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1月振り返り日記 四国旅行 尾道~松山編

コミュニティで空前の日記ブームが発生し、みな日記を更新してお互い確認しあってはいいねと言ったり他人をこんな風に書くのはよくないねと言って火種になったりしている。

そもそも日記というのは自分の色眼鏡で戯画化した世界を文字に落としたものなので少なくとも二層の戯画化レイヤーがあり、「わたしの世界」に登場する他者はどうしても戯画化をまぬがれない。ので、なるべく他者に濃ゆい色をつけることのないように日記を書きたい。ギガカレイヤーってカタカナにするとめちゃくちゃ強いロボットみたいですね

日記をつける習慣が学生の頃以来なくなってしまったので、一月の日記を記録としてまとめてつける。今月はいろいろな場所に足を運んだので固有名詞が記憶できないおれにとって将来見返したときありがた~い日記たれ、と思いながらGoogleカレンダーとツイートを遡ることにする。

1/1~1/3
三が日は実家で過ごした。おれはまったく帰りたくなかったのだがどうしても帰っておいでよと強く強く言われ、島根県松江市に夜行バスで帰省することにした。ちなみに実家は六畳一間のアパートです。
この頃のツイートを辿ると初日の出に失敗している。実家といっても親戚が集まったりするわけではないので、寝正月を過ごし、地元の友人とちょろっと遊びに出かけ、地域のすべての物流を牛耳るクソでかい万代書店という古本屋で18禁コーナーにPCパッケージ版のGTAが置かれているのを目撃したりとくに感慨のない三日間となった。

万代書店。トラクター的なやつも軒に並んで売られてる

1/4
親が計画していた四国旅行へ。
事前に近所のブックオフで購入した
ユーミン

と宇多田

のCDをカーステレオで流し、宇多田のファーストは今聴くと少し古いね、いや大したものですよというような話をしながら松江自動車道を南下してまずは尾道へ。
一月ということもあり山間部は積雪があり、とくに吉田村(鷹の爪の吉田君の故郷)あたりはかなりの雪道でひやひやした。

吉田君

朝10時ごろ尾道に到着する。尾道ラーメンやなんかの店は11時からで商店街はどこも閉まっており、じゃあせっかくだからということで千光寺へ向かう。
千光寺は坂の上にどかっと構える弘法大師ゆかりの寺院で、そこに至るまでに長い階段とふもとの多くの寺院を経由する。
お寺が多い町ということはそれぞれの寺に檀家さんのお墓も多く、おまけに海を臨む坂の町・尾道ということで、斜面にずらっと並んだお墓のほとんどがみな一様に海の方を向いており、墓の一望性が高い。
「墓が流行ってる」と思う。

坂からの景色

千光寺の石のあちこちには俳句が彫られており、意訳すると「でかい軍事工場が建っててうるさい」「瀬戸内の島全部同じすぎ」などと書かれていた。

地域支援団体とかに金を渡すとこういうハート型の広場を作ったりする 恋人の広場というらしい

しまなみ海道を通って瀬戸内の島々を抜け、因島(いんのしま)水軍城と今治村上海賊ミュージアムへ。
瀬戸内海を牛耳っていた海賊とは、通行船を襲ういわゆる「パイレーツ」ではなく通行船からみかじめ料を貰って安全な航海を約束するヤクザのような役割がありました、しかし海賊ミュージアムの学芸員としては「水軍」ではなく当時使われていた「海賊」という言葉を大切にしたいのです、というようなことがパネルに書かれていて興味深かった。
また、地域の子らが学校の課題で書いたであろう「海賊新聞」の大半が村上姓で、この一帯はおそらくほとんどが近しい親戚なのだろうと感じる。

恐らくデザイナーの知識不足で、「アレになってしまっている」ガイド

長いしまなみ海道を抜け、17時ごろホテルのある愛媛県松山市へ到着。
以外にも駅前が栄えており調べると130万人も人口がおりこれは島根県のちょうど二倍である。というか島根県がドベ2なのを初めて知る。地方創生について真剣に思いを巡らせる。

おいしい

名産のみかんで育てたという名産の鯛を食べる。みかんの香りがふんわりとして臭みが薄いですよ、ということらしいが人間で考えるとものすごいことをしている。おれの内臓付近の肉からはたぶんコーラの甘い香りがする。

そういえばNTR本とかもそうなのだが、いったん倫理のスイッチをオフにして読んでいるエッチな本について素面のとき頭の中で理屈を「整理」するとものすごいことをしていてビビる。えっ夫も子どももいる人間を複数人で無理やり犯して電話までさせるんですか?ひどいですよ…という気持ちになる。この子達達磨になって一生この小屋で過ごすんですか?ひどいですよ…

この「ひどいですよ…」ボタンは一度オフにするとエロに限らず諸行無常そういうこともあるだろう状態になってしまう。「ひどいですよ…」とはつまりバイアスのことであり、バイアスを排した状態は心地いいのだが、それはそれとして記憶を脳みそにひっかけておく力とか、胆力とか、他人を思いやる能力とかそういうものがどんどん希薄になっていく。
最近人間関係において「ひどいですよ…」ボタンはオンにしておくようにしている。おれが他人に対して「ふざけるな」とか「やめなさい」とか(つまりネガティブフレーズを)言っている状態はボタンがオンになっている状態です。バイアスをかけていきたい。

そんなこんなで四国旅行一日目が終了。ホテルで横になる。
おれが四国旅行を楽しんでる間、スケジュールが合わず一人喋りを強いられたラジオの相方の南田先生はラジオを編集していた

ありがとうございます


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