緑単ランデス(ミドルスクール)
ミドルスクールでは冠雪の基本土地が使用可能である。しかし、採用されているレシピがあまり見当たらない。
実は、本記事で紹介するデッキの存在が、冠雪の基本土地は使用を控えた方がいい理由の一つなのである。[[Thermokarst]]で冠雪の基本土地を破壊されると、わずかながら相手に恩恵を与えてしまう。
また、ミドルスクール内では、冠雪土地とのシナジーのカードは多少あるものの、氷雪マナを使用するカードはない。そのため、冠雪の基本土地を使用しないと機能しないカードを使用する場合を除き、通常の基本土地が選ばれる。
今回紹介するデッキは、土地を攻めることで相手を機能不全にさせる。フィニッシャーは2枚の再録禁止カードである。
デッキリスト(★は再録禁止カード)
土地
14:《森/Forest》
4:《リシャーダの港/Rishadan Port》
4:《不毛の大地/Wasteland》
クリーチャー
4:《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
2:《根の壁/Wall of Roots》
1★:《マスティコア/Masticore》
2★:《アルゴスのワーム/Argothian Wurm》
ソーサリー
4:《Thermokarst》
4:《冬の抱擁/Winter's Grasp》
4:《忍び寄るカビ/Creeping Mold》
2:《すき込み/Plow Under》
2:《Stunted Growth》
アーティファクト
1★:《呪われた巻物/Cursed Scroll》
2:《氷の干渉器/Icy Manipulator》
2:《ミシュラのらせん/Mishra's Helix》
2★:《火薬樽/Powder Keg》
2:《冬の宝珠/Winter Orb》
サイドボード
2:《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》
1:《エレファント・グラス/Elephant Grass》
2:《帰化/Naturalize》
3:《窒息/Choke》
2:《呪われた巻物/Cursed Scroll》
2★:《マスティコア/Masticore》
1:《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
2:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
土地
・森
基本土地。このデッキは緑単色。
・リシャーダの港
・不毛の大地
土地を攻める土地。ランデスを数発打った上で、この土
地でさらに相手を縛れば、相手は手札を消費できず、機
能不全になってくれる。
クリーチャー
・フィンドホーンのエルフ
・ラノワールのエルフ
1マナのマナ生物。3マナのランデス呪文を2T目に打つた
めに、このどちらかを1T目に出しておきたい。
・根の壁
マナ生物兼ブロッカー。ランデスの中、相手が辛うじて
出せた小型生物の攻撃をブロックしながら、必要に応じ
てマナも出してくれる。
★マスティコア
ウルザズブロックを代表する生物。アップキープに手札
を消費する必要があるデメリットがあるものの、その分
リターンも大きい。ランデスの中、相手が辛うじて出し
た小型生物を処分しながら、4点クロック。更に再生も
ついているため、除去されにくい。再録禁止であるが、
レガシーではあまり使われないため、価格はお手頃。
★アルゴスのワーム
4マナ6/6トランプルとスペックは非常に高いが、相手が
土地を生贄にすれば、ライブラリートップに戻されてし
まう。しかし、このデッキはランデス中心のため、この
生物が戦場に出た頃には相手は土地不足であり、土地を
生贄に捧げる余裕が無いことがほとんど。再録禁止カー
ドであるが、レガシーでは見向きもされないので格安。
ソーサリー
・Thermokarst
・冬の抱擁
3マナのランデス呪文。2T目にこのどちらかを打つことが
キーである。いち早く土地を攻めて、相手を機能不全に
追い込みたい。実は[[Thermokarst]]の存在が、ミドルス
クールで冠雪の基本土地の使用が控えられる理由である。
・忍び寄るカビ
4マナかかるが、ランデス以外に[[帰化]]の効果も選べる。
状況に応じて除去する対象を考えよう。
・すき込み
最強のランデス。相手のライブラリートップに土地を戻
すため、相手のドローを遅らせることまでできる。3マナ
のランデスで相手の初動を遅らせた上で、このカードで
更に痛めつけてやりたい。
・Stunted Growth
緑には珍しいハンデス。しかも、ライブラリートップに。
ランデスを決めて相手が機能不全になっているところへ、
このカードを打ち込めば、相手は3ターンが無駄になる。
そんな泣きっ面に蜂をかますカードである。
アーティファクト
★呪われた巻物
火力アーティファクト。このデッキは手札の消費が早い
ので、確実にダメージを発生させやすい。再録禁止カー
ドであるものの、レガシーでの使用が少ないのと、4枚
積まれることがほとんどないため、価格はお手頃。
・氷の干渉器
[[リシャーダの港]]同様、相手のアップキープに土地を
タップしてマナを縛れる上、出されてしまった生物の攻
撃を縛ることもできる。さらに、[[冬の宝珠]]を相手の
エンドステップにタップすることで、自分だけ土地を全
部アンタップすることができるようになる。
・ミシュラのらせん
強力な土地縛り。設置するのに5マナかかってしまうが、
一度設置できれば、相手の土地全部に[[リシャーダの港]]
の効果を毎ターンかますことができる。
★火薬樽
導火線をためるのに時間がかかることもあるが、特定の
マナ域を一気に破壊できる優れもの。相手のマナ源の
[[モックス・ダイアモンド]]を即で破壊するもよし、1、
2個の導火線を貯めて小型生物を狙うのもよし。ただし、
マナ域によっては味方も巻き添えになるので注意。再録
禁止カードであるが、レガシーでは[[仕組まれた爆薬]]、
[[漸増爆弾]]が優先的に使われるせいか、価格はお手頃。
・冬の宝珠
黎明期から存在する土地縛りの代表。このデッキはマナ
生物が多いので、自分の首を絞めにくい。また、
[[氷の干渉器]]と合わせれば、自分だけ縛りを回避する
ことができる。
サイドボード
・エメラルドの魔除け
1マナでエンチャントを破壊できる。パララクス補充な
ど、エンチャントの多いデッキ相手にインする。
・エレファント・グラス
相手が横並びで殴ってくるデッキならば、インする。ラ
ンデスが何発か決まっていれば、相手は生物で殴るのが
難しくなる上、辛うじて1体くらい殴れても[[根の壁]]
に止められてしまう状態に持ち込めるだろう。
・帰化
置物対策。おにぎりシュートやパララクス補充など、
置物中心のデッキ相手にインする。
・窒息
[[島]]がアンタップできなくなる。レガシーとは違って
デュアランが無いため、縛れるのは基本土地の[[島]]の
みである。相手が青単色で[[島]]を多く使用しているデ
ッキの場合にインする。
★呪われた巻物
相手がタフネス2が多いデッキの場合は、インして枚数
を増やしたい。
★マスティコア
相手が高速ウィニー系なら、インして枚数を増やしたい。
・鋸刃の矢
ホームランドの中でも構築レベルで活躍した数少ないカ
ード。相手がタフネス1が多いデッキ相手ならインしたい。
[[ボールライトニング]]や[[渋面の溶岩使い]]等、厄介
なタフネス1は意外に多い。
・トーモッドの墓所
墓地対策の代表。補充デッキやハーミットなど、墓地を
大いに利用するデッキ相手には必須になる。
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