それでも人は変わらない
誕生日の当日のあれだけ慎重にやると決めて入金した口座が見事にとんだ。
エントリーポイントが悪いわけでも、FXの知識不足でも何でもない。
単純に性格の問題だ。
FXの才能がある人というのはエントリーポイントわかるとか相場が読めるということではない。
それは才能でなく努力で身につけている。
才能がある人がそのように努力して技術も身につけると最強だ。
専業トレーダーになりたければすぐになれる素質の持ち主だ。
僕にはFXの才能は微塵もない。
ではFXにおける才能、向き不向きとはなんなのか?
それはみんなもわかっていると思う。
お金の欲がない人だ。
正確にはお金に欲がない人間なんていないと思うから、お金に欲深くない人ということ受け入れられず、大きな損失を出してしまう人がそうだ。
損切ができない
エントリーポイントデないのにエントリーしてしまう
少し利益が出たら利確してしまう
全ては性格が原因だ。
頭ではみんな正しい行動や知識はわかっている。けれど今回だけはと正しい行動ではないと思いながらもその行動をしてしまう。
そういう人はFXで勝ち続けるのは大変である。
なぜわかるかって?
それは僕がそうだから。
専業トレーダーに元パチプロの人が多いのもそういった要素が大きい。
パチンコで飯を食ってきた人たちはどんなに暇でも期待値の低い代は絶対打たない。
パチンコ屋にまでわざわざ足を運んでいるのにいい台がなければ打たずに帰ってくるなんてことは日常茶飯事だ。
だから家でPCの前にいるだけのFXでエントリーポイント(期待値が高いポイント)が来なければエントリーは絶対しない。
待つのが苦ではない人が多いのだ。
逆を返せばたぶんそういう人だからこそあんなギャンブルど真ん中のパチンので生活するなんて言う僕にはとてもできそうもないことをしてきていたのだろう。
話は戻って僕は全財産を誕生日に失って泣いた。いい大人がお金なくなって泣いているのだ。しかもすべて自分のせいで。同じことの繰り返しで。
その日からしばらく取引からは遠ざかった。
金がないからだ。
金がないからこれ以上金を失うことを阻止できたとも言える。
もしまだ余力があれば懲りずにリベンジしていたかもしれない。
それでもFXで生活するということを決めていた僕はあきらめるという選択肢はなかった。
FXトレーダーか死かだ。
その日からまたひもじい食生活と給料が入るまでFXができない日々が続いた。
知識はある。勉強もした。でも勝てない。
何がいけないのかもわかっている。
でも守れない。
要は覚悟が足りないのだと思った。
それが証拠に僕はまだFXをやっていると楽しいのだ!
パチプロはパチンコを仕事としてやっているときは全く楽しくないという。
むしろ苦痛という人もいる。
僕はFXでエントリーするとワクワクして楽しい。
含み損から含み益になって爆益になると「よっしぁっー!」と叫ぶ。
まだまだ遊びの延長線上なのだ。
簡単に言えばこんな楽しいことして生活できたらいいなということだ。
そう思った僕は3か月間FXをせずひたすら資金を貯めることにすることにした。たぶんこのままやっていてもまた来月の給料日にお金をなくすだけの繰り返しだ。このままじゃ一生浮き上がれない。
まずは金を貯めよう。
その間にだれかFXで生活できている人を見つけて師匠になってもらおう。
そう決めた。
その日から僕は食費一日700円で後はすべて貯金した。
その間にもSNSや知り合いに聞いたりしてFXの師匠いわゆるメンターとなる人を探し出した。
続く