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ヨガと私~ヨガとの出会い

6才でバレエを始めた私は、音楽に合わせて踊ることの楽しさと、衣装の美しさに、すぐにとりこになった。でも小学校高学年になると、私にはバレエの才能がないかもしれない、ということに気付き始める。

私は、長すぎる足の指や、薄い足の甲、外旋しにくい股関節にO脚と、バレエに不向きな足の持ち主だった。

それでもバレエは大好きだったから、結局18才まで踊り続け、大学生になって、バレエから離れた。

その後、結婚、出産を経て、育児が落ち着いたのを機に、またバレエを再開。でも結局、自分のできないところばかりが気になって、落ちこむ日々。バレエは美しく見せるための「正しいポジション」が絶対であり、体系と骨格上、私には難しいものがたくさんある。

それでも一年くらい続けた頃、右足の筋を痛めた。できない動きが増え、私はバレエをやめた。

そんな時にヨガに出会った。

最初はバレエのように、美しくポーズをとるのだと思っていた。「呼吸を意識して」という先生の言葉の意味がよくわからず、それよりも体を柔らかく使ったり、足を高く上げたりすることに気持ちが向いていたと思う。それでも続けるうちに、ヨガとバレエは根本的に全然違うものであることに気が付いた。

ヨガとは、ポーズの美しさを競うのではなく、自分のココロとカラダと向き合うためのツールであるということ。足の指が長いことも、甲が薄いことも関係ない。私は私でいい。そんなことを少しずつ体感し、私なりのヨガを見つけていった。

あれから8年。

ヨガの心地よさを実感し、しみじみ「好きだなあ」と思い、気が付けば講師養成のトレーニングを受け、大切な人や、必要な人に届けたいなあと思うようになった。

私がヨガをする上で特に大事にしていることは、三つある。

一つ目は、ポーズをとることではなく、そこに至る過程を大事にするということ。

体が柔らかい人がする開脚のポーズと、体が硬い人が努力して手に入れた開脚ポーズでは、意味がまるで違う。「ポーズができる」という結果よりも「昨日よりも1mmポーズが深まった」という過程が大事だと思う。

二つ目は、自分のカラダと対話し、カラダと仲良くなること。

自分のカラダができることは何か?ここまでは頑張っても大丈夫だけど、これ以上はダメ。右側は得意だけど、左側は苦手。自分のカラダを知り、仲良くすることはとても大事。ヨガのポーズを深めていくことは、自分とカラダとの共同作業に他ならないと思う。そしてカラダと仲良くすることはヨガだけではなく、食生活や生活スタイルにも影響を及ぼしていくと思っている。

三つめは、呼吸と意識をあわせ、ココロに静けさを作ること。

「あの人に比べて私のヨガのポーズは美しくない。」

「今日の夕飯のメニューは何にしよう?」など

頭の中で目まぐるしく行われている思考を止め、「今ここにいる」に意識を集中する。

いつもうまくいくわけではないけれど、マインドフルネスが満たされたときの、ココロがシンとなる感じが好き。自分が自分を癒していることを実感する。

2020年7月、全米ヨガアライアンス (RYT200) のトレーニングの修了書を手にした。

そして、9月からオンラインでヨガクラスを始めることを決めた。

母を亡くし、未曽有の世界的パンデミックとなった2020年に、夢をひとつ実現する。

私がこれまでの人生で出会ってきた、たくさんの人達と出来事に背中を押してもらい、人生で初めて、自分の人生を自分が創造していることを実感している。

ヨガが必要な人に届きますように。

私が、私の人生を、胸張って生きていけますように。

そして私の行動が、誰かの小さな幸せにつながっていきますように。





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