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絆創膏
どうしてこんなに悲しいんだろ。
あなたが居なくなったから?
そうじゃないよ、あなたに出会うずっと前から僕は悲しかった。
いつも俯いて足元を眺めながら悲しみに耐えていた。
ふと昔を思い出して斉藤哲夫を聴いてみても、懐かしくもなく心に刺さってしまって、じわじわ悲しみが広がって行く。
いったいいつから空いているのか、この胸の穴をどうしたら塞げるのか。
ふと気配を感じて目を瞑ってみると、あなたが見えたよ。
少しだけ塞がった気がしたよ。
あなたが居て良かった。
僕の絆創膏。
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