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【楽曲紹介】小生劇場/Neru

太字はリンクになっています。画像はりゅうせー様から

ボカロは暗い曲が多いとよく言われる気がする。
個人的には、毎日のように多種多様なボカロ曲が投稿されているから、必ずしもそうとは言えないのではないかと思うが、ネガティブな曲に注目が集まる傾向は否めない。

ネガティブな曲を作るPと言えばNeru氏を挙げるリスナーも多くいるだろう。
今回紹介するのは、そんなNeru氏の未投稿曲、小生劇場である。
初出は、Neru氏初の同人CD『小生劇場』である。

Neru氏の投稿曲(特にアブストラクト・ナンセンス以降)もネガティブ度の高いものばかりだが、小生劇場は頭一つ抜けていると個人的に思う。
(歌詞はこちら)

まず、歌い出しが”愛されたいの望めば 愛されたいと願えば あの舞台に立てるかな”といきなりテンションが逆方向のクライマックスを迎えている。
そしてサビ前の”この人生が ボクのモノならどうしてボクは主役じゃないの”とよりNeru感を深めてからの 
 ”こんなことなら生まれてこなけりゃ って全部嫌になってくけれど 絶えず 脈打つこれは何だろう”

と、ここまでが一番である。

その後Cメロの辺りで”これでいい これがいいこれは これが ボクの舞台だ”
と盛り返しながらも”どうせボクらはこの瞬間さえもまた虚勢の登場人物で誰も 見ちゃくれない舞台で今日も”とロストワンの号哭なみの投げっぱなしジャーマンで終わる。

楽曲全体の雰囲気は、↓の新曲に近いが、メロディーはいつも通りのロックである。

この楽曲を聴く方法だが、当然『小生劇場』の方は売り切れているため、Neru氏のメジャー1stアルバム『世界征服』を手に入れるしか方法はない。

今回紹介はしなかったが、グッバイ、ロックンロールも名曲なので、是非聴いて欲しい。

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