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セリエA第29節

欧州代表戦が終わりリーグ戦再開となる今節。プレミアは中堅以下でも代表招集されることが珍しくないですが、セリエAは二極化というか、南米で招集がなかった分ダメージ0のチームも少なくないです。
一般的に言われているように代表明けの試合は波乱が起きやすいのは私も同意見ですので、予想にもうまく反映させられたらと思っています。

まさかの4/3 19:30~4/4 3:45で全試合行われる予想記事執筆にはシビア過ぎるスケジュール。だいぶ濃淡はついてしまいそうですが項目はちゃんと選んで書いてるのでご容赦ください。。

それでは久々に、今節も宜しくお願いします!

Milan vs Sampdoria

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✅BTTS@1.793(Pinnacle)

ミランは攻撃の全権を担うチャルハノールとチーム得点王、精神的支柱でもあるイブラヒモビッチやDFリーダーのケアーが代表招集、カラブリア、ロマニョーリといった主力DF陣も負傷で欠場と決して良い状態で臨める一戦ではありません。
一方でサンプドリアは代表のダメージはトルスビー、ヤクトら中盤で多少あります。また、DFにおいてはトネッリが負傷のため吉田の先発の可能性は高いでしょう。1つ気になるのは吉田先発時の失点率の高さ。その実なんと90%(18/20試合)!
これはちょっと無視できない数字です。細かくは触れませんが吉田はリーグ上位のエースを個vs個で抑えられるタイプではありません。
とは言ってもサンプドリアは非常に上位相手の戦い方が上手いチームで、インテル、アタランタ、ラツィオに対して勝利を収めています。特にインテルはここまで僅か2敗でそのうち1つがこのサンプドリアです、単純にすごくないですか??(もう1つはミラノダービーです)
冒頭述べたとおり、ミラン守備陣は消耗&負傷でかなり痛手を負っていますし、ベストメンバーで残っている左SBテオは攻撃9守備1タイプの選手で守備への期待はしない方が無難な選手。長々と書いた割には結局これですね、BTTSでいきましょう。勝敗絡めるのはリスク高いですし、Over/Underもわからないのでここはシンプルに。オッズ十分ですしね!

余談ですが、セリエAのトレンドは勝手に"Vertical"だと思っています。平たく言えば効率主義で、ゴール前に如何に早くボールを届けるか、そうした観点でCBにはつなぎの精度以上にProgressive passの意識が高まっている印象です。吉田もセリエA内ではまだまだ本数は少ないですが、代表戦を見ていると格下相手には冨安と共に最終ラインからのチャンスメイクが出来るようになっていて非常に感心していました。リーグでは格上の方が多い状況ですが、今後もチャレンジを続けて自身のアップデートを期待しています。

Atalanta vs Udinese

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Atalanta (Corners) -3.0@1.813

ウディネーゼはアタランタの苦手なタイプ。細かくはこれまでのnoteでも触れたので割愛しますが、ML1.5倍を切るほどの楽な試合展開にはならないでしょう。当初はアタランタのu2.0をメインに検討していたのですが、ロビン・ゴセンスの復帰を聞いてアタランタの評価を少し上げました。それでも勝敗ハンデやGoal overは狙えないのが対ウディネーゼ。ウディネーゼの場合は特にアウェイの試合で上位陣との戦いでは露骨に被コーナー数が増えて、5本以上差がつく試合が殆どです。アタランタ目線で見れば、中央で勝負せざるを得なかった中でゴセンスが復帰して彼を活用したい気持ちもあるでしょうし、サイドの深い攻めからコーナー数が増えてくることを想定してこちらにベットします。

Benevento vs Parma

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1st half Parma AH0@2.00(Pinnacle)

