローマ敗戦の可能性を感じなくもないので、ライブベットではパルマ側orBTTS追加する想定もしています)

Torino vs Inter

画像8

Total goals - 2nd half over1.5@1.95(Marathon)

一時期の離脱者よりも多くの選手が帰ってきましたが、守備の要&セットプレー得点源のブレーメル、ヤングスターの1人シンゴ、そしてエースのベロッティ。彼らに限らずMiisingの5人いずれも影響の大きい選手です。インテルもエリクセン、ヴィダルが離脱してはいますが、それでも尚インテルの優位は揺るがないでしょう。
両チームのデータ上の特徴と言えば、やはり後半における得点数の多さ。後半のover1.5率はインテルがリーグ1位の65%、トリノが3位の63%。インテルだけでも複数得点は十分に期待できますが、両チームTotal1.5で1.95倍なら期待値としては十分とみてこちらにベットします。

Cagliari vs Juventus

画像9

Cagliari AH+1.0@2.18(Pinnacle)

監督交代後、目に見えてチーム状態が改善したカリアリ。特に目を見張るのは守備の改善で、これはxGA(失点期待値)に大きく表れています。監督交代前の22試合でxGAが1.0を切ったのはわずか2試合(うち1試合は相手に退場者が出ていたことを考えると実質1試合?)に対して、監督交代後の4試合は全て1.0を切っていて、戦績も2勝1敗1分と上々です。相手が中位以下とはいえ、即座に立て直したセンプリチの手腕は評価されて然るべきでしょう。手前味噌ですが、以前監督交代のタイミングで下記のようにnoteに記載した通りこの時期のチョイスとしては100点満点だったかもしれません。(下記23節noteよりスクショ掲載)

スクリーンショット 2021-03-14 233306

時間の関係であまりユベントス側には触れませんが、CLの負担もあり負傷者も決して少なくない中でやりくりしている彼らにとって、今のカリアリは決して楽に勝てる相手ではありません。高め狙ってunder3.5&カリアリDCも検討したのですが、1点差での敗戦なら返金で済むこちらのラインで十分オッズがつくのでこちらで勝負してみます。

Milan vs Napoli

画像10

Napoli DNB@1.95(Pinnacle)

ぼーっとしてたらだいぶオッズ落ちちゃいましたが、今でもなおナポリに張っても良いと思います。3/15 0時近くになって未だ招集リストが出ないのは困りますが、少なくともナポリはオシメン選手がそのまま帰ってきていること、直近のnoteで触れ続けている通りミラン側の離脱者が重要選手で非常に多いこと。ミランのように中盤制圧に重きを置くチームが薄い選手層の中でミッドウィークにELをシビアに戦った後という要素を踏まえればナポリ優勢と見る方が素直でしょう。MLまで張るかは結構悩みましたが、マラソンのDNB1.95なら十分かなと思いましたのでこちらにベットします。

結果報告

【今節】
収支: +0.37u 的中率: 50.0%
【通算】
収支: +3.795u 的中率: 50.75%
回収率: 101.9%  平均オッズ: 1.939

ひっさびさにプラス収支で終えることができました。(本当にわずかですが、、)
外した5試合として、コーナーベットを3/3で外したのは余りに痛かったです。コーナーって結局どちらが先制するかとそのタイミングも左右されるからやっぱりそう簡単じゃないのかなって改めて気を引き締め直しました。
ローマの苦戦は予想の範囲内ですが、まさか2-0の完封負けとまでは思っていませんでした。フォンセカ解任論加速しちゃう。。(noteとは関係ないですがこうした展開の際のLiveコーナーベットは捗りますよね)
逆に当たった5試合はいずれも目論見通りというか、予想と結果がしっかり噛み合ったものが多くて満足しています。次はこれを6試合、7試合と増やせていけるよう、次節も頑張ります!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?