セリエA 第35節
ついにインテルがユベントスの連覇を止める優勝、ローマのモウリーニョ招聘とトピック多めの今週。優勝1チーム降格2チームは決まったものの、CL権争いと残り1つの降格枠の争いは大変熾烈であり、最後まで目が離せません。
(一足先に月曜に最終節を迎えるセリエBの状況もnoteにまとめました。予想の参考にもどうぞ!)
最近めっきり不調で予想出すのも憚られる気持ちもありますが、めげずに頑張りますので今節もよろしくおねがいします!
Spezia vs Napoli
✅BTTS&over2.5@2.00(Pinnacle)
ナポリは今節、クリバリとマキシモヴィッチの2人のCBを欠いての試合です。特にクリバリの欠場はこれまでの試合を見ても影響が大きく、彼がスタメンでなかった8試合は7試合で失点の計14失点。現役CB5本指にも評される彼が不在の上、恐らく今節コンビを組むマノラスとラフマニは初めての組み合わせとなります。ホームのスペツィアの得点率が80%を超えていることからも、ナポリの失点の可能性は高いと見て良いでしょう。
試合展開としても共にシビアな順位争いをしている中で、ある程度テンションの高い試合にはなるでしょう。基本は交代カード含めアタッカー陣の豊富なナポリが優勢に進めるでしょうが、セリエAのレギュレーション上、全体の得失点はそこまで順位争いに影響がなく勝ち点の重要性が大変高いことから、スペツィアはリードを許した後はあわよくば引分を目指して前掛かりになることも予想されます。戦術相性で言えばスペツィアにも分はあることから、勝敗予想はさけてオープンゲーム予想でこちらにベットします。
Udinese vs Bologna
➖前半Under1.0@2.09(Pinnacle)
11位ウディネーゼ対12位ボローニャ。勝ち点的に降格の可能性はあまりないので試合のモチベーションが読みにくい一戦です。なのでここは素直にデータに寄せていきます。
ウディネーゼはホームでの前半45分の17試合で7失点はリーグ4位の好成績。ですが一方得点はわずか6でリーグワースト。
ボローニャはアウェイでの前半45分において17試合で4得点とリーグワースト。65%で失点をしておりこの条件における順位は19位。非常に苦手なシチュエーションとなります。
データで見ればウディネーゼの前半AH0(1.751倍)とも悩むのですが、両チーム前半はローテンションで来る可能性は十分ありますし1点で返金とはいえUnder1.0で2倍超えなら抑えてもよいかなと考えこちらにベットします。
Inter vs Sampdoria
❌BTTS&Sampdolia DC@3.85(Marathon)
インテルは今シーズンのリーグ戦で僅か2敗しかしていませんが、その相手はミランとこのサンプドリア。ミランとは結果1勝1敗になったため、インテル相手にシーズンダブルを決められうる唯一のチームが彼らとなります。試合前の会見でサンプドリアのラニエリ監督もそのことに触れていますし、彼が兼ねてから目標としている勝ち点52に向けて高いモチベーションを求めていることにも言及されています。(個人的な感覚ですが、ラニエリの場合これは建前ではなく本気なので、多分流しにこないです)
優勝を決めたインテルは、大幅と言わないまでもGKハンダノヴィッチ、FWルカクorラウタロあたりは替えてくる可能性があります。サンプドリアはフルスカッドですね。クアリアレッラは前節出場なしだった上にサンシーロでは相性がいいこともあり万全な状態でスタメンでくるでしょう。
意外とBTTSでも1.8倍弱ついているのでそれでもいいのですが、今節に関してはモチベーションの差も含めると1-1で手を打つ終わり方も十分ありそうですし、上位陣を散々苦しめたサンプドリアに期待してDCも絡めたこちらにチャレンジしたいと思います。
Fiorentina vs Lazio
✅Total yellow cards over4.5@1.78(Marathon)
今節の結果次第では降格可能性がまだまだ残るフィオレンティーナと、ここ最近絶好調で4位以上でのフィニッシュも見えてきたラツィオ。立場は違えど重要度は共に高い一戦となります。
フィオレンティーナは10試合連続でBTTSが継続していますが、その背景としては拙い守備とFWヴラホヴィッチの好調があります。特に後者に関しては得点ランキング3位の19点にまでゴールを重ねており、恐らく来季はステップアップするのでは。失点不可避なチーム状況において、彼の活躍なしにこの試合で勝ち点を得ることは難しいでしょう。
ラツィオは中途半端な保持志向のチームを得意にしており、今年に限らずフィオレンティーナに対しては過去5試合で4勝1分と相性が良いです。特にアウェイではセリエAらしくないウノゼロでの勝利も増えており勝負強さも確かです。今節もオッズ通り勝利有力でしょう。
