ブックストア・エイド基金について事務局に聴いてみた。

こんにちは。FOR ALL BOOKLOVERS(FABL) 運営メンバーの由井緑郎と申します。
※FABLとは、数人の出版書店業界の有志でスタートさせたWEBサイトで、業界にとっての必要な情報が、必要な人の元に届き、活力になる「仕組み」となることを目指しています。

現在もサイトのリニューアル版を有志制作チームで日夜開発を進めておりますが、予定コンテンツをリニューアルに合わせると、どうしても鮮度が落ちる情報があり、ASAP(AS SOON AS POSSIBLE)で出したほうがよいコンテンツを一部noteアカウントで公開してまいります。

今回は、FABL運営メンバーにも入っていただいている本屋ライター・BOOKSHOP LOVER 和氣正幸さんにご寄稿いただいた記事を公開いたします。

コロナ禍で厳しい全国の本屋・古本屋を救いたいと緊急事態宣言真っただ中の4月30日に始まった「ブックストアエイド(Bookstore AID)基金」。

残り5日となる5月25日時点で3570万円もの支援が集まっており、数多くの本屋を愛する人々が賛同する話題のプロジェクトだ(僕も支援した)。

スタートして2週間以上経ち、多くのメディアでも紹介されているのでどういうプロジェクトかについてはご存知の方も多いかと思うので、ここでは以下の記事を紹介するにとどめたい。

その代わりと言ってはなんだが、一見分かりにくい部分、どうしてそうなっているのか分からなかった部分があるために二の足を踏んでいる書店や支援者もいるかもしれないと思い、ブックストア・エイド事務局に聴いてみた。

この記事がブックストア・エイド基金の助けになってくれればこれ以上嬉しいことはない。

Q1.なぜ実店舗の有無で分けたのか?
サイトのQ&Aにも通販主体の店について言及があったが、例えば、古書店では実店舗はなくとも大きな倉庫を借り、インターネットやデパートでの催事がメインの店もある。これらについてはどうお考えでしょうか?

ブックストア・エイド事務局 どこかで線を引かないと、どこまでもOKということになってしまいます。店舗の有無というのは、誰が見てもはっきりするひとつの基準で、店舗を運営するには大小あれど相応の固定費がかかるといえるからです。

もちろん、催事メインで専業で、大きな倉庫を借りていて人も雇っていて、小さな店舗よりもぜんぜん固定費が大きい、といったケースもあるだろうとは思います。そういうところは苦しいでしょうし、できることなら力になりたいとも思います。

ですが、たとえば、そうした本屋と、本業は別にあってその傍らで一度だけ一箱古本市に出たことがあるという本屋の、両方から申込があったとして、その間にここからはOKでここからはNG、というようなジャッジをすることを私たちは望みません。そこに客観性の高い判断基準も定めようもないと考えます。

もし、実店舗のない書店を対象にクラウドファンディングを立ち上げてくださる方がいらっしゃるなら、個人的には支援したいと思います。

Q2.参加書店の思いについて
参加書店の思いについて分かるページや項目があると助かる方も多いと思うのですが、いかがでしょうか?

ブックストア・エイド事務局 アップデート記事として、随時そうした記事を出していっていますので、よろしければご覧ください。また、ブックストア巡りという動画コンテンツもはじめています。

ただしあくまで任意参加としています。コンテンツを増やすほど、参加書店の実質的あるいは心的な負担も増えてしまいかねないところがあり、それは本意でないので、慎重に取り組んでいます。

Q3.目標金額の設定について
サイトの「目標金額の設定について」にある支援金額がなぜ100万円×55店=5500万円なのでしょうか?
(あくまで例とは思いますがすべての店を救いたいと書かれていたのでどういった意図なのかと思いお尋ねしています)

ブックストア・エイド事務局 スタート当初55店であり、クラウドファンディングというのはその時点で一度金額を設定する必要があるからです。

実際に集めたい金額は参加書店が増えるたびに増えています。

Q4.分配方法について
分配の方法が分かりにくいのですが図などで分かりやすくはしないのですか?
(イラストは描けませんが元となる図は作れると思うと提案した)

ブックストア・エイド事務局 よろしければぜひお願いします。

ということで、描いた図がこれだ。正直、かなり下手だと思うが分配方法理解の一助になっただろうか?

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5月27日(水)28日(木)にプロジェクト終了直前特番「本と本屋について何でも聞ける 2DAYS」が開催。Youtube liveにて両日17時より配信。出演者・質問を募集中


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