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【リアル野球盤】杉谷拳士【日本ハム】
2023年1月2日。
お正月のお楽しみ『リアル野球BAN』が放送されましたね。
皆さんは、ご覧になりましたか?
コンはモチロン見ました。
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リアル野球BANと言えば、日ハムの杉谷拳士さんですね。
リアル野球BANが本番、プロ野球が閉幕すると杉谷さんのシーズンが始まるとさえ言われていました。
ミスターリアル野球BAN杉谷拳士、彼は今シーズンでプロ野球を引退をしました。
杉谷選手のプロ野球人生と今回の放送での活躍をコンなりにまとめたのでご覧ください。
杉谷拳士、電撃引退
2022年10月末。
日本ハムの杉谷拳士内野手(31)の、電撃引退が発表されました。
プロ14年目となる今シーズンは、51試合に出場し【打率.165・3打点・0本塁打・0盗塁】の成績でした。
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シーズン終了直後には「新球場エスコンフィールドでのプレーが楽しみ!」という話もしていたので・・・びっくりです!
まさに電撃引退でした。
◆プロ生活
杉谷選手は、ご存じ「帝京魂!」の名門帝京高校出身。
1年生からショートのレギュラーとして活躍。
2年の秋から主将を務め、甲子園には3度出場しました。
高校卒業後は、社会人野球への進路が決まっていましたが、プロの夢を諦めきれず、日ハムの入団テストを受験。
見事合格し、2008年ドラフトで6位指名を受け、日ハムに入団しました。
2年目には2軍で133安打、イースタン歴代最多安打を更新。
3年目には、フレッシュオールスターゲームに選抜され、優秀選手賞を受賞。
7年目の2015年には、規定打席には達しなかったものの、一軍で打率.295の好成績。
11年目の2019年、HRの出にくい札幌ドームで、左右両打席で本塁打。
球団OBで、プロ野球最多9度の両打席本塁打を記録したセギノールさんにちなんで「スギノール」と自他共に賞賛されました。
暴力不祥事で謹慎&巨人移籍となった中田翔選手の弄られ役(舎弟)、チームのムードメーカーとして、日ハムを明るく盛り上げてきました。
リアル野球BANでの活躍もあり、成績的には決して超一流とは言いがたい選手ですが…一般人(非野球ファン)からの知名度では、間違いなくトップクラスと言える思います。
◆通算成績
打撃面では14年で通算【打率.212、288安打、16本塁打】と振るいませんでした。
しかし、通算で777試合に出場。
14年もの間、コンスタントに1軍の試合に出続けることができたのは・・・数字には表れない器用さのある、いわゆる便利な選手だったからでしょう。
一二三塁に加え外野の全ポジションを守れる、俊足の両打ち。
抜群のユーティリティーさを持った選手でした。
1試合だけですが、ショートで出場したこともあるので、捕手以外の野手全ポジションでの1軍出場経験があったりします。
そんな、チームに欠かせない便利屋でした。
◆引退理由
チームに欠かせない便利屋でしたが・・・
同い年で、同じ年のドラフトの5位で入団した中島卓也選手が、本職ショートでありながら、二三塁での守備機会も増え2022年シーズンからは俊足を生かした外野出場もするようになりました。
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さらに、2022年ドラフトでは3位で加藤豪将(28)選手をチームは指名。
加藤選手は、28歳と杉谷選手よりも若く、内野の全ポジションを守れ、外野もできる俊足が魅力のユーティリティ選手です。
実績で勝る中島選手、若さと期待感で勝る加藤選手。
上位互換とも言える俊足ユーティリティ選手が増えた事も、杉谷選手が引退を決断するに至った一つの要因になったのではないでしょうか。
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記録よりも記憶に残る選手。
杉谷拳士選手の引退。
とてもさみしくなりますね。
前進会見
杉谷拳士さんは、2022年10月28日に会見を開きました。
今後の長い人生を見据えた新たな船出を記念したポジティブな会見にしたい、ということで杉谷さんは「引退会見」ではなく「前進会見」と、この会見を名付けました。
