美容師の腕の見せどころ。縮毛矯正とストレートパーマ
こんにちは、フォルム・ボーテ自由が丘店の岡庭です。
美容薬学検定1級の資格を持ち、美容や健康にトータルでお客さまをサポートさせていただいております。
今回は湿気の多くなる梅雨から夏にかけてオーダーが増えてくる、縮毛矯正とストレートパーマについて解説します。
美容室では、髪の「クセ」や「うねり」を解消してまっすぐにする技術を【縮毛矯正】または【ストレートパーマ】と呼んでいます。
お客さまからのご質問で多いのが、
この縮毛矯正とストレートパーマの違いについて。
ご自分のクセ毛具合や悩みによって、縮毛矯正とストレートパーマ、どちらをオーダーすればいいのか、またその違いを判断できるよう、詳しくまとめました。
だんだんと湿気が多くなる季節。人気メニューのメリットやデメリットも含めて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
実は同じ、縮毛矯正とストレートパーマ
基本的にどちらの施術も、内容はまったく同じです。
縮毛矯正とストレーパーマの手順はこちら。
(1)髪に1剤を塗布し、クセが伸びる状態にする
(2)乾かすorブロー
(3)アイロンでクセを伸ばす
(4)2剤で形を固定する
とてもシンプルな工程です。
では何が違うのでしょうか。
簡単に言うと縮毛矯正は強め、ストレートパーマは弱めのストレートだと思ってください。
そして弱め・強めなど仕上がりの違いが分かりやすいように、呼び方を変えてお客さまに伝えています。例えば強いストレートをご希望のお客さまには「縮毛矯正」をお選びして、さらにそこから最適な薬剤やテクニックを組み合わせていきます。
つまり、お客さまのご要望に応じた仕上がりにするために、具体的には「(1)薬剤選定」「(2)ブロー」「(3)アイロン」このそれぞれの行程で微妙な調整をして、仕上がりに強弱をつけています。
さらに詳しく解説をしていきます。
薬剤による違い
縮毛矯正とストレートパーマの一番大きな違いは薬剤です。
美容室には色々な薬剤が置いてあります。
フォルムでは何十通りもの強弱のある薬剤を組み合わせて、髪をまっすぐにしています。髪に優しい弱酸性の薬剤、ゆるいクセを伸ばす弱めの薬剤、クセが強い縮毛を伸ばす強い薬剤、種類は様々です。
ちなみにフォルムでは縮毛矯正もストレートパーマも工程は同じなので、施術料金は同じとなっております。
そして一般的に美容室ではどちらも一括でストレートパーマと呼ぶことも多いです。なので、呼び方はあまり気にしないでください。
薬剤は強め・弱めで単純に選定をするのではなく、お客さまの髪質やダメージ度合い・根元と毛先など、髪の状態に合わせて細かくセレクトします。
近年、ストレートパーマ薬剤の進化は目覚ましいものがあります。ご希望の質感や今後のヘアスタイルプランによって、プロが最適なセレクトをしますので、ぜひご相談ください。
乾かし方による違い
さて、1剤を洗い流してアイロンに入る前には、必ず髪を乾かします。
クセの強いお客さまの場合、普通にドライヤーで乾かしても薬剤の効果だけではまっすぐに伸びきらず、アイロンでしっかりとプレスしなくてはいけません。そんなとき、乾かす行程でブロー(ブラシを用いて髪を乾かす技術)をします。
ただ乾かすのではなく丁寧にブローで髪のクセを伸ばすことによって、アイロンでしっかりとプレスする必要がなくなります。
つまり、髪のダメージを最小限に軽減することが可能になります。
昔は1剤後に髪を洗い流して乾かすと、アイロン前に髪が膨張していた! そんなことがよくありました。
そして一所懸命にアイロンで伸ばす。
今はブローで髪を乾かすことで膨張が解消されました。
フォルムでは基本的にアイロン前にブローの工程を挟み、髪への負担を軽減しています。
アイロンによる違い
アイロンによる熱の入れ方でも、仕上がりが大きく変わります。
しっかりと綺麗に伸ばしたいお客さまは、髪のパネルを細かく薄く取り、しっかりと熱を入れます。
自然なストレート感や丸みがほしいお客さまは、大きくパネルを取って、サラっとアイロンを軽くします。方法は様々です。
今後のプランとして毛先にパーマがほしいお客さまは、あまり強すぎるストレートをオーダーしてしまうと、後々パーマが綺麗にかからないなどデメリットもあります。しっかりカウンセリングを受けることをおすすめします。
Q & A お客さまの疑問
縮毛矯正とストレートパーマについて、お客さまからよく受けるご質問をまとめました。
Q:ストレートパーマの効果はどれくらい続きますか?
A:一度ストレートにした部分は基本的にまっすぐなままです。
しかし髪を結んだり耳にかけたりしていると、クセがつくケースもあります。綺麗なストレートを保ちたいのであれば、髪を下ろしておくことをオススメします。
Q:カラーと同時に施術することは可能ですか?
A:ストレートパーマの持ちやダメージも考慮すると、施術の間隔を1週間前後開けるのがおすすめです。
髪の状態によっては同時に施術も可能ですので、担当者にご相談ください。
Q:ストレートパーマをかけた後のヘアケアはどうすばいいですか?
A:髪をまっすぐにすると一見、見た目はとても綺麗ですが、薬剤と熱により髪は傷みやすく不安定な状態になっています。
髪を乾かす前にはアウトバストリートメントをしっかり付けたり、濡れたままにせず、しっかりと髪を乾かすなど、しっかりと基本的なケアを行うがポイントです。
いかがでしたか?
日本人の8割はクセっ毛です。多くの女性が梅雨から夏にかけては、湿気などで髪のまとまりに悩みを抱えています。
昔に比べると技術も大きく進歩しています。ただのまっすぐではなく、前髪やハチまわりなど気になる部分だけのクセを伸ばしたり、色々な悩みに対応することが可能です。
ぜひ、参考にしてください。
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この記事は フォルム・ボーテ 岡庭裕太 が書きました。
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