高校生の性に関する実状とは…
こんにちは。はーちゃん(@hahchan_venus)です。前回の初noteでは反響頂きまして、ありがとうございました。さて、今回のnoteでは私が6月に実施した「性に関するアンケート」について書きたいと思います。
(1)実施要項
・対象者は同じ学校の同級生の中からランダムに選択
・男女比約1:4
・無回答、同一回答も含む
(2)質問と回答(上から順にQ1~Q15とする)
(3)回答をみて
Q1 「あなたが知っている避妊具をあげてください」について
コンドーム、ピルは学校の授業で扱うため、知っている人が多いのだろうと思いました。しかし、避妊方法は選択肢を増やした方が自分に適するものが見つけられるのではないかと思います。また、コンドームは回答数は最多でしたが使い方まで知っている人はどれくらいいるのだろうと思いました。
Q2 「アフターピルを知っていますか?知っている場合は、それはどんなものですか?」について
緊急避妊薬については教科書では一切触れられていないこともあり、知らない高校生はとても多かったです。「もしも」の時のひとつの選択肢として教えるべきではないでしょうか。
ある男子生徒と薬局でピルを販売することについて話した時に「悪用する人絶対いるでしょ」と言われました。ピルのオンライン処方に関する会議でも「若い人は悪用する可能性がある」といったことが言われたそうです。もし、本当にそうだと思うなら、悪用しないように学校でピルをはじめ、いろんな性の知識を教えるべきではないでしょうか。
Q3 「人工妊娠中絶についてどう思いますか?」について
ひとつとして同じ答えはありませんでした。強いて言うならば、「望まない妊娠ならば良い」という様な答えが多少多かったです。人工妊娠中絶は人それぞれ感じ方は違うと思います。しかし、私は女性の権利のひとつだと思っています。罪ではないと思っています。
私の保健の授業の先生は「人工妊娠中絶は小さな命を殺すむごい方法で、良いか悪いかで言ったら絶対悪い。皆さんは絶対してはいけませんよ」と言いました。もし、授業を受けている生徒の中に中絶した子がいたなら、その子はどう思ったでしょうか。苦しんでしまうのではないでしょうか。
私がもう1つ恐れたのはこの先生の言葉をそのまま信じてしまうことです。将来、中絶という選択肢を選ばざるを得なくなった時に罪の意識に縛られ続けてしまうのではないでしょうか。色んなことをたくさん、たくさん考えて、''人工妊娠中絶''という選択肢を選ぶのです。これは「悪」、「罪」なのでしょうか。
Q4 「低用量ピルの効果を知っているだけあげてください」、 Q5 「低用量ピルにどんなイメージを持っていますか」について
低用量ピルは授業でも扱うのでほとんど全員が知っていました。しかし、どんな効果があるかと聞かれると、''避妊だけ''だと思っている高校生がほとんどでした。女子生徒についていうと、「生理痛めっちゃ辛い」「生理痛やばい、もー無理」といった発言はよく聞くのに改善法はほとんどの人が知らないというのが実状です。ましてや、体に悪いと思っている女の子もいました。この回答は、1番出て欲しくない回答でした。我慢しなくてもいい事、産婦人科にいけば相談にのってくれて、改善も出来ることを教えてあげたいと思いました。
低用量ピルの他の効能や、低用量ピルの嘘のイメージ等も学校の授業で扱って欲しいと思います。もし実現したならば、低用量ピルを飲んでいる子達の中にいる、「ビッチ」などと言われてからかわれたりする子が減ると思います。
Q6 「性感染症を予防する方法はなんですか?」について
「性感染症予防=コンドーム」という認識はあるようでした。しかし、口腔性交、即ちオーラルセックスでも性感染症はうつることを知っている人は少ないように思いました。性感染症については、正しい知識を十分に教える事が特に重要だと思います。これらの正しい知識は相手も自分も守ることにつながります。
Q7 「性行為は何歳までが早すぎると思いますか?」について
この質問については人それぞれによって異なりますが、「18歳」等、お酒のように年齢制限があるように考えている生徒もいました。もし性行為の年齢制限が18歳以上であったとして、20歳だけれど正しいとはいえない情報ばかりを身につけている人、ほぼほぼ知識を持っていない人は性行為をしていいと言えるでしょうか。もちろん、良いと思う方も、実際している方もいるでしょうが、正しい知識を身につけることは自分の人生も、相手の人生も守ることにつながります。ですから、私はもしこの質問をされたら、年齢ではなく、「ちゃんと正しい知識を身につけてから、責任を取れるようになってから」と答えるでしょう。
