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ステイシス(ミドルスクール)

ステイシスは、オールドスクールだけでなく、ミドルスクールでも存在するデッキ。
オールドスクールと同じく、[[停滞]]で相手を縛って手札を消費できなくさせて、[[黒の万力]]でライフを削ってトドメを刺す。

オールドスクールのステイシスについては、友人が詳しくまとめてくださっているこちらを参照してください。
https://note.com/the_wild_hunt/n/nfd745c098be5

オールドスクールでは[[宿命]]を入れて白青で組まれることが多いが、ミドルスクールでは青単色で組まれることが多い。Moxが無く、[[宿命]]を早目に置くことが出来ないのが大きな理由だろう。さらに、島を手札に戻すことでピッチで打つ呪文が多いが[[Tundra]]は使えないため、青単色にして基本土地の[[島]]を大量に入れた方がいいのである。

[[意志の力]]4枚以外は1000円以下で買えるカードばかりなので、比較的に安く組める。メタによっては再録禁止で高騰中の[[無のロッド]]を使用することもあるので、早めに購入しておいた方がいいかもしれない。

Ⓛ:レガシー禁止

土地 (23)
20 《島/Island》
3 《見捨てられた都市/Forsaken City》

置物 (9)
4 《停滞/Stasis》
4 《黒の万力/Black Vise》
1 《吠えたける鉱山/Howling Mine》

インスタント (28)
1 《転覆/Capsize》
4 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
4 《対抗呪文/Counterspell》
4 《目くらまし/Daze》
4 《意志の力/Force of Will》
Ⓛ4 《噴出/Gush》
4 《衝動/Impulse》
3 《妨害/Thwart》

サイドボード (15)
3 《無効/Annul》
2 《青霊破/Blue Elemental Blast》
1 《水流破/Hydroblast》 
2 《呪われたトーテム像/Cursed Totem》
3 《象牙の塔/Ivory Tower》
2 《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
2 《プロパガンダ/Propaganda》

土地の解説

・島/Island
青単色なので島20枚。フェッチランドが入らないのは、
ライフを無駄にしたくないのと、[[停滞]]の維持コスト
のためにライブラリー内の土地を減らしたくないから。
[[渦まく知識]]が禁止のため、シャッフルが必要になる
ことも滅多にない。

・見捨てられた都市/Forsaken City
デメリットのきつい5色土地、と思いきや、青マナしか
出さないことがほとんど。[[停滞]]を手札一枚を犠牲に
することで維持するために使用される。そのことで、
[[停滞]]によるロックを続け、相手が[[黒の万力]]のダ
メージを食らい続ける状態に持ち込みたいところである。

置物の解説

・停滞/Stasis
このデッキのキーカード。このカードで相手をロックす
ることが主な目的である。

・黒の万力/Black Vise
このデッキの唯一の勝利手段。[[停滞]]で相手をロック
して手札を消費できなくさせることで、相手のライフが
尽きるのは時間の問題となる。

・吠えたける鉱山/Howling Mine
お互いに毎ターン2倍ドローができるようになる。相手が
先に恩恵を受けられる点は痛いが、[[停滞]]ロックが決
まっている状況下ならば、[[黒の万力]]のダメージを増
やしやすくなる上に、[[停滞]]維持のための土地を引き
やすくなる。

インスタント解説

実はソーサリーは1枚も入っていない。

・転覆/Capsize
強力なバウンス呪文。土地が十分に置けてバイバック付
で毎ターン打ち続けられるようになるともう止まらない。
コストが重いので、このカードを採用しないリストも多
く、採用しても1枚だけの場合が多い。

・蒸気の連鎖/Chain of Vapor
軽い1マナのバウンス呪文。大抵は[[停滞]]でロックを決
め、維持コストが払えなくなる頃に自分の[[停滞]]をバ
ウンスして、自分が先にアンタップを行うために使う。
相手の脅威になるパーマネントをバウンス除去するため
に打って、それで相手に跳ね返されても、このデッキは
コストの重いパーマネントを出さないので、問題ない。

・対抗呪文/Counterspell
黎明期から存在する打消しの基本。青マナ土地しか入っ
ていないので、色拘束も全く痛くない。

・目くらまし/Daze
レガシーでも頻繁に採用される強力な打消し。ピッチで
打てる打消しは強すぎる。さらに、ピッチコストで[[島]]
を手札に戻せるため、[[停滞]]を維持するのに逆に有利
になってしまうくらいである。

・意志の力/Force of Will
史上最強の打消し。マナを支払わずに何でも打ち消せる
のは強力すぎる。ピッチで打つと手札アドを損するもの
の、マナを使わずに相手の大事な呪文を台無しにできる
のだから、あまり問題はない。

Ⓛ噴出/Gush
[[島]]を戻しながら2枚ドローができる。一度マナを出し
た[[島]]を戻せるので、そこまでテンポロスにならない。
[[停滞]]の寿命を2ターン延命できる。レガシー禁止、
ヴィンテージ制限なこともあり、非常に強力である。

・衝動/Impulse
[[思案]]や[[定業]]のような1マナのドロー操作が少ない
ミドルスクールでは、基本的にこのカードが主流。不要
牌をライブラリートップに残すことが無い。このカード
で手札を整えて、いち早く[[停滞]]コンボを決めたいも
のである。

・妨害/Thwart
[[目くらまし]]の上位種。素打ちもピッチも[[目くらまし]]
の2~3倍だが、このカードは呪文を確実に打ち消せる。
[[停滞]]の寿命を3ターン延命できる。

サイドボード

・無効/Annul
相手が置物系が多いデッキの場合にインする。特に
[[浄化の印章]]や[[防御の光網]]などを出されると苦し
いので、それらは確実に打ち消したいところである。

・青霊破/Blue Elemental Blast
・水流破/Hydroblast
赤対策。赤いデッキ相手には、[[赤霊破]]や[[紅蓮破]]
との打ち合いになることも珍しくない。そのような青対
策で[[停滞]]を対処されたら困るため、こちらも赤対策
を入れて抵抗する必要がある。

・呪われたトーテム像/Cursed Totem
生物の起動能力を対処する。マナ生物、マッドネス用の
共鳴者、レベル、[[渋面の溶岩使い]]など、厄介な起動
能力を持っている生物は少なくない。

・象牙の塔/Ivory Tower
主にミラーマッチ用。相手の[[黒の万力]]を無効化する
ために使う。ミラーマッチでは[[黒の万力]]の数で勝負
が決まる。また、バーン相手にもライフゲインがアドに
繋がるのでインするべし。

・トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
墓地対策。補充やハーミット、リアニメイトなど墓地を
大いに使うデッキはミドルスクールにもあるので、墓地
対策を忘れないようにしたい。[[ファイレクシアの炉]]
も強力な墓地対策なので、どちらを使用するかはメタを
読んで選びたいところである。

・プロパガンダ/Propaganda
高速ビート対策。相手が生物を横並びさせて殴ってくる
デッキであった場合はインしよう。



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