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パララクス補充(ミドルスクール)

ミドルスクールをプレイしてみると、新枠の超強力生物やPWがいなかった時代を懐かしめると共に、いかに再録禁止カードが強力であったかがよくわかる。
また、レガシー禁止だがミドルスクールでは4枚使用できるカードもあり、カードプールが狭かった時代はそこまで凶悪ではなかったカードが存在することもよくわかる。

2020年にミドルスクールに参入してから、ずっと愛用しているデッキを紹介する。再録禁止カード15枚、レガシー禁止カード4枚を使用している。

デッキレシピ(★は再録禁止、Ⓛはレガシー禁止)

調整履歴
・メイン-1《平地》、メイン-1《島》
 +2《広漠なるスカイクラウド》
・サイド-2《霊体の正義》
 +2《退去の印章》
・サイド-1《真実の信仰者》、サイド-1《ファイレクシアの炉》
 サイド+2《無のロッド》
・メイン-1《モックス・ダイアモンド》、メイン-1《嘘か真か》
 メイン+2《綿密な分析》
・サイド-2《ファイレクシアの炉》、サイド+2《トーモッドの墓所》
・メイン-2《静寂の命令》、メイン+2《退去の印章》
 サイド-2《退去の印章》、サイド+2《寒け》

マナ源(25)
3《平地/Plains》
3《島/Island》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
2《広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2★《裏切り者の都/City of Traitors》
3★《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》

インスタント&ソーサリー(13)
4★《補充/Replenish》
4Ⓛ《大あわての捜索/Frantic Search》
3《巧みな軍略/Strategic Planning》
2《綿密な分析/Deep Analysis》

エンチャント(22)
4★《オパール色の輝き/Opalescence》
4《浄化の印章/Seal of Cleansing》
2《退去の印章/Seal of Removal》
4《調律/Attunement》
4《パララクスの潮流/Parallax Tide》
4《パララクスの波/Parallax Wave》

サイドボード
2《寒け/Chill》
2《真実の信仰者/True Believer》
2《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
2《法の領域/Sphere of Law》
2《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
3《防御の光網/Defense Grid》
2★《無のロッド/Null Rod》

マナ源について

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・平地
・島
・溢れかえる岸辺
基本土地。ミドルスクールには有効色のフェッチランド
しかなく、さらにデュアルランドやギルドランドも無い
ので、フェッチできるのは基本土地のみ。そのため、
ミドルスクールではフェッチランドはライフと引き換え
に最初にどちらか選べる基本土地も同然。

・アダーカー荒原
ミドルスクールの2色土地といえばダメラン。デュアラン
は無く、多色にするには何らかの犠牲が伴うのがミドル
スクールである。しかし、ライフを多少犠牲にしてでも
毎回色マナを選べるのは非常に大きい。

・広漠なるスカイクラウド
フィルターランド。有効色にのみ存在する。ダメランと
違ってライフを削らなくても済むが、単体でマナが出せ
ない点や2色1個ずつの組み合わせでマナを出さなければ
ならない点が結構苦しいため、採用は2枚が限界。

・古の墳墓
★裏切り者の都
2マナ土地。1ターンでも早く勝負を決めたいコンボ
デッキでは必須。[[古の墳墓]]の方がデメリットが軽く
て強力だが、再録禁止である[[裏切り者の都]]の方が
超高額で入手が困難である。

★モックス・ダイアモンド
土地を捨てる代わりに1ターン早く動けるようになる。
メイン戦でいち早く勝つために採用している。サイド戦
では相手は[[補充]]やエンチャントへの対策カードを
沢山積んできて、手札の枚数差で敗北しやすくなるので、
抜くことが多い。便利なカードではあるが、土地を捨て
代償も結構苦しい。再録禁止カードであり、ミドルスク
ール内で最も高額なカードの一つである。

インスタントとソーサリー

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★補充
言うまでもなく、最大のキーカード。[[調律]]や
[[大あわての捜索]]、[[巧みな軍略]]などで墓地に
大量のエンチャントを置き、[[補充]]を打って勝つ。
再録禁止カードにふさわしいカードパワーである。