そして、この試合の主審はマレスカ。10試合以上担当している主審の中では警告平均5.88回は、次点のオルサト4.93回を大きく離してトップです。降格/CL権を争うタフな試合を彼が担当するとどうなるか、想像に難くありません。
基本的には劣勢が予想されるフィオレンティーナ側が守備でも無理する場面が増えるでしょうが、ラツィオは累積リーチの選手が「ルーカス、アルベルト、セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、パローロ、ペレイラ」と5名もいます。次節が既に降格の決まったパルマ、その次がローマダービーであることを考えれば、この試合で何名かはイエローをもらっておくのも悪い選択肢ではないでしょう。Marathonのカードラインがそもそものマレスカ平均枚数を下回っていることからも、こちらにベットします。
Genoa vs Sassuolo
✅BTTS&Under5.5@1.87(Marahon)
直近5試合で4勝1分(ミラン、アタランタを含む)でこの期間の戦績リーグトップのサッスオーロ。負傷なくメンバーが揃いさえすれば強いことはこれまで通りですが、ラスパドーリも大きく成長してチームに上積みをもたらしています。
一方のジェノアもホームでは11戦無敗継続中(4勝7分)!特に対インテル戦を除く全ての試合で得点を決めている点は注目です。現在サッスオーロからレンタルで加入しているスカマッカも復帰後を考えれば目の前でアピールしたいところですし、彼に限らず、レギュラーの半分はレンタル組である以上はシーズン終盤モチベーションの高い選手は決して少なくないと考えます。そこまで流すようなことはないでしょう。
今やリーグトップのBTTS率74%のサッスオーロ。チームスタイル上、両チーム好機は何度も作れそうなのでBTTSベースにしてよいでしょう。あとはスコアラインか結果ですが、個人的にはサッスオーロ有利かなと思いつつも、ジェノアの無敗記録はどうしても気になるのでパス。スコアラインに関してはジェノア(ホーム)のu4.5率が94%、u5.5が100%。サッスオーロ(アウェイ)が71%と88%となっています。u4.5のオッズ2倍超えも魅力的ですが、7位浮上のためサッスオーロが勝ち越しを狙うケースを考慮すると試合結果2-3もカバーしたいところなので、BTTS&under5.5にベットします。
Verona vs Torino
➖✅Torino 2nd half over0.5/1.0@2.01(Marathon)
前節はマンドラゴラとヴェルディを欠きながらもパルマ相手に1-0の勝利を収め、あともう一息で残留を勝ち取れそうなトリノ。一度は契約延長したにも関わらず結局断行した監督交代の効果はテキメンだったと言っていいでしょう。フロントも胸を撫で下ろしていることと思います笑
トリノの特徴として、年明け以降決めた25ゴールのうち、前半4得点に対して後半で21得点というように後半での得点が非常に多いです。一方でヴェローナもここ5試合が全て後半で失点をしており4敗1分と厳しいフォーム。割と負荷のかかるサッカーをしているツケが最近の戦績や試合の中での後半の失点に繋がっていそうです。トリノは残試合を考えるとここで早めに残留を大きく手繰り寄せたいところですし、負傷者も戻って後半からのジョーカーの選択肢も増えてますので少なくとも1得点は決められるとみてこちらにベットします。
Parma vs Atalanta
❌Under4.5&Atalanta win@1.87(Marathon)
既に降格の決まったパルマとCL争い真っ只中のアタランタ。流石にアタランタ勝利は揺るがないと言っていいでしょう。パルマは今節も攻撃のキーマンのミハイラとマンが不在です(前節noteに書いた2人です)。失うものがなくなって攻撃的に振る舞う可能性はありますが、核を失っている以上、ホーム無得点率53%の数字通りの結果になる可能性は十分にあります。アタランタも複数点差がついた後は消耗や負傷リスクのマネジメントに入ると思うので、無慈悲なスコアにはそうそうならないでしょう。実際、パルマのホームでのUnder4.5率は94%と非常に高く、アタランタのアウェイでは71%とそれなりの値になっているので、勝敗に絡めるとしたらこのUnder4.5をチョイスして見ようと思います。実際はパルマがある程度粘るのを期待しつつライブでアタランタMLのオッズが良くなってきたら、、の方が賢明そうですが笑
Benevento vs Cagliari
❌Total Yellow cards - 2nd half over2.5@1.71(Marathon)