Q8 「PMS(月経前症候群)を知っていますか?知っている場合はそれはどんな症状ですか?」、 Q9 「周りにPMSの子がいたらどう接してあげますか?」について
PMSを知らない人が最多でした。症状を感じている人は多いのですが、それは仕方の無いことで、改善の仕様が無いと思っている人が多かったです。「名前がついてるなんて知らなかった」「改善できるの!?」といったように、初めて知る人がほとんどでした。
生理前のいろんな症状や、生理痛は、改善できる、楽になれるということを教えてあげたいし、知って欲しいと思います。さらには、授業で扱って欲しいと思いました。なお、Q9はPMSを知っている人が少なかった為、回答数はほんの少しでした。
Q10 「生理用品はいくつ知っていますか?また、その名称をあげてください。」について
ナプキン、タンポンはほぼ全員が回答していました。市販されているのもこのふたつが多いですし、予想どうりでした。しかし、これも多くの生理用品を知ると、自分により適したものを見つけられると思います。
Q11 「産婦人科にはどんなイメージを持っていますか?」、 Q12 「産婦人科にはどんな時に行きますか?また、産婦人科には行くべきですか?」、 Q13「両親に産婦人科に行くことを言えますか?また、言えない場合は、どうして言えませんか?」、Q14「産婦人科は何をする所ですか?」について
「行きにくい」といった意見が多かったです。行こう、行きたいと思っても親に言えない等して、行けないことがある様です。理由としては、「誤解されたくない」だったり「何となく恥ずかしい」といったものでした。もっと気軽に行ける場所というものに皆の認識を変えたいです。
産婦人科といえば「赤ちゃんができた時に行く場所」というイメージが強いようですが、生理痛がひどいという事やほんの少しのことでも相談にのってくれるという事を伝えたいと思います。
私自身、産婦人科は最初は行きにくい場所でした。しかし、いざ行ってみると、先生も優しいし、とても良い場所でした。誰にも言えない相談でも聞いてくれます。しかし、もう慣れてしまったのですが、高校の制服で行くと、周りの視線が気になることが多いですね。この視線も無くなればもっと良い場所になると思います。
Q15 「現在の学校での性教育は足りないと思いますか?」について
学校の性教育について思う事は自分の知識量によって変わるようです。初めて知ることだらけな人は授業が全てだと思うし、たくさん知っている人はもっと教えることがあるのではないかと思うのではないかと思います。
しかし、学校の授業が全てだと思ってしまうのは少し危ないと思います。なぜなら、日本の性教育はほんとに遅れていて、必要最低限どころか、それにも満たない知識しか教えてくれないからです。
結局は、「日本の性教育」、即ち「学習指導要領」に関わってくるんです。私はこの学習指導要領が改訂されて欲しいと思っています。それが出来ないのなら、積極的に性教育専門の講師の方をお招きして、性教育講演会が各学校でなされて欲しいと思います。
(4)最後に…
今回、アンケートを実施してみて、今まで予想はしていても把握しきれていなかった事がよくわかりました。これからも何か機会があれば、どんどんアンケート等をしていこうと思います。もちろん、「答えたくないものには答えなくて良い」という条件付きで。誰にでも、言いたくないことはありますからね。
また、アンケートに答えてくれた子の中に「ちゃんと考えないといけないなと思った」「自分は全然知らないんだとわかった」と言ってくれる子がいました。私のしたことでそう思ってくれたことは大きな進歩だと思います。これがきっかけで「ちょっと学んでみようかな」なんて、思ってくれたら嬉しいですね。
さらに、このアンケート結果を見て、「自分もしてみたい」とメッセージを下さった高校生がいました。私のしたことをみて「やりたい」と思ってくださった、その気持ちだけでもとても嬉しかったです。また、こういった同世代の方達とも一緒になって性をタブーではなくしたいですね!!
(アンケートに協力してくれた人達に何かお礼ができないかなと思っていたら、いつの間にか2ヶ月たっていました…。何か良いアイデアがあれば教えてくださったら嬉しいです。)
(writer はーちゃん)
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