Ⓛ大あわての捜索
マナを消費せずに手札の入れ替えが出来る。2マナ土地
があれば、マナ加速にすらなる。手札を減らしてしまう
が、[[補充]]を引き当てて、かつエンチャントを墓地
に置ける。レガシー禁止なこともあり、非常に強力。

・巧みな軍略
基本的に[[衝動]]より弱いが、[[補充]]のように墓地
を肥やしたい場合は非常に強力。ポータル三国志初出の
カード故、ソーサリーである。[[衝動]]とは違い、
相手の終了ステップに打てないので注意。

・綿密な分析
非常に強力なドロー呪文。墓地に送る呪文でこれを捨て、
墓地から2マナで打てれば強力。相手がパーミッション
など遅いデッキの場合は、最初に手札から打ってもいい。
対象取るドローのため、サイドインした[[真実の信仰者]]
とアンチシナジーになる点は注意。以前は代わりに
[[嘘か真か]]を使用していたが、墓地に気軽に捨てられ
る点で[[綿密な分析]]の方が優秀であると感じている。

エンチャント

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★オパール色の輝き
このデッキのキーカードであり、唯一の勝利手段。数々
のエンチャントで相手のパーマネントを縛り、この
カードで生物化して一気に殴り倒す。サイド戦で[[一掃]]
をこのカードに打たれたら死も同然なので気をつけよう。
再録禁止カードにふさわしいカードパワーである。

・浄化の印章
[[解呪]]の効果を持つ置物対策。メインから4積みして
いるのは、[[パララクス]]系とのコンボのため(後述)。

・調律
[[補充]]を引き当てると共に、大量のエンチャントを
墓地へ送ってくれる。手札に戻すという起動コストの
関係上、単体除去で対処されない点も優秀。ただし、
計算上、起動するたびに手札や盤面のアドが1枚減って
しまう点は注意。特にサイド戦で[[トーモッドの墓所]]
を使用されるとそのデメリットが非常に苦しい。

・パララクスの潮流
・パララクスの波
このデッキの主力。相手の土地や生物を縛りながら、
コンボ完成を目指す。特に、[[浄化の印章]]と一緒に
出せた時は非常に強力で、5枚のパーマネントに対して
パララクス能力を起動し、解決前に[[浄化の印章]]で
割ることにより、永久追放出来る。マスクスブロックが
スタンダード内であった時代は、この動きが強過ぎた
ためにエラッタが出ていた。それがミドルスクールでは
出来るのだから、それを決めて勝利したいものだ。

・静寂の命令
相手の呪文を3発分まで自動的に打ち消してくれる上に、
8/8生物として速やかにビートしてくれる。また、土地を
引きすぎた時は、サイクリング能力で打消し+1ドローも。
このカード1枚を出すためだけに[[補充]]を打ってもいい
くらいに強力。さすがは8マナのエンチャントである。
20235月に[[ライオンの瞳のダイアモンド]]が解禁され
てからは、この枠を[[退去の印章]]と入れ替えた。

・退去の印章
[[パララクスの波]]以外に生物対策できるエンチャント。
[[翻弄する魔道士]]で[[補充]]を指定されたら非常に
苦しいため、その対策として必須。また、[[パララクス
の波]]では間に合わないくらいに生物を展開してくる
ストンピーのようなデッキ相手にも必須となる。
20235月に[[ライオンの瞳のダイアモンド]]が解禁され
てからは、[[ワームの咆哮]]や[[尊大なワーム]]が高速で
召喚される可能性を考え、メインに入れることにした。

サイドボードについて

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・真実の信仰者
主に[[トーモッドの墓所]]対策。その他、[[強迫]]等の
対象をとるハンデスや[[直観]]や火力系などからも身を
守ることができる。生物なので除去されやすいものの、
[[象牙の仮面]]よりもコストが軽い点が評価できる。

