たかが誤診、されど誤診
お日様の光が有難く、
朝の風が頬に気持ち良く、
空気がとても美味しく、
散歩道の花々が彩美しく、
黄色い蝶々が楽しそうにその周りを飛んでいて、
子供の笑顔、
知らない子に「こんにちわ」と突然、あいさつされ、
散歩中のワンコの満足げな瞳・・・
・・・私のこと、じ~っと凝視している犬
実は、毎日、いろんなことに癒されている。
なんて、美しい地球に私は生まれてきたのだろう。。
次も生まれ変わったら、地球に生まれたい!!
誤診を受けたときの状況
・・・・・・
少し昔の話です。
全てに対して、ものすごく感謝した日があったのです。
あの頃のこと、今でも忘れません。
・・・・・・
医者 「腫瘍ですね」
私 「腫瘍?」
医者 「手術することになるでしょう」
私 「手術?」
医者 「放射線治療も・・・」
私 「は~」(落胆)
・・・・・・
私が「ガンですか?」と尋ねるとうなずく医者。
私が「これ、やばくないですか?」ともう一度確認すると、
医者が「はい、やばいです」と復唱する。
私「それ(腫瘍)、15センチくらいありませんか?大きいですよね?」
医者「はい、大きいです。やばいです」
お医者さんも驚きを隠せない様子でした。
何度も何度も、私は繰り返し確認しましたが、
答えは変わることはなかったです。
ある日、長年、気になっていた背中のしびれをきっかけにMRIを撮ることになり、脊椎のそば、神経の真横に大きな腫瘍を発見した、という展開になったのです。
その日は、状況を呑み込むことが出来ず、、
次の日は、生きていることに感謝し、
その次の日は、今後どうするか・・・って考えてた。
突然、別世界に放り込まれたような感じでした。
この3日間は、右へ、左へ、と
あっちこっちに大きく心が揺さぶられました。
だから・・・・「今だけに集中」と自分に言い聞かせて、
余計なことを考えないようにする。
でも、治療で髪の毛抜けるかもしれないから、今から髪の毛を伸ばして自分の髪でウィグを作ろう・・・とか、
親にどう、話そう・・・とか、冷静に考えていました。
一方、やりたいことは?やり残したことは?と考えた時、
実は、何にもなかったのです・・・。
その時、今の自分は、「満たされている」ということを知ったのでした。
そして、気になったことは、恥ずかしいくらい日頃の小さなこと。
「あのお店のポイントを使い切ってしまおう」とか、
「あの回数券は使い切ろう」とか、、
どうでも良いようなことが頭に浮かんだだけ。
でもね、最後にハワイに行っておこう、とか、
カナダの友人に会いに行こうとか、、。
もちろん、日本にいる友人に会っておこうと思ったりしたけど、
「それって心から本当にやりたい?」と自分に問いかけたら、
そうでもなかった・・・というこの事実。
それより、これから毎日を今迄のように、いや今まで以上に充実させよう!という気持ちが先だった。
この出来事は、ある意味、本当の自分に出会えたような気がします。
急に窮地に立たされた自分はどう反応するか、それを知ることが出来ました。
気持ちの切り替えが早く、
いろんな覚悟を決め、
将来のこと考え、
さらに、その将来を超え、
肉体は滅んでも、魂は永遠だって思えたら楽になった。
そして、なにより「今」のすべてに感謝することが出来ました。
本当に「ありがとう」と、これからも毎日、感謝して生きる、
と改めて思ったのでした。
そして、ガン宣告から3日間が終わろうとしていたある日の夜。
突然、固定電話がなりました。担当医からでした。
医者「この間の診断、間違っていました」
私「え?」
医者「ガンではない、腫瘍ではなかった、すみません」
電話を切ったとたん、大粒の涙がボロボロと溢れ出てきました。
そう、結局、3日後に誤診ということを伝えられたのですが、
たかが 誤診。 されど 誤診。
誤診されたことで、こんなにも深く 自分と向き合うことになってしまったこと事実です。
覚悟を決めたのは早かったけど、その当時40代、人生半分。
やっぱりまだまだ、元気で生きていたかったのですね。
涙は正直でした。
こんな経験、できれば、もう二度としたくないし、お医者さんもMRI画像の読影して15センチの腫瘍があるって、それが間違いたって、
も==、もう少し勉強して~!と心の中で叫んでしまいました。
下手したら、その診断結果で自殺をする人も、もしかしたら世の中に居るかもしれません。そう考えると、誤診はあってはならないと感じました。
主人も当然、心配してくれていたし、生命保険を確認してみたり、笑顔が減った3日間でした。
つい最近も定期健診などで、CT画像、MRI画像を撮ったもらったりする機会がありましたが、画像を見る度に、誤診された時のことを思い出します。
検査結果が「所見なし」と言われても、「本当ですか?」と素直に受け止められないこともあります。
ついつい心配で「その影は何ですか?」って納得するまで先生を質問攻めにしたりすることもあります。
誤診に巻き込まれないために
今回の経験で、誤診に巻き込まれないようにするには・・・
① 読影、自分でできたら良いですね。
最近は総合病院が無料ウェビナーでいろいろな講座を開いてくれているのでそれに参加して学ぶこと。
② セカンドオピニオンを聞きに行くこと。
診断結果に納得いかない場合は、勇気をだして他の病院・クリニックにも行くこと。
③ 混んでいる病院、クリニックは要注意!
混んでいるところ=良いお医者さんがいる、とは限らない。
④ お医者さんとちゃんとコミュニケーションが取れる病院、クリニックを選ぶこと。
問診をきちんとしてくれる、患者さんの話を目を見て聞いてくれる、患者さんの質問にきちんと説明できるお医者さんがいること。
ドクターショッピングは決して悪いことではありません。自分の鼻で嗅ぎ分ける、自分の目で見極めることで、自分を守ることにもつながります。
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最後まで読んでくださいりありがとうございました。
同じ経験をされた方、いらっしゃるでしょうか。
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