完了

幸せな夢だった
一緒にいるだけでこんなに満たされるんだ
夢の中にでてきた君が
誰なのかわかるまで　少し時間がかかった
もう20年も前に　私は失恋していて
その気持ちに気づくことすらおそれて
心の奥にそっとしまった

長い時を経て　夢で知らされる
好きだったんだねって
本当に好きになったら
好きとも言えない自分を知る
他愛もない事沢山共有して
手紙もたくさん書いて
同じ本も読んだね

そうだったかと自分を抱きしめて
涙の雫をひとすじ
想いを手放すことができた　「完了」