・沈黙のオーラ
ミラーマッチやMUD、エンチャントの多いデッキ相手に
インする。[[浄化の印章]]と同じく[[解呪]]の能力も
ついているため、[[パララクス]]系との永久追放させる
コンボにも使える。

・法の領域
ゴブリンやバーン等、赤中心のデッキ対策。赤いデッキ
はライフを高速で詰めてくる上に、自分も[[古の墳墓]]
や[[アダーカー荒原]]でライフを犠牲にするため、
コンボが決まる前にライフが尽きる危険性がある。
[[真実の信仰者]]やこのカードで身を守りたい。

・寒け
赤バーンやポンザ対策。さらには、[[ドラゴンの嵐]]や
[[燃え立つ願い]]、[[騙し討ち]]など、ストームやコンボ
相手にも刺さるので便利。

・トーモッドの墓所
ミラーマッチ対策。相手の[[補充]]を無効化するために
使用する。また、その他墓地を大いに使用するデッキに
インするが、リアニメイト相手には[[退去の印章]]や
[[パララクスの波]]で間に合うため不要だと思う。

・防御の光網
打消し対策。このデッキはキーカードの数枚が打ち消さ
れたら簡単に負けてしまうため、打消し対策は必須。
特に、打消し系のデッキ相手には手札の枚数差で大きく
不利になりやすいので、いかに早く盤面で差をつけるか
が重要になる。打消し系相手には、2マナ土地から1T目
に[[防御の光網]]を設置したいものである。

★無のロッド
[[トーモッドの墓所]]をはじめ、アーティファクトの
起動能力を全部止めることができる。打消し系のデッキ
相手には[[モックス・ダイアモンド]]は抜くので、イン
しても問題がない。MUD相手に出せれば勝利も同然。
再録禁止カードにふさわしいカードパワーである。

他に使用されるカードの例

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・霊体の正義
相手が生物以外に破壊を打ってきたら、報復に相手の
パーマネントを破壊できる。さらに、[[不毛の大地]]
で土地を破壊された場合も報復破壊ができる。相手が白
や緑の場合は役に立つかもしれない。

・霊的焦点
ハンデス対策。ただし、このエンチャントを置いたら、
相手はハンデスを打つのを控えるはずなので、ライフや
ドローを得られることは期待できない。色拘束や生物で
ある脆さを除けば[[真実の信仰者]]の方が、ハンデス
以外にも幅広く対処できるため、有能であると感じる。

・プロパガンダ
相手の攻撃を弱めてくれるエンチャント。高速で横並び
して殴ってくるデッキが多いメタであれば、採用しても
いいかもしれない。生物対策は[[波]]や[[退去の印章]]
があるため、十分だと感じている。

・象牙の仮面
[[真実の信仰者]]のエンチャント版。生物でない分、
除去耐性はあるし、[[輝き]]を置ければ4点パンチを
叩き出せる。ただ、サイド戦では自分に被覆を早くつけ
たいため、4マナかかるのは結構痛いと感じている。

