木こり女子の活動記録#21
岩手県一関市地域おこし協力隊の上村由美です。2024年9月に大東町下内野地区に移住しました。持続可能な小さな林業「自伐型林業」で崩れない山づくりを学びたいと思い応募しました。卒業後は自分の山を手に入れて、災害に強い山をつくり6次産業化を目指します。アグロフォレストリーで美しい森をつくり、四季の手仕事を楽しみながら丁寧な暮らしを紡いでいきたいです。
それでは、私の奮闘記録ご覧下さい♡
9/21 広葉樹林視察研修①
一関市から
約２時間程北へ走った
青森県に程近い九戸村
手付かずの自然が
たくさん残っていそうな雰囲気
天気は生憎の雨
道の駅で昼食を済ませ
今回お世話になる
夏井先生宅へ向かいます
軽く自己紹介をし合って
夏井先生のお話を聞き
いざ、出発！！
寒い雨の中
傘もささず
ワイルドな感じの先生
キャンプは最高でしょ〜
その昔
マンガンを採るために
旧日本軍がつくった道を
早足で進む夏井先生
1人一台運搬車を持っている1人親方の集まり
美しく重ねられています
自分で切りたい人には
三尺のまま販売しているそう
（1尺だと割高になります）
1立米1万円
三尺丸太1本250円
先生は
薪は除伐や択伐からの丸太を使い
決して薪のために主伐するもの
ではないというようなことを
仰っていました
本末転倒になっては
いけないということ
私も皮剥き間伐した丸太を
自分たちで製材し板にして
無垢のフローリング材を
つくっていましたが
木のてっぺん部分（梢）の
どーしても活用出来ない部分や
虫食いや腐りがあるモノだけを
薪にしていました
頂いた命を大切に想い
オガコやカンナ屑も
活用していました
目先のお金に
気を取られてしまうと
大切なことを忘れてしまいがち
でも汗の対価を
得ることは大事なことです
自然の循環を壊さずに
対価を得ることは
簡単ではないかもしれません
でも私は挑戦していきます
ポツンと佇む小屋を発見
夏井先生と奥さんの
のどかちゃんがコツコツ
つくっているらしく
東日本大震災で出た
ガラスのアップサイクルや
山の木など活用して建てられています
将来は
料理上手なのどかちゃんが
牛を放牧しながらカフェをする予定
とーっても楽しみです🐮🍰☕️💕
9/22 広葉樹林視察研修②
山の尾根から
Aゾーン・Bゾーン・Cゾーン
と分けるとここはCゾーン
ふかふかの大地
美しい森
Cゾーンは谷になっており
強間伐しても水が溜まりやすく
木も太りやすいので大丈夫とのこと
ほんと勉強になります📚‼️
ボサの役割と置き方🪵
ボサとは？
本来
木を伐採した時にでる
ゴミとされる枝などのコト
それをゴミと邪魔扱いせず
循環させ利活用しているのが
素晴らし〜い👏👏👏
ここは夏井先生ではなく
別の方が施業しているエリア
林内を見渡し
改めて絶賛していました
ボサの役割
上から流れる雨水を
緩やかに分散させ
時と共に菌糸によって
朽ちていく枝の養分を
地中の樹木の根っこへと誘う
ボサの置き方
山側の樹幹から
少し離した場所に積む
この時
山肌に対し横向きに
毛細血管のように
細かい木の根っこがある場所に
積むコトで木に養分を送ることができる
本当に素晴らしい
叡智だと思いませんか？
感動しちゃいます
他にも
ダケカンバと笹は
共生菌で繋がっているから
笹を切ってはいけないコト
盆後の葡萄の蔓は虫がつくコト
意味のない刃物はいれないコト
等、、、
雨の雫を顔に受けながら
短時間で山守として多くの
大切な心持ちを教えてくださいました
何の木か分かりますか
ハリギリさんです
樹木の名前、、、
中々覚えられないのですが
こうやって丁寧にご紹介
してもらうと覚えられる気がします
小さいうちはトゲトゲしていて
調べてみるとタラの芽より
美味しいらしく食べれる野草です
大木になるハリギリさんは一匹狼
樹皮が特徴的でワイルドでカッコいい
先生のおかげで今回は
ハリギリとダケカンバを
覚えるコトが出来ました
やった〜
東北エリアの樹木は
１００種類位しかないから
1日1個覚えたらいいよと
優しいお言葉をいただきました
この２日間雨で
伐採体験は出来ませんでしたが
一生物のポジティブな
マインドセットをしてもらえた感覚です
先生のお話を
始終聞いていると
お金にひれ伏さない
狩猟や漁業を生業にし
自然と共生しながら
自由で
勇敢で
誇り高い
東北の先住民族
蝦夷のスピリットを
バシバシ感じるのでした
母からこのスピリットが
私にも受け継がれていますように
（母は花泉生まれ）
九戸山族の皆さん
いつも親身な林政課の小野寺さん
自伐協の皆さん
共に研修に参加した山守仲間
寒い中お疲れ様でした！
素晴らしい研修をありがとうございました💚
おまけ
九戸山族のウィスキースティック🥃
美味しくなっちゃう魔法のスティック
色んなウィスキースティックが
販売されているようですが
このミズナラは
本末転倒にならない
自然の循環から生まれるスティック
ただ焼き色を
つけただけの偽物ではなく
ちゃんと燻されているから
スモーキーな香りがします
お酒は普段飲みませんが
欲しくなってしまって
買わせていただきました
気になる方は
是非覗いてみて下さいね↓
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