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ペディグリーペットフード

こんにちは。今日も獣医の教えてくれないブログに立ち寄っていただいてありがとうございます。

今日の話題は”市販のフード”の評価です。
この評価は専門家のもとで行われたサイトDog Food Reviewを元に、私なりに一般の方でもわかりやすい日本語にして書いてみました。
よければ参考にしてみてください。


ペディグリーは、もともと1930年代のイングランドで缶詰ペットフード会社「チャッピー」として始まりましたが、1934年にマースリミテッドに買収されました。製品ラインが増えたことを受けて、1972年に会社名をペディグリーペットフーズ株式会社に変更しました。

マースは、ニュートロ、ペディグリー、ロイヤルカナン、シーバ、セザー、グリニーズ、ウィスカスだけでなく、バンフィールドペット病院、VCAアニマルホスピタル、ブルーパール専門・緊急ペット病院も所有しています。マースは、オリジェンとアカナブランドを含むチャンピオンペットフーズの買収を進行中です。マースは、マース家によって所有されている私企業で、バージニア州マクリーンに本社を構えています。マースの2022年の年間収益は450億米ドルでした。

ペディグリー ドライペットフード

Package Ingredients For Pedigree Adult Roasted Chicken, Rice & Vegetable Flavor Recipe: Ground whole grain corn, meat and bone meal (source of calcium), corn gluten meal, animal fat (source of omega 6 fatty acids [preserved with BHA & citric acid]), soybean meal, natural flavor, chicken by-product meal, dried plain beet pulp, salt, potassium chloride, brewers rice, ground whole grain wheat, choline chloride, dried peas, dl-methionine, zinc sulfate, calcium carbonate, monocalcium phosphate, vitamin e supplement, l-tryptophan, yellow 5, yellow 6, dried carrots, blue 2, red 40, copper sulfate, d-calcium pantothenate [source of vitamin B5], sodium selenite, niacin [vitamin B3], potassium iodide, riboflavin supplement [vitamin B2], vitamin a supplement, vitamin B12 supplement, pyridoxine hydrochloride [vitamin B6], thiamine mononitrate [vitamin B1], vitamin D3 supplement, folic acid

成分の品質:

成分の品質を見てみると、かなり問題があります。

高炭水化物:

炭水化物は計算上平均で44%と非常に高く、過剰な炭水化物は低品質な食品の指標となることが多く、コストを抑えるためによく使用されます。多量のデンプンはインスリンレベルを上昇させ、肥満を引き起こし、腸内バランスに悪影響を与える可能性があります。高炭水化物の食事はまた、低タンパク質の食事につながり、ここでの23%のタンパク質は炭水化物の約半分に相当し、その事実を示しています。

異常なほどのビタミンとミネラル:

普通、ビタミンやミネラルは、食べ物そのものから自然に摂取するのが理想です。しかし、この商品ではビタミンやミネラルを後から追加しているため、これらの栄養素が自然な形で摂取できていないことになります。
特に、ビタミンDや銅のような特定の栄養素が過剰になるのは、事前に混合されたビタミンの混合物(プレミックス)が原因であることがあります。これは、栄養素のバランスが取れていないことを示しています。

アミノ酸:

動物から取れるタンパク質には、植物から取れるタンパク質よりもたくさんのアミノ酸が含まれていて、価格も高いんです。だから、動物のタンパク質が少ない食べ物では、不足しているアミノ酸を足すために、別にアミノ酸を入れることがあります。もし食べ物に2種類以上のアミノ酸が追加されていたら、それはお金をあまりかけずに作られた、品質が低いかもしれない食べ物のサインかもしれないですね。

植物性のタンパク質:

植物性タンパク質は、高品質な動物性タンパク質の安い代わりとしてよく使われます。動物から取ったタンパク質の方が消化しやすく、植物のタンパク質よりもたくさんの種類のアミノ酸が含まれているから、動物のタンパク質が入っている食品を選ぶようにしてください。

