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ルールス・ラベジャーショップ

2020年4月、[[夢の巣のルールス]]が登場し、
ヴィンテージの多くのデッキで採用され始めました。
そしてなんと、本来は色マナを滅多に使わなかった
ワークショップ系のデッキでも使われているのです。

サンプルレシピ

19 Lands
4 Ancient Tomb  
1 Cavern of Souls  
1 Karakas  
4 Mishra's Workshop  
1 Phyrexian Tower  
1 Silent Clearing  
1 Strip Mine  
1 Tolarian Academy  
1 Urborg, Tomb of Yawgmoth  
4 Wasteland  

・22 Creatures  
4 Arcbound Ravager  
3 Hangarback Walker  
3 Phyrexian Revoker  
4 Steel Overseer
4 Stonecoil Serpent  
4 Walking Ballista  

・19 Others
1 Black Lotus  
1 Chalice of the Void  
1 Mana Crypt  
1 Mox Emerald  
1 Mox Jet  
1 Mox Opal  
1 Mox Pearl  
1 Mox Ruby  
1 Mox Sapphire  
2 Nihil Spellbomb  
1 Sol Ring  
2 Sorcerous Spyglass  
4 Sphere of Resistance  
1 Thorn of Amethyst  

Sideboard(15)  
1 Lurrus of the Dream-Den  
2 Surgical Extraction  
3 Mindbreak Trap  
4 Grafdigger's Cage  
2 Chains of Mephistopheles  
1 Seal of Cleansing  
2 The Tabernacle at Pendrell Vale

土地の解説

Mishras Workshop, Ancient Tomb, Tolarian Academy
MUDでは、これらをMAXで積むのは定番。
MUDは、複数のマナを出せる土地を基準に動く必要がある。
特に[[Academy]]は、制限カードで引きにくいが、サイドインした
[[Mindbreak Trap]]を素で打つために役に立つこともある。

・Strip Mine, Wasteland
言うまでもなく、MUDなら必ずMAXで積む。
相手の土地を攻めながら戦うのもMUDでは基本。
 
・Cavern of Souls  
[[Lurrus]]のための色マナを供給し、打ち消されなくする。
または、手札の生物に合わせた生物タイプを指定し、
打ち消されなくすることもできる。

・Karakas
相手の[[Lurrus]]など伝説生物を除去しながら、
自分の[[Lurrus]]のための色マナを供給する。

・Phyrexian Tower  
生物を犠牲にするが、[[Lurrus]]のための色マナを2個分供給する。
また、サイドインした[[Chains o M]]のための黒マナも供給できる。
サクった生物は、[[Lurrus]]によって戦場に戻せる上、
[[Ravager]]をサクった場合は、打点を損しない。
また、[[Revoker]]をサクり、墓地から唱え、刺すパーマネントを
指定し直すことができることもポイント。

・Silent Clearing
[[Lurrus]]や、サイドインした[[Chains]]や[[Seal of Cleansing]]
のための色マナを供給する。用済みになればドローに変換できる。

・Urborg, Tomb of Yawgmoth  
黒マナを供給するため、また、[[Workshop]]からも黒マナを出せるようにする。

生物の解説

・Arcbound Ravager
ラベジャーショップという名前の通り、この生物が主体である。
他の生物の強化や、[[Walking Ballista]]や[[Hangarback Walker]]
など、+1/+1カウンターとのシナジーにも利用できる。
[[ダク・フェイデン]]に奪われそうになったパーマネントを食べることも可能。

・Hangarback Walker
[[Lurrus]]で再利用しながら、[[Ravager]]と合わせて飛行機械を
増やしていかれる。単体でも、[[FoV]]への耐性があることがポイント。

・Phyrexian Revoker
[[ダク]]など、強力なPWが登場してからは、必須パーツとなっている。
真髄の針や魔術遠眼鏡との違いは、これはMOXなどのマナ能力を止められるが、
土地の起動能力は止められない点。
ドレッジなど、土地のマナ以外の起動能力を多用する相手には、困ることも。
レンと六番により簡単に倒されてしまうので注意。
RUG相手には、最初にレンと六番を指定する必要がある。

・Steel Overseer
数の暴力で生物を横並びさせるラベジャーショップでは、非常に強い。
[[Walking Ballista]]や[[Hangarback Walker]]など、
+1/+1カウンターとのシナジーにも利用できる。

・Stonecoil Serpent
[[タルモゴイフ]]にサイズで勝てる、[[ダク]]に奪われず、
[[三角エイの捕食者]]や[[鋼の風のスフィンクス]]をも止められる。

・Walking Ballista
MUDにおいて、本体火力&生物除去をしてくれる貴重な存在。
MUDのフィニッシャー。[[Ravager]]と合わせて即勝ちできる。

置物系の解説

・Black Lotus, Mana Crypt, Mox5種, Sol Ring
1T目の展開が重要なMUDにとっては、言うまでもなく必須パーツ。
特に初手に[[Black Lotus]]を引けた場合は、1T目に即[[Lurrus]]を唱え、
墓地からLotusを戻せば、爆発的なスタートを切れる。

・Mox Opal
[[Lurrus]]のための色マナ供給や、サイドボードからの白黒系のカードの
ための色マナ源となる。

・Chalice of the Void
先手1T目にX=0で置けば、相手だけMOXが使用できなくなるし、
後手ならば、X=1で置くことで、フェアデッキの多くは大きな痛手になる。
さすがは制限カード。ただし、Xが0でも1でも2でも、自分にも刺さる
ことも多いので、置く場合はXの値を慎重に選ぶ必要がある。
[[Ravager]]が食べて、[[Lurrus]]でXを決め直せることも覚えておきたい。

