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消費者金融とクレジットカード

前のnoteでは、与信管理に始まり消費者金融や銀行について学ばせていただきました。
今回は、特に消費者金融とクレジットに着目して述べていきたいと思います。
毎回のことながらでありますが、本noteは専門家ではなく1週間ほど勉強した素人が書いたものであり、特に結論の部分に関しては私見であることをご容赦願いたいです。

消費者金融とクレジットについて

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まず初めにそもそも消費者金融とクレジットとは何が違うのかについてまとめていきたいと思います。消費者金融が発行するカードもあるため違いが少々わかりにくくなっているが、考え方の土台がそもそも違っています。
ただ、ジャンルとしては基本的に動産や預貯金を担保としない無担保の消費者ローンに分類されます。

大きな違いは以下の3つになります。(今は日本の場合について)
・キャッシング機能
・審査基準
・金利

クレジットは、「ショッピング機能」と「キャッシング機能」の2つの機能が存在します。
「ショッピング機能」とは、皆さんもよく使う商品を購入するときにその代金を前借して洗う形式です。
「キャッシング機能」とは、担保なし・保証人もなしでお金を借りられます。
基本的にクレジットはキャッシング機能が付帯としてついていたりオプションになっていることがほとんどです。
カード作成時の審査でキャッシングの利用限度額が決まり、その範囲内で借入れ可能です。

一方、消費者金融は主に個人向けの融資を取り扱う金融会社なので、ショッピング機能はないです。消費者金融に融資を申し込むと審査で限度額が設定されて利用限度額の範囲内だと無担保・保証人なしで自由に借入することができます。

また、クレジットカードの約款には、必ず「商品を購入してから返済が終わるまで、その所有権はクレジットカード会社が持っている」といった内容が明記されています。つまり、利息が高い代わりにキャッシングの審査は無担保・保証人不要になっていますが、クレジットカードの審査は返済まで「商品という担保」を取られていることが大きく違う点です。

審査基準は上記の流れからもわかるように、クレジットカードの方がきついです。収入や社会的立場等々消費者金融よりも厳しく審査されます。

金利については銀行での借り入れが圧倒的に低いですが、クレジットと消費者金融はそこまで変わらないです。上限金利も等しいです。
限度額は審査によって人それぞれではありますが、クレジットよりも消費者金融の方が融資枠は大きいです。また、クレジットには無利息サービスがないので、一回きりの借り入れであれば消費者金融の方が良いです。

日本とアメリカにおけるクレジットへの認識の違い

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上記で借入について述べてきましたが、消費者金融については前回に詳しく述べさせていただきましたので、クレジットについて述べていきます。
大きな違いとしては、
・現金への信用度
・消費傾向
・支払い方法
・与信調査

結論が言うと米国の方がクレジットの利用辺土が高く、街の中でクレジット支払いができない場所がないほどに発達しております。
大きな理由としては、現金の信用度が低いということが挙げられるでしょう。日本は、新通貨の防犯性がニュースになるほど偽札や偽硬貨を作成することが困難です。
そのため現金への信用がまだまだあります。
これが毎日のようにニュースで偽札報道や購入の際に偽札チェックをされるようになったらキャッシュレスは進むことでしょう。

また、これはしてはならないのですが、店によっては~円以下の支払いでクレジット禁止であったり、クレジット支払いは手数料を取られるという理由から現金でお願いしますと書かれていたりすることがたまにあります。

アメリカ人はクレジットカードを複数枚持つのが当たり前で、5枚以上持っている人も普通にいます。限度額が来たら違うカードを使うといった形です。消費傾向についてですが、アメリカ人の方が借金に対して抵抗がない印象があります。
62%のアメリカ人が銀行の普通口座に$1,000以下しか持っていないというデータもあるといわれているくらいです。
ブラックフライデーやサイバーマンデーなどの大量消費が頭に浮かぶ人もいるでしょう。(ここら辺を調べると消費傾向も見えてきます)

次に支払い方法が違います。
米国は日本でいうリボ払いがほとんどです。一方、日本は翌月一括払いが主な支払い方法となっております。米国のリボ払いは最低支払金額があり、もちろん翌月一括にすることもできますが、最低支払金額を超えていれば延滞になることはありません。ただ、金利は上がっていきます。日本の消費者金融が採用している支払い方法に酷似しています。
つまり、クレジット会社からするとぎりぎりの返済能力しかない顧客は元金を減らすことができずに、利息金を払い続けてくれるという構図が成立し、気づいたら元金よりはるかに大きな金額を支払ったことになるのです。
これを複数枚で行うため返済する側としては大変です。
(社会構造としては、効率よく儲けられる構造だと思いますが)

ただ、面白いことに国民の平均クレジット所持枚数は日本も米国も約2.5枚でほとんど変わらないといいます。
つまり、米国に関しては、与信がない貧困層はそもそもクレジットを作ることができず、限られたサービスしか受けられないシステムになっているのである。
また、その上クレジットヒストリーは個人に対する与信にかなり関わってきます。米国では、クレジットの枚数や消費額・それに対する返済を見られます。それに応じて住宅やホテルなど利用できるサービスの質が変わってきます。かなり階層化されており、資本主義の色が強く表れているシステムであるといえるでしょう。

今後について

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簡単ではあるが、違いについて述べさせていただいた。
また、上記の様なシステムを引いているため米国のクレジット会社は利益を得やすい構造となっており、高い還元率や豊富なポイント制が実現するのである。
ただ、困ってくるのがクレジットを作れない層である。
そこでグラミン銀行の様な貧困層向け銀行が入って米国で大きな成功を収めたことは理にかなっているといえるであろう。
また、このシステムは米国の与信調査の質と資本主義の定着が土台にるため成立している。
近年はSOFIなどのクレヒスがない層に対して学歴を与信調査の一部に導入するといったことが出てきているのも納得いくことであろう。

もちろん日本が今後上記のことを踏まえてどのようになっていくかを考える必要がある。
日本でも貧富の差が広がりつつあるのは事実である。
特に貧困層に対してどのようにアプローチしていくかである。
日本でもキャッシュレス化が進みつつある。そうすることで与信調査の質が上がることはユーザベースのSPEEDAがすごい勢いで伸びていることからもわかるであろう。
そのような背景から日本でも米国クレジットの様な支払い形式である消費者金融はイメージアップをもう少しで来たらどんどん普及していくことであろう。
またそれより下の層に対してはグラミン銀行が具体的にどのようにアプローチしていくか見ていく必要がある。

そうなってきたときに銀行が消費者金融を傘下につけたこともクレジット会社が伸びていることもうまくユーザーの住むわけができているということではないだろうか。

次のステップとして日本人がどれほど普通口座から投資口座など資産化を進めて資金の流動性を高められるかが、デフレ脱却の大きなポイントになってくるであろう。


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