「前進会見」の名前の通り、杉谷さんは引退後のプランや活動予定を前向きに語りました。
国内外に限らず、野球に限らず、あらゆるスポーツへの恩返しがしたい。
指導者、解説をする前に、言葉に責任を持てるようにしっかり勉強したい。
マネジメントや英語も学んで、起業したい。
終始明るい雰囲気で、前進会見は進んで行きました。
会見の最後。
花束贈呈のタイミングで、サプライズ。
杉谷拳士さんが、会見中に「お父さんのような存在」と語った、恩師の栗山英樹前日ハム監督が登場。
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堪えてきた涙腺が、一気に崩壊。
熱い抱擁を交わしました。
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「やり残したことはないですか?」
という、栗山さんからの問いに
「ないです。これから前進しようと思っています」
と、ハッキリと答えた杉谷さん。
稀代の元気印選手の最期。
前進会見のラストにふさわしい、最高のやりとりでした。
◆栗山英樹(前・日ハム監督)
栗山監督は、2021年シーズンまでの10年間、日ハムで監督を務めました。
杉谷さんは長いプロ生活の、かなり多くの時間を栗山監督と過ごしてきました。
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成績の振るわなかった杉谷さんを、「みんなオマエを見てるぞ!」と鼓舞し続けた栗山さん。
二人の絆の強さは、師弟関係を超えた、親子関係といえるレベルです。まぁコンには親子の絆が、堅くて強い物なのかは分かりませんが。
母親には捨てられ、父親は何人かも知りませんし。
引退会見を「前進会見」と名付けたのも、栗山さんの影響を受けてのことでした。栗山さんは杉谷さんに、いつも「前に進みなさい」と言い続けていたそうです。
キャスター時代から杉谷さんを『規格外の男』と評して特集をしたり、前年の成績が悪くてもキャンプでは極力1軍スタートにしてあげたり、期待し使い続けた栗山さん。
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会見では取材陣に「杉谷拳士をこれから、ますますお願いします」と声をかけ、最期の最期まで親心全開でした。
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会見から8日後。
杉谷さんは、プレイヤーとして最期の試合に出場。
栗山監督率いる新生侍ジャパンと日ハムの練習試合でした。
引退試合
2022年11月5日(土)に開催された、日ハム対侍ジャパンの練習試合。
これが、杉谷選手の引退試合となりました。
球団からはスタメン出場の打診を受けたそうですが、杉谷さんは辞退。
『貴重な代表チームの試合、恩師栗山監督の邪魔をしたくない』と思っての事でした。
影響を最小限に抑えた、1打席だけの代打出場。
それでも、批判の声は少なからずありました。
「日本代表チームの数少ない練習試合にも関わらず、やめる選手を起用するとは何事か!!」
侍ジャパン大好きなコンとしても、その意見には少し納得の気持ちもありましたが…試合を見て、考えは変わりました。
七回、無死一塁。
球場全体からの拍手に包まれながら、代打コールを受けた杉谷選手が打席に向かいます。
1球1球に歓声が轟く。
4球目をはじき返してライトフライ。
両軍べンチ、観客全員からの惜しみない拍手で杉谷選手のプロ生活が幕を閉じました。
試合後、東京ドームを一周し観客に手を振り、侍ジャパン日ハムの両チームメンバーに囲まれ胴上げをされた杉谷選手。
もう完全に、彼が主役でした。
球団内外から愛されたムードメイカーのラストショーにかなり感動しました。
侍ジャパン選抜選手とはまた違ったベクトルで日本野球に貢献した杉谷選手を見送るためになら、1打席くらいいいよね、そう思いました。
◆BIGBOSS(現・日ハム監督)
体力の衰え、同じタイプの選手が増えた、理由は他にも有りますが…杉谷選手の1番の引退理由は「BIGBOSSこと新庄剛志とウマが合わなかった」からでしょう。
自分はテレビやCMに出まくる新庄さんでしたが、「野球に打ち込みなさい」と言い杉谷さんにはオフシーズンのTV出演を禁止しました。
結果、去年のリアル野球盤に杉谷さんは出演が出来ませんでした。