降格可能性のある両チームですが、パルマはここを落とすと赤信号が灯ることもあり大一番として臨んでくることが予想されます。今シーズンは負傷がちで中々試合に出られていなかったジェルビーニョ、ミランからレンタル出来ているコンティが復帰予定なのは彼らにとって朗報でしょう。俊英ミハイラをオプションに回せるのも起用上ポジティブな変更点ですね。
ベネヴェントは前節ユベントス相手の金星が光ります。ラインの統率が美しく、試合を見ていてサッカー少しわかる程度の妻も感嘆していました。全くタイプが違う今節はそこまで参考にならないですが、今後の対上位陣を相手する際にも注目したいですね。

若干矛盾してしまうのですが、戦績上はベネヴェントは非保持相手には勝負できて保持志向には気持ちよく持たせて結果殴られ負けるのが基本スタイルでした。そうした意味では以前のパルマは与し易い相手ではあるのですが、最近のパルマはボールを持つようになっているので実は苦手属性にチェンジしている状況ではあります。

オッズ通り勝敗予想は難しいのですが、ここ最近のパルマのクオリティ向上と主力の復帰、前半45分の勝負強さを加味してこちらにベットします。他に悩んだところでGoal under2.5も面白いと思います。

Cagliari vs Verona

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Cagliari(Corners)+0.5@1.833(Pinnacle)

センプリチvsユリッチという、セリエファンからするとワクワクする組み合わせなんですよこれ。カリアリの良化はここ最近明確で、今は降格圏にはいますが残留は十分可能と見ています。基本はヴェローナが構える、もしくは中央の強度を高めてくる中でカリアリはサイドから攻略を図るであろうこと、前述の通りカリアリが押し込めるだけの力もついてきてるとみてこちらにベットします。

Genoa vs Fiorentina

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➖✅under2.25@1.877(Pinnacle)

3-5-2のミラーマッチ。ここ5試合でxGが1を下回ることも多い両チーム。勝ち点1を分け合えれば双方良しの順位状況。攻撃のパターンも限定的で互いに中央固めておけば失点リスクもかなり抑えられる。ロースコア予想でこちらにベットします。

Lazio vs Spezia

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BTTS&over2.5@2.28(Pinnacle)

ラツィオは代表招集のあったミリンコビッチ・サビッチは2試合連続フル出場、インモービレも3試合ともプレーしており負担が気がかり。ラツィオのプレー強度の低下は露骨に結果に反映されて、CLグループステージに挟まれて行われたウディネーゼ戦での1-3敗戦が印象に強く残ります。スペツィアも早期奪取の意識が強く、繋ぎのミスからピンチを招くシーンは複数回見られるでしょう。最近は守備も安定しておらず、xGAが1を下回ったのも2/8カリアリ戦まで遡ります。横綱相撲で余裕の勝利、といった展開は考えにくいです。
前回対戦時はラツィオが1-2で勝利を収めていますが、内容ではスペツィアの方が上回っており、今節コンディションの殴り合いでは優位な彼らのアップセットはありえなくもない。勝敗予想は避けて、互いに得点を奪い合う展開予想からこちらに。

Napoli vs Crotone

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Napoli win&over2.5@1.694(Pinnacle)

直近3試合で8得点、にも関わらず1勝2敗のクロトーネ。よくある残留争いのチームと異なり最後まで華々しくプレーする様は見ていて応援したくなります。この試合、正GKのオスピナや不動のCBクリバリ不在のナポリ相手にも得点の可能性は十分にあるでしょう。加入後大活躍を見せているウナスがProbableなのは気がかりですが、クロトーネの得点自体にオッズが結構ついているのは魅力的です。
それでも、この試合はナポリが制するとは思います。クロトーネはそのスタイルから上位陣には派手に散る傾向にあります(vs Lazio 3-2 lose, vs Atalanta 5-1 lose, vs Juventus 3-0 lose, vs Milan 4-0 lose, vs Roma 1-3 lose, vs Inter 6-2 lose)。前回対戦時もナポリの0-4勝利でした。その際もメルテンスは不在だったので、今節の彼の欠場疑惑もそこまで悲観しなくてよいでしょう。先制はナポリ、そのままオープンな展開になっていき最終的には3-1くらいで勝利する展開を見込んでいます。

