人生で頑張ったことあったっけ

ここ数か月ほど、「自分って人生で頑張ったことなんて一度もないんじゃないか」と思うことが頻繁にある

そういう考えが出てきたのは、本当に職場・仕事に恵まれてストレスのない生活をしているからかもしれない
本当に今の生活に不満がないし、少し余裕をもって生きられるようになったと思う

その反面、この年齢で落ち着いてしまっていいものか、とも思うし、すごく努力している人を見ると、たとえそれがその人の一部分であったとしても、私はなんて何もしていない人間なんだろうと思ってしまう

最近話した友人が3人ほどいて、みんな会う頻度はそんなに多くない
実際、もう2年ぶりくらいの友人、一年に一度か二度会う程度の友人

そんな彼らに、「私は頑張ったことのない人間のような気がする」という気持ちを話した
それを誰かに話して自分で消化したいと思っていたから

はじめに話した友人には、今目標としてやっていることだったり、生活を話しているうちに、充分ストイックだと思うと言われた
その後話した友人2人にも、同じように言われた

さて、では私は頑張っているのか?頑張っていないのか?頑張ったことがあるのか、ないのか?

話していて分かったことは、頑張ったことなんて秒で忘れるということ

必死にやったことって、いつか思い出すことを想定して頑張ってるわけじゃないもの

それで、話していて気づいたことは、自分を肯定する意味も込めて言うのだとしたら、私にとって「努力すること自体が意識的でなくなってきている」かもしれないという可能性

頑張ること、努力することは常に意識していないとできないことだった

少なくとも年度ごとに立てている目標に対して努力をしているわけだけど、それが半年も過ぎれば意識的にしなくても当たり前のようにできてきて、頑張っている感覚がなくなってくる

今、その状態に入ったから頑張っている感覚がないし、頑張ったことのない体たらくな人間なのでは、と不安になった気がする

頑張っている人が本当に常に頑張っているか、というのは愚問だと思うのだけど、自分は常に努力できる人間になりたいと思っているんだと思う
(言い方が多重人格みたいだけど、うまく自分の気持ちが言葉にならないときって、そうなるよね、まだ対話中だから)

それから、私には壮大な夢みたいなものがなくて、実を言うと、「こうなりたいな」「これがしたいな」と思ったことは叶っている
そのうえで全然不満がないものだから、このままこの危機感に気づかなかったら、なんとなくで生きてしまうような気がした

目指すものがないと自分は自分になれない気がする
自分が何なのか、うまくいえないけど、言葉に頑張ってするのだとしたら

誰かの言葉で報われるのではなく、誰かと比較して優位に立つのではなく、私が私を認められるだけの努力ができる人間

これが今のところしっくりくる表現

ただ、矛盾するのは、明らかに私は他の人の頑張る姿を見て自分の自信を無くしているわけで

比較対象がいるから自分の形が分かるのだけど

頑張れる人間でいたい、とずっと思っている

私は才能にあふれるような人ではないから

一方で努力で成し遂げられることもたくさんあることを大人になって知ったから

今の自分に焦りがあるから、昼休みにはルーズリーフにひたすら今の気持ちを書き出してはそのためにできることを考える日々で
少しずつ新しいことを始めたり、来年度の目標を今から立ててその準備を始めたりしている(今年度の目標は達成できる目途が立っているので)

努力とか頑張るって難しい

自分が「頑張った!」って思えることなんてものすごく少ないし、「やりきった~」と思ったことは次の目標に取り組んでいるうちに忘れる

だから頑張ってきたのかどうかも、今頑張っているのかどうかもわからない

けれど、せめて自分が頑張っているなと思える一瞬一瞬を過ごしたい

そうでないと自分が駄目に見えて仕方がないから

ある意味劣等感と対峙することで今までを生きてきたように思う
それが力になっていたし、今も新しいことを始める原動力になっている

私は何かを成し遂げたわけでもないし、自分が進みたい道へうまく進めただけなんだけど
それ以上の何かをできるようになりたいし、それが見つけられるだけの努力をしないといけないんだと思う

過去を振り返ると、今ほど幸せで不満のない生活だったことはなかった

この今があるのは昔の私が何かしら頑張って耐えてきたからだと思うし、そう信じたい

ただ諦めたこと、両立できなかったこと、やめてしまったこともはるかにたくさんある

私の理想の未来に本当に必要なのか、考えた結果として捨てた選択肢たち

それに未練がないわけではなくて、そういうことに今でも惹かれているのはいろんな場面で気づいてきた

今、いろんな面で余裕を持てるようになったからこそ、諦めたこと、未練のあること、きっと今までだったら他のことで手一杯になって始められなかったことをできると思う

それを、今までみたいに途中でやめずに、「ここまで来たんだ!」って、「見える世界が広がったな」って思えるくらい頑張ってみたい


ここまで書いてみて、やりたかったけど優先順位が高くなくてやめてしまったことたちへの未練や、そのときもっと頑張れなかった自分の弱さが、心の余裕の中で顔を出したのではないかと気づいた

あの時頑張れなくてごめん

これからは全部、途中で投げ出さないように頑張ってみるよ

(ついさっき、努力してもどうにもならなかったことと決別したばかりだけど)

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