年齢も重ね、成績だけで言えば、いつクビになってもおかしくない選手になった杉谷さんに、悔いなく野球に取り組む環境作りをしてあげたかったのかもしれませんが、杉谷さんが方々で「TVに出たかった」とボヤいていたので、本人にとっては不満でストレスになっていた様です。
TV断ちして、野球に打ち込んだ2022年の成績は『打率.165、3打点、0本塁打、0盗塁』。悔いなく辞める決断をさせてあげる事は、出来たのかもしれません。
前進会見で杉谷さんは、栗山前監督との思い出や感謝を数々語ったのに対し、記者から質問されるまで新庄さんについては一切触れませんでした。
今年の打率が.165で、通算打率が.212。
こんな選手が引退した事に何ら不自然はないのですが、コンは杉谷さんファンで、新庄さんの監督ぶりに少し疑問を抱いているので、どうしてもフラットに見ることが出来ず、ネガティブに二人の関係を見てしまいます。
引退試合後、新庄さん…当時はBIGBOSS監督。彼はこう言いました。
「調べたら14年で214本くらいしか打っていないんですけど、やっぱり愛されるということは一番ポイント」
杉谷さんの通算安打は288本です!!!!!
通算打率.212と混同したのか、どうか。
とにかく、最後の最後で70本も少なく安打数を言うのは、ただのウッカリではないと思ってしまうのは、コンのイジメられっ子魂が強すぎですか?
288本を214本くらいと勘違いするなんてありますか?
言いたい事は分かるし、おかしくはないです。
「全然ヒットは打ててないケド、愛されるキャラのお陰で14年プロ野球選手でいられた」まったくその通りだと思います。
でも、人を小バカにするときは、ちゃんと数値の正確性は高めないといけないと思います。
これがイジリだというのなら、それが最低限のイジる側の責任だとコンは感じました。
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リアル野球盤
杉谷さんのタレントとしての開幕戦。
引退後、最初に決めた仕事がコレだったそうです。
2年ぶりの出場でしたが、ボケてイジられて大活躍でした。
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サスガ杉谷さん。
仕切り直しの2試合目、最終回に彼に最大の見せ場が巡ってきました。
1-3で侍オールスターチームが2点リード。
石橋ジャパンに所属する杉谷さんが打席に。
2死ながら満塁の大チャンス。
二塁打で同点、三塁打以上で逆転サヨナラの場面。
右打席に入った杉谷さんは、直球を力強くはじき返す。打球はセンター方向へ。
大飛球は外野で大きくバウンドしフェンスに球が転がり…3塁打ゾーンの隣のファインプレーゾーンに到達。
アウト!試合終了。
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「14年間、何やってきたんだよ俺ぇ」
絶叫する杉谷さん。
「あいつ、持ってねぇな」
優しく見守る石橋さんの苦笑い。
大爆笑の幕引きでした。
笑撃のラストと言うのは、こういう事を言うわけですね。
久しぶりにシャックリ出るくらい大笑いしました。
「リアル野球BAN」は「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」という番組の1つのコーナーなのですが、番組全体のラストに再び杉谷さんの見せ所が!
野球BANのメンバーの前で引退スピーチをすることに。
証明も切り替わり、ムード満点。
これまでの感謝を語り終わった杉谷さんが振り向くと、もう誰もいませんでした。
みんな、スピーチが始まると早々に退散していたのです。
「どんな終わり方だよ!!!」
杉谷選手の叫び声で番組は終了しました。
プロ野球選手としての杉谷さんは終わってしまいましたが、元プロ野球選手としての杉谷さんはココから始まります。
これからの活躍が、現役時代以上に楽しみです。
長くなっていましたが、杉谷拳士さんについて語らせていただきました。
名選手が、名指導者になるとは限りません。
名指導者が、名選手だったとは限りません。
野球に興味のない人からも愛された杉谷選手が、また野球界で活躍してくれたらコンは嬉しいです。
では、今回はココまで。
おしまい。
ばいばい、またね。
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