今節の欲張り枠としてBTTS winも検討していました。3倍は魅力的なのでリアルには1u入れてみる予定です。

Sassuolo vs Roma

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Roma win & under5.5@1.87(Marathon)
❌Roma (Corners) -1.5@1.90(Pinnacle)

Romagna (ACL tear), Defrel (thigh), Muldur, Ferrari, Locatelli (close contact), Berardi (thigh injury), Caputo (back pain), Bourabia (thigh strain).
これがサッスオーロの離脱者です。多い。太字の6名は今シーズン20試合出場している主力。つらい。サッスオーロは完全体で10試合も試合できないかもしれないですね。。1~2月で僅か2勝(しかも相手はジェノアとクロトーネ)しか挙げられなかったことからも推察されるように、主力の欠場に耐えうる選手層ではありません。今節も相当の苦戦を強いられるでしょう。

一方、ローマもムヒタリアン、ヴィジャール、スモーリング、イバニェスとスタッツ上位の選手を欠いてはいますが、それぞれ穴を埋めること自体は出来ています。3CBに本職スピナッツォーラが入ることは懸念ですが、意外と守備では上手く立ち回ってくれるので飛車角香車落ちのサッスオーロなら対応しきれるでしょう。

ELアヤックス戦を控える中で、派手な展開には持ち込みたくないのがローマ側の本音。相手も攻撃陣の主力が少ない中で、さすがに5点のラインは超えてこないでしょう。サッスオーロからすれば勝ち点1を取れるか否かのゲームとなるので、コーナー数にも差がつくとみています。過去5試合の対戦成績でローマがコーナー数で敗れたこともないですし、コーナーハンデにもベットします。

Torino vs Juventus

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Torino over0.5@1.632(Pinnacle)

トリノダービーです!降格争いの渦中真っ只中のトリノ、スクデットには1敗も許されないユベントス。双方例年以上に高いモチベーションで臨む一戦となるでしょう。
過去10試合ではユベントスの8勝2分。圧倒的な対戦成績を誇りトリノの勝利は2015年まで遡る必要があります。とはいっても今節に関しては彼らにも勝機があるのでは?と考えています。トリノは代表選出メンバーがベロッティのみに対して、ユベントスは欧州国籍の選手は殆ど招集を受けていること、トリノの新加入選手サナブリアのフィット、ユベントスの正GKのシュチェスニーがCovid-19検査によっては出場が危ぶまれていること(ピンソーリオの出場となったら2uいくかも)。ホームでは3試合連続でダービー無得点のトリノですが、状況を加味すれば一矢報いる絶好の機会です。代表戦にチーム内での不祥事等でゴタツイている今こそ頑張ってもらいましょう!

Bologna vs Inter

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Inter win&over2.5@2.06(Pinnacle)

代表のダメージはあれど、その厚い選手層のやりくりでどうにかできるのが今年のインテルです。ボローニャは正GKのスコルプスキがCovid-19による不在がかなり厳しく、過去のnoteで触れてきた通り控えのGKのクオリティが残念ながら高くなく、複数失点がデフォルトになってしまうのが実情です。ただでさえxGAがリーグ16位と攻撃の形をかなり作らせるボローニャが、インテル相手にロースコアゲームに持ち込めるとは思えません。ここは素直に現在トップのインテルの快勝を見込んでこちらにベットします。

結果報告

【今節】
収支: +0.67u 的中率: 57.9%
【通算】
収支: +5.40u 的中率: 51.13%
回収率: 102.4% 平均オッズ: 1.937

良かった点
・サンプドリア、スペツィア、トリノといった下位チームvs上位チームの構図の試合を上手く当てられた
改善点
・サッスオーロvsローマは、主力不在とはいえもっと選択肢はあった。
・トリノvsユベントスは当初BTTS&over2.5にしていたが、ローマの不適中で日和った部分もあり、トリノクリーンシートの可能性を加味すれば変える必要はなかった

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