ベトナム人女性との恋 後編
次に僕たちが向かったのは愛知県豊川市にある「豊川稲荷」という商売繁盛で有名な神社だ。
ここは商売の神様で東海地方では岐阜県にある「おちょぼ稲荷」の次に有名な稲荷神社である。
東京にも別院あるらしいのでどうぞ
ベトナム人も他の外国人と同じく神社は大好きなので写真のように狐様が大量に奉納されていて写真映えするスポットのある豊川稲荷に連れて行ってあげた。
ここではかなり喜び写真を撮りまっくたり少し屋台も出ていたのでつまみ食いしながらなんのトラブルもなく楽しく過ごすことができた。
そしてここから移動して愛知県の有名紅葉スポット「香嵐渓」へ移動。
香嵐渓に到着した時は17時くらいになっていたと思う。
工場の休みの週末でのデートだったので道は大渋滞。15時くらいに豊川稲荷を出たのに到着したのは17時くらいだったかな。
その時間はもう日も暮れていて香嵐渓の紅葉もライトアップされていてとても現像的でキレイだった。
ロアンはキャーキャーはしゃぎながら写真撮りまくり+自撮り写真も1人で撮りまくり。
一度たりとも一緒にとろうという言葉はなかった (笑)
この観光シーズンの香嵐渓は屋台などもたくさん出て観光客も多くかなりにぎわっていた。
基本的に紅葉なので山道で急斜面が多いので少しヒールがついた靴を履いてきていたロアンは足元がふらついていたのが分かった。
これはチャンスた!と思い手を差し出して手をつなごうとした。
ちなみに僕は女性と街中でも手をつないで歩きたい派だ。相手にもよるが。
僕は手を差し出しロアン手つなごう!といった。
ロアンは即座に子供じゃない!と意味不明なことを言って拒否してきた。
僕はあわよくばキスまではここ香嵐渓で行ってやろうと企んでいたので手をつなぐことさえできない今その目論見は消滅した。
そして今後の僕たちの関係にしてもかなり優位性は低いと認識した。
FXでいえば上昇のパーフェクトオーダー中にMACDもゴールデンクロス、直近の高値も実体ベースでブレイクして水平線もレジサポ転換をしたところで逆張りのショートをエントリーするくらい優位性はない状況だ。
まぁその辺はそのままスルーして食べ歩きをしながら散策を続け、何かよくわからないけど大きいローソクを購入して河原に並べるイベントに参加したりなんだかんだで時間は過ぎていった。
で、そろそろ帰ろうということになり帰宅の帰路についた。
夕食は食べ歩きのおかげで二人ともお腹一杯になっていたのでどこかお店に寄るということもなくそのままロアンの住むアパートまで車を走らせた。
夜10時半くらいだったと思うがアパートの下につきロアンと少し話をしていた。
用意した手紙を渡す時が来た。
その手紙はロアンの心を動かす必要があった。
僕は日本語の文章を書くことはどちらかというとうまい方だと思う。
BtoCの営業会社も仕事で経営していたため相手の心を動かすような内容も一般の人よりはかける自信があった。ただし、それは日本語に限った話である。
当然、僕はベトナム語は一言も話せないし書くこともできない。
かといってそんな高度な日本語はロアンは読めないし理解することもできなし。つまり手紙をそのまま書いて渡してもうまく行く確率は0だということはわかっていた。
そこで僕は考えた。日本語で伝わらないなら僕が日本語で書いた手紙をベトナム語に翻訳して渡せばいい。Googleなどの翻訳機能は意味不明なのでそれはもちろん使えない。そんなので翻訳しても正確にニュアンスは伝えられないからだ。
僕はココナラでベトナム語の翻訳サービスを提供している人を探した。
その中で夫婦で翻訳している人を見つけた。その夫婦は男性が日本人で女性がベトナム人。アピール欄には日本語とベトナム語が両方ほぼネイティブで話せるので日本語の細かいニュアンスや伝えたい内容に適してたベトナム語に翻訳して正確に伝えることができると書いてあった。
僕はこの人がいいなと思いメッセージを送った。
ベトナム人の女性に手紙を書くのだがそれはラブレターであり僕がまず日本語で文章を書くのでそれを相手の女性が読んで細かいニュアンスなどが伝わるようにできるかどうか聞いたところ、大得意だということだった。
早速僕は日本語で手紙を書いた。そういうのは書き始めるとスラスラかけるタイプなので30分くらいで終わった。それを翻訳者に送ってその後あれこれ細かいニュアンスや伝えたいことをやり取りした後ベトナム語に翻訳された文章がPDFで送られてきた。
今回ロアンに渡した手紙はそうやって作られたベトナム語で書かれた内容は完璧な手紙だ。これでだめなら全く脈ナシとう自信作だった。
「ロアン。話があるのだけど。」
「はい。何ですか?」
「僕がロアンのことを好きだというのはロアンもうすうす気づいているよね?」
「はい。よくわかっていますよ。」
「僕はロアンを彼女にしたいと思っているのだけど、ベトナム語でうまく伝えられないから手紙を書いてきたよ。帰ったらゆっくり読んでみてくれるかな?」
「はい。もちろんです。ありがとうございます!私もプレゼントがあります。これはベトナムのお菓子です。昨日家で作ったので是非食べてください。」
あれ?上昇のパーフェクトオーダーがデッドクロスする兆候がみえたかも?
陽線続きだったのがついに陰線が!
そうしてその晩はお別れした。もちろんキスは出来ていない。
結果は次の完結編で。
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