・伏魔殿
・はじける子嚢
この2枚を揃えれば、[[子嚢]]で苗木を産み続けて21点
ダメージを叩き出せる。また、[[伏魔殿]]を[[輝き]]
と[[波]]と一緒に出せれば、[[波]]が自爆し続けて
無限ダメージを叩き出せる。この2枚を使用するなら、
緑や赤をタッチして4色にする必要があり、多色土地が
あまり強くないミドルスクールでは結構苦しい。しかし、
勝利手段が増える上に、[[輝き]]が[[一掃]]で根こそぎ
追放されても勝利手段が残るのは大きい。ただし、
[[伏魔殿]]は相手が生物を出した時は相手が対象を選べ
るため、生物主体のデッキ相手にはうかつに置かないよ
うに注意。[[ファイレクシアン・ドレッドノート]]等、
返り討ちにしてくる生物は結構いる。
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・ファイレクシアの炉
墓地対策。リアニメイトなど、墓地を高速で使ってくる
デッキ相手にサイドボードからインしたい。墓地をある
程度追放した後は、1ドローに変えられる点では
[[トーモッドの墓所]]より優れている。ただし、墓地を
一括で追放することはできないので、ミラーマッチ相手
に[[補充]]対策になりにくい点もある。
[[大祖始の遺産]]の元となったこともよくわかる。
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・対抗呪文
・目くらまし
・マナ漏出
・意志の力
補充デッキによっては、打ち消しを使用することもある。
[[補充]]を打ち消されにくくすると共に、ミラーマッチ
で非常に有利になる。ただし、打ち消しに枠を裂くと、
エンチャントの数を減らさざるを得なくなることもある
ので、その辺はメタ次第でしっかり考えるべき。
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・もみ消し
[[潮流]]や[[波]]の戦場を離れた時の能力を打ち消せば、
永久追放に持ち込むことが出来る。その他、相手のフェ
ッチランドや[[不毛の大地]]、[[浄化の印章]]を無効化
することもできるので、結構便利。

・神秘の教示者
・悟りの教示者
1マナのサーチ呪文。[[補充]]や欲しいエンチャントを
持ってくることは可能ではあるが、打つと手札アドを
失ってしまう点が痛い。

★直観
強力なサーチ呪文。3マナで好きなカードをサーチでき
る。ただし、打ち消しの多い相手にはテンポロスで損を
することもあるため、このカードは使用せず、素直に
エンチャントを増やした方がいいと思っている。入れる
かどうかはメタ次第。再録禁止カードであり、レガシー
でも1~2枚使用することがあるため、価格は高騰。

コンボ1:[[浄化の印章]] + [[パララクス]]系

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この2枚が揃えば超強力。特に[[パララクスの潮流]]の
場合は、相手の土地を5枚永久追放できるため、その後
の展開や妨害手段を大幅に弱体化させることができる。
また、[[補充]]を打たずに手札からこの2枚を出すこと
もある。相手が打消し系が多いデッキの場合は、2T目
に[[浄化の印章]]、3~4T目に[[パララクスの潮流]]を
出して、[[補充]]を打つ前に相手に打消しを消費させ
るといい。打ち消されたエンチャントも、[[補充]]を
打てば戦場に戻ってくる。

コンボ2:[[波]] + [[輝き]]

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この2枚が揃えば、相手の生物とエンチャントを全部追放
することができる([[輝き]]は相手のエンチャントも生物
化する)。さらに、[[波]]はインスタントタイミングで
自爆して逃げられるので、生物除去では対処できない。
[[波]]を先置きして数ターン経過後も、消散カウンター
が1個でも残っていれば、[[輝き]]を出して[[波]]が自爆
することで、消散5個の状態に戻せる。[[補充]]を引けな
くても、この2枚を素で出して揃えるだけでも十分強力。

コンボ3:[[輝き]] + [[波]] + [[潮流]]

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この3枚を[[補充]]で揃えられれば勝利も同然。相手の
土地、生物、エンチャント(生物化しているため)を全て
追放できる上に、無限マナを出せるようになる。この3枚
さえ墓地に置ければ、すぐにでも[[補充]]を打ちたい。

・無限マナの手順
①土地からマナを出し、それを[[潮流]]で追放
②[[波]]で[[潮流]]を追放し、土地が戻る
③[[波]]を自爆させて、[[波]]と[[潮流]]を戻す
④上記の手順を繰り返す

※この3枚揃えば大抵相手は投了するので、無限マナは
オーバーキルであり、活用することは滅多にない。

コンボ4:[[静寂の命令]] + [[輝き]]

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強力な8/8の生物を入手できると共に、相手の呪文を3発
まで打ち消せる。この2枚のためだけに、最悪の場合は
[[静寂の命令]]1枚だけのために[[補充]]を打っても
いいくらいに強力。運悪く、他にうまくエンチャントを
墓地に置けなくても、[[静寂の命令]]で激アドが取れる。


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