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忙しい人向けズボラ決算読み

おはこんばんちはふぉれです。


世の中に専業投資家(投資だけで生活してる人)
どのぐらいいるんでしょうかね?

「専業投資家 人口」

って調べたら

【専業デイトレーダーは1万人以下!?】
【専業デイトレーダーの人数が1000人を切ったとの見方があるとニュースが…】
【生存率5〜10%、成功率0.5%以下と言っても…】

厳しい世界ですね。
現実はどうか知りませんが、実際お金が減るかもしれないトレードで毎日生活費を作りながら増やさないといけないんですから壮絶だと思います。

必ずお金が貰える労働ってすごい。


ということでほとんどの投資家は兼業かつ中長期の保有で投資をされていると想像します。

デイトレーダーみたく需給の流れだけで株価差益を出すのではなく、企業の業績面による需要を狙う事が大切になりますね。

そのために避けて通れないのが

"有価証券報告書"

決算書ですね。

「読み方が分かんない」
「そんなじっくり調べる時間ないよ」


わかる。
ほとんどの方が兼業投資家ならこればっかりに時間取られるのもキツいですよね。

そんな人のために僕がやってるズボラ決算読みをお伝えしたいと思います。
トイレとかお風呂、お昼休み、寝る前とかにやってます。

僕はこれをやって適当にリストアップしたものを休みの日にHP見たりIRとチャートを照らし合わせてみたりして絞り込みます。
スクリーニングのチャート編はまたいつか。

では参考にする銘柄は前まで意気込んで持ってたのに飽きて他行ってたら先週決算良くて上がっていった

9418 USEN-NEXTHLDGS

君に決めた。
ではやっていきます。
決算短信を見る前にひとつ。
僕は業績をイメージする上でまず大きく2つに分けています。

"成長企業か成熟企業か"

この2つを区別することは見るポイントをズボラでも変えた方がいいからです。

ズボラに例出しますね

これがUSEN-NEXTで時価総額1057億円

これが携帯とか有名なKDDI(au)で時価総額7兆5530億

USENはどちらかと言えば成熟と言うよりはまだまだシェアを伸ばして事業も拡大していけそうな規模感としては成長企業。

KDDIは通信、金融筆頭にあらゆる事業でシェアを獲得している超マンモス企業。
これは成熟企業。

これもう主観でオッケーです。
ズボラズボラ。

そして売上のグラフ(楽天証券参照)を見てみるとUSENはじわじわ伸びてますね。

KDDIはとんでもない売上を毎年維持してます。

よくバリューとグロースとか皆さんが言う観点と同じなんでしょうけどこういうイメージだと思います。

売上を伸ばして事業を浸透させる段階

浸透させた事業を守りつつ経費等を改善して利益をさらに上げる段階

そんな雰囲気です。
KDDIでもまだ海外で展開したり色んなことするでしょうけど一応この2つで分けてます。
そこから"売上が伸びている"ことを見るのか
"しっかり金が残せているのか"を見るか評価点を変えています。


ここからはよく見る決算短信ですね。
第1半期なので四半期ごとに出さないといけない短信の1発目って意味です。

見えにくい場合は下記リンクからどうぞ

USEN-NEXT HOLDINGS 第1四半期決算短信

緑部分を見ます。
前年度の1発目より〜
売上高
増えてる→◎

営業利益=売上から給料とか材料費とか諸々引いたやつ
増えてる→◎

計上利益=そこからさらに持ってた建物とか売ったり買ったり本業とは関係ないお金の出入りで最終残ったお金
増えてる→◎
営業利益から減ってるが大した事ないのでOK
営業利益の4,091⇒3,934(内訳は利息支払ってたのとその他で何か使ってた)

自己資本比率 18.6%→20.1%
80%ほど他人のお金で運営してるから配当(1株8.5円)はしばらく増えないだろうなとか想像する→増配IRの期待排除
売上あって金残ってる(計常利益)から余裕はあるだろうし増資まではないとして、借入金(他人のお金)が減って改善されてるのか確認しようかなとかイメージする。