名前が記載されていない動物性タンパク質:

名前を記載されていない動物性タンパク質が入ってる場合、品質が’悪いという証拠なので、気をつけてください。まさに、以前のブログで書いたように、”ロードキル” 路上で車に轢かれた動物が入ってる可能性大。

糖分:

糖はペットフードに美味しさを増すため、または保存料や湿潤剤としてよく使われます。これは低品質な成分で、望ましくない腸の変化や肥満、インスリンの急上昇を引き起こす可能性があります。

成分の安全性:

このフードの成分に関してかなりの危険性を感じるので、もう少し深掘りしてみますね。

超加工済み:

このドッグフードは、超加工されているため大きく評価を下げます。乾燥ドッグフードの個々の成分は加工中に何度も加熱されるため、酵素、ビタミン、アミノ酸、フィトニュートリエント(植物栄養素)が大幅に失われることがあります。加工食品は多くの種で死亡率が高くなるとも関連付けられています。

高農薬・除草剤の食品:

このフードの成分に大量の農薬や除草剤の残留物が含まれている食品が含まれています。オーガニックでない限り、これらの作物はラウンドアップでスプレー乾燥されており、他の作物や遺伝子組み換え作物と比べても、より多くのグリホサート(除草剤)の残留物を含んでいます。グリホサートは抗生物質で、有益な腸内細菌を殺す可能性があり、癌やその他の疾患との関連が示唆されています。

遺伝子組み換えの成分:

遺伝子組み換え成分が含まれており、トウモロコシや大豆がそれに該当します。遺伝子組み換え作物やラウンドアップ作物に関する安全性研究は限られていますが、非遺伝子組み換え食品と比較して栄養が不足していることがあります。遺伝子組み換え作物は土壌から栄養分を奪い、農薬のリスクを高め、ミツバチの大量死に関与している可能性があります。

肉骨粉(ボーンミール):

この成分は『肉粉』と『骨粉』を合わせたもので、どんな哺乳動物の体の部分と詳しくは書かれていません。だから、道に倒れていた動物や死んだ家畜も入っている可能性も大きいですね。これはペットフードに使われる中で、とても安い動物の成分の一つになります。
『牛肉と骨の粉』や『豚肉と骨の粉』と書かれている場合は、牛や豚だけから作られているけど、それでもこの成分の品質がずっと良くなるわけではありません。

お米:

米は、育てている水に含まれているヒ素を吸収しやすい。でもってヒ素は体にとって長期的な健康の問題を引き起こすことがあるとされてます。

ナチュラル フレーバー:

このラインのレシピにはナチュラルフレーバーが含まれており、加工食品をより美味しくするために添加されています。しかし、ナチュラルフレーバーはしばしばMSG(化学調味料)または動物消化物であり、どちらも安全性の研究が限られている低品質な成分です。

合成保存料:

食品を長持ちさせるために、抗酸化剤という保存料が使われていて、これは脂肪が悪くなるのや栄養素が減るのを防ぎます。自然にある抗酸化剤、例えばトコフェロール混合物が好まれるけど、人工的な抗酸化剤には毒性に関する研究があまりなくて、癌に関係している可能性もあるということです。

着色料・染料:

色素、酸化鉄、カラメル、二酸化チタンは食品に加えられる染料で、消費者にとってより魅力的に見せるために使われます。これらはしばしば、加工された成分の灰色を隠すために使用され、健康問題と関連があります。

さていかがでしょうか?
今与えてる市販のドライフードの材料を見てから買うように心がけてください。
安いドライフードにはそれなりの成分しか入ってないということです。
それらを与えていたら、明日死ぬのか?と言われればそれは”NO”ですが、病気になりやすい、体の弱い犬にはなりますよね。最終的にはガンになったり他の器官がおかしくなったりして亡くなります。

人間で言えば、毎日マクドナルドを食べても死なないけど、不健康な体になるのは間違い無いですよね。それと同じことです。

今日もお付き合いありがとうございました。

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