【ブックレビュー】「離婚後の子どもをどう守るか」―”子ども中心”の権利構成が提示する、離婚後共同親権推進派への対抗案
1、目指したのは批判だけではなく”対抗案”の提示同じ編著者による、親権・監護権をめぐる法律問題を論じた三部作の集大成となる本です。
まず、「離婚後の子の監護と面会交流」については、現在も問題となっている、いわゆる”面会交流原則的実施論”の弊害を検証し、その非科学性や、裁判所の自己保身的な実務運用を厳しく批判しました。
次に、「離婚後の共同親権とは何か」では、現在、議論が進められている離婚後の共同親権制度について、一知半解の”国際常識”や、画餅ともいうべき共同養育の理想によ