これが1枚目見て僕が考える事ですね。
株価が成長するには成長要因(売上高や営業利益)、配当のある企業なら維持できる資本力なのかをぱぱっと見ます。

これは発行済株数ですね。
この株数×株価=時価総額です。

見るポイントは株数がざっくり多いか少ないか程度。
少ない銘柄は株価が高めかつ値動きが荒いです。
注文に幅が出てしまうのが原因です。
多すぎると時価総額の割に株価めちゃくちゃ安かったり増資(株券印刷して資金調達する悪材料)しやすい経営じゃないかと想像できたりします。

この文章のページはそれぞれのデータにコメントが付いたものです。
目を通しておくなら緑マーカー引いたところぐらいでいいです。

USENって企業がどんな事業をしてどんな感じなのか
が読み取れます。

飲食店や店舗販売
ホテルや病院、ゴルフ場にある自動精算機
コロナ禍なので思いっきり食らってますね。

通信事業
光回線やクラウドサービス
コンテンツ事業
皆さんご存知動画サイト「U-NEXT」
コロナ禍に適した事業ですね。
特にU-NEXTは環境、鬼滅の刃効果等もあってか爆売れしてますね。

という風な読み方ができます。
「コロナ禍で業績どうなのかなー」
そんな疑問もこれを読めば事業分散でカバーして堅調に成長してるんだなと好感が持てますよね。


残りは表の部分。
これが苦手と言う方が多い。
僕も全項目をあれねこれねなんて分かんないです。
wikiで勉強したりしますがよく忘れます。

これは

"貸借対照表"(たいしゃくたいしょうひょう)

と言うものです。
「ちんしゃく」と読んだらみんなから嫌われますので気をつけてください。

ここで見る事と言えば
何が急に増減してるかとか。
例えば
◯コロナ禍だから流動的に対応できるように現金増やしたのかな?
◯商品すごい増えたけど最近円高だったし海外輸入品一気に注文したのかな?
◯短期借入金増えたのはその商品一気に買うため?リスク対応するため?
◯借りれてるって事は銀行の承認がされてるから返せる目処は立ってるんだろうね。
等々


取引先の銀行まで見たほうがいいのかは僕は分かりませんけど(四季報で載ってる)色んな想像ができます。

あと最初に書いてた長期借入金が減ってますね。
ちゃんと返済してるから自己資本比率も改善してるんだなと見たりなど。

赤ラインで引いてる利益余剰金。
これ配当の原資ってイメージでいいと思います。
長期借入金返済も出来ててここ増えてるなら資本比率の観点から増配はまだ考えられないにしても配当は維持されるだろうな→減配や無配当の可能性排除
という連想をしてます。

あと知っといたほうがいい事は
資産合計(100%)=負債(79.9%)+純資産(20.1%)
これは自己資本率、他者資本比率の内訳が分かります。


まぁズボラに読むのでちんしゃくはそのぐらいで。

これは最初見た上の部分
売上高・営業利益・経常利益の詳細です。

"損益計算書"

通称PLと言います。

そこまで難しくないです。
売上から経費引いて営業利益。
赤字なら営業損失。
そこからその他足したり引いたりして経常利益。
最終出た利益に益金、損金入れて法人税払って会社に残る。
そんな感じです。

家計簿みたい。

売上高の上がり方に対して売上原価や一般管理費とかがそこまで上がってなかったら利益率上げて上手くやってるのかな?っていう見方をしたりします。

最後です。
これは何でお金が出入りしてるのかというキャッシュフロー(CF)ですね。

何でお金を調達して(財務活動)
何にお金を使って(投資活動)
どんな利益をあげたか(営業活動)

というのが書かれています。
そういう意味かぐらいでオッケーです。
赤ラインしときましたが、どんな利益をあげたかにPLの利益も載ってますよね。

ここはズボラ読みでは飛ばしてますが流れ的に書いておいてもいいかなと思ったので載せました。


以上ですね。
ここまで読んでくださった方はお疲れ様でした。

文章にすれば何か時間かかりそうですけど要点だけ見れば調子良さそうとかチャートを分析しても良さそうだなとか慣れれば1分くらいで確認できます。
あとはお気に入りにポイッと入れて休みの日にチャートを見たりホームページ見たりする感じです。

僕はこれを基本毎日数銘柄だけやります。
1日10分も使ってないですね。
好きでやってしまうのでそのまま分析しちゃったりしますが笑

これが僕の決算ズボラ読みです。
スクリーニングが少し自分でできるようになったかもとか言ってもらえれば嬉しいです。


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ではまた

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