・Nihil Spellbomb
[[Lurrus]]と合わせることで、毎ターン追加ドローができる。
また、メインから墓地対策として機能するため、相手の[[Lurrus]]
を妨害したり、相手がドレッジなど墓地利用デッキの場合には、
メインから優位に立つこともできる。

・Sorcerous Spyglass
相手の手札を見てから、マナ能力以外の起動能力を封じる。
相手の手札で被っているフェッチランドを指定するのもよし、
出されたら困るPWを指定するのもよし。
ドレッジやサバイバルが相手なら、Bazaarを指定することが多い。

・Sphere of Resistance
MUDでは核となる重要なカード。
このカードにより、相手の動きを大きく制限し、優位に立てる。

・Thorn of Amethyst
生物以外をコスト増させる、マナ拘束系の置物。
フェアデッキの多くは、生物以外の呪文でデッキを回すため、非常によく刺さる。

サイドボードの解説

・Lurrus of the Dream-Den  
相棒。毎ターン継続的にアドバンテージを取れる。
相棒にするための条件が緩すぎるため、ヴィンテージでは
Top8デッキのほぼ全員が使用している状態である。

・Surgical Extraction  
墓地対策。また、[[FoW]]や[[破壊放題]]など、脅威になるカードを
根こそぎ処分することもできる。ただし、このカードの効果上、相手に
一発目を打たれた後にしかその使い方はできないことが多いことには注意。
また、[[Doomsday]]を打たれた後に、相手のライブラリーの順番を
ランダムに入れ替えるために使用することもある。

・Mindbreak Trap  
ストーム系や逆説系への対策カード。[[Breach]]の登場により、
ストーム系のデッキが増えているため、

・Grafdigger's Cage  
オースやドレッジなどへの対策カード。自分の[[Lurrus]]の能力も
止まってしまうが、相手に劇的に刺さるなら問題無。
打ち消されたり破壊されたりしても、[[Lurrus]]で戦場に戻せる。

・Chains of Mephistopheles  
主に逆説対策。[[Null Rod]]を代わりに使う人も多いが、自分も
起動型ファクトが多いため、自分自身にも刺さってしまう。
この[[Chains]]は、相手の[[Hurkyl's Recall]]の効果を
受けずに済むこともポイント。

・Seal of Cleansing  
同型やオース対策。[[Lurrus]]と合わせれば毎ターン継続的に除去が打てる。
天敵の[[Oath]]や[[Null Rod]]や[[Stony Silence]]も除去できる。

・The Tabernacle at Pendrell Vale
ドレッジやサバイバルなど、生物を瞬時に大量に並べるデッキ対策。
土地であるため、その類のデッキでは打ち消したり除去するのが難しい。

他に採用されるカード

・Tormod's Crypt
[[Lurrus]]で使いまわせる墓地対策。その役割は、メインに入っている
[[Nihil Spellbomb]]でもできるので、私は[[Surgical]]の方を
使用したいと思っている。[[Surgical]]の方が、Doomsdayやサバイバル
にも刺さるので、用途が広いと考えている。継続的な墓地対策が非常に
重要ならば、[[Tormod]]の方を使用した方がいい。

・Dismember
MUDでも使える生物除去。相手のブロッカーの除去に主に使う。
[[溜め込み屋のアウフ]]や相手の[[Lurrus]]を倒せる点も大きい。

・Null Rod
逆説や同型対策に強力ではあるが、自分自身にも刺さる。
[[Chains]]とどちらが有用であるかは、環境次第。
[[Hurkyl's Recall]]でバウンスされてしまう点も注意。

Lurrusのために使用できなくなったカード

・Foundry Inspector
3点クロックとコストダウンを同時にこなしてくれる優れた生物。
これが使えないことで、通常のラベジャーショップよりも展開が遅くなる。

・Lodestone Golem
MUDにおいて、これほど理想的な生物はいない。
高い打点と呪文妨害を一枚でこなしてくれる。
さすがは、生物初の制限カード。
[[Lurrus]]のためにマナ拘束の枚数が減ってしまうのは痛い。

・Precursor Golem
[[Lodestone Golem]]が制限になってからは、デメリットが軽くなった。
5マナ9点クロックは強力であるし、相手が除去が多いなら、[[Precursor]]
の本物だけを[[Ravager]]に食べさせてしまえばいい。
[[活性の力]]で対象を2つ取ると、単一のゴーレムを対象にしたことには
ならないので、ゴーレムをまとめて倒すことができない点もポイント。

・Traxos, Scourge of Kroog
アーティファクトだらけのMUDでは、7/7トランプル&警戒も同様。
[[Lurrus]]の条件により入れられないため、巨大生物は
[[Stonecoil Serpent]]を手札から唱えて出す方法しかない。

・Trinisphere
数少ない、MUDでワンキルできるレベルの制限カード。
先手1T目に置ければ、相手がMUDでない限り、勝利も同然。
[[Lurrus]]のために使えないのが一番残念なカード。

・Mystic Forge
MUDのために作られた[[ネクロポーテンス]]と言っても過言ではない。
これ一枚で、劇的なアドが取れる。

・Crucible of Worlds
[[Wasteland]]や[[Stripmine]]を使い回して相手のマナを縛ったり、
破壊された[[Workshop]]や[[Academy]]を戻すためにも役に立つ。



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