今節のビッグゲームその1。18位ベネヴェントが17位カリアリを迎えての一戦。この試合の前にスペツィアがナポリに敗れ、ここで勝利を収めたチームは降格圏脱出が見えてくるようになります。残試合を考えてもこの試合が大一番であるのは両チーム共通であり、特にベネヴェントは自身の方が順位が低いことに加えて次節アタランタであることを考えると120%のコミットメントで臨むでしょう。こうした試合はやはり警告数に注目したいところ。担当主審のDoveriさんはここ5試合で前半で5枚(平均1.0枚)、後半で21枚(平均4.2枚)のイエローカードを提示しています。同点ないし僅差の点数であれば激しいアタックや時間稼ぎでの警告も出てくるでしょうし、審判特性を加味した際、後半に絞ったラインが2.5というのは十分可能性はありそうなので、警告Overにベットします。
Roma vs Crotone
✅Roma win&over2.5@1.77(Marathon)
アウェイでのクロトーネのOver2.5率は82%、平均失点3.0、戦績1勝2分14敗。一方のホームでのローマはover2.5率65%とそこまで極端でないにしろ、ホームとアウェイで獲得勝ち点が倍違う(Home: 37 Away: 18)くらい、内弁慶のチームです。
ローマは直近のELでのマンチェスターUとの戦いで敗退はしたものの2nd legのスコアは3-2の勝利、内容としても本当に多くの決定機を作っていました。相手側のインテンシティがそこまで要求されてない状況とはいえ、非常に今後に好感が持てる内容だったことは違いありません。新設されるカンファレンスリーグへの出場意義はともかく、元々ショートカウンターに光るものがあったクロトーネ相手には前節1-3で勝利したときと同様にそれなりに点の入る形で勝利を収めてくれるでしょう。
さて、その試合の中で、スモーリングの負傷から急遽交代出場となったダルボエが大活躍しました。スタッツは下記Tweetをご確認頂くとして、相手のプレスをいなし、適切にボールを配給する姿はおよそ19歳の初めての大舞台とは思えない素晴らしい活躍でした。今節もフォンセカ監督がスターターとしての起用を予定しているコメントをしており大注目です!
(ダルボエは非常に、非常に困難なシチュエーションからセリエAのトップチームの選手にまでたどり着きました。彼のこれまでの人生についてはASローマ速報さんが素晴らしい形でまとめられています。ぜひご覧ください。)
Juventus vs Milan
❌Juventus win&over1.5@2.09(Marathon)
一時期は優勝も狙えていたミランが今やCL圏内すら怪しくなり、直接のライバルとなるユベントスとのこの試合を落とすといよいよ厳しくなります。クラブ名通り、今節のビッグゲームその2ですね。
まずこれは完全に感覚なのですが、イブラヒモヴィッチにシーズン前半の圧倒的な存在感はなくなってきたように思います。どちらかと言えば今はチャルハノールやサーレマーカーズ、ケシエの貢献度がより高まっている印象です。
ユベントスはホームでここまで17戦中13勝していますが、勝利した全ての試合で複数得点を挙げています。というより、今年は1-0の勝利は1試合もありません。時代は変わったなと感じさせられるデータです。ミランはアウェイでは僅か2敗のみですが、それぞれ2-0, 3-0での敗戦でした。
ということで、Over/Underの選択はOver1.5で良いでしょう。ここに来てフルスカッドが組めるユベントス、リーグでのホーム戦では9連勝中と非常に好相性。ミランは交代カードでは1段2段劣る部分もありますし、こういうビッグゲームではCR7の勝負強さが発揮されます。データというよりは最近の試合の印象ベースで、ユベントス勝利にベットします。Over1.5を絡める理由はML単体だとオッズの割に合わないからです。
結果報告
【今節】
収支: -0.075u 的中率: 50.0%
【通算】
収支: -2.2515u 的中率: 49.65%
回収率: 99.2% 平均オッズ: 1.932
プ、プラス収支が遠い。。。
Sampdoria DCは攻め過ぎだったかもしれないなあ。サンチェスが思った以上に良かった。あとアタランタは残り15分で5点も入るとは。特に最後なんてもう少しテンション落としてくると思ってた。反省。
ユベントスvsミランは監督の差が出たといって良いでしょうね。CL争いはまだまだ分かりませんね。ミランも残りがトリノ、カリアリ、アタランタ。中々に厄介どころが残ってますしね。
悔しい、ローマ5-0勝利なんて忘れるくらい。プラスで終われるようコツコツコツコツがむばる(残り3節)
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