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ナイト

姉はやっぱりお姉ちゃんなんだな

先に生まれたのだからどうやったって姉なんだけどね。そゆことではないの

いつからか姉は私の中でわがままで自己中で、私と常識が違っててやばいやつになっていた。常識のズレは常識の欠如のように見えてしまっていた。(お金払わんのは普通にやばいけどね)

地震があったから(課長に言われて)連絡した
いとこの住む寮が傾いた話やイオンの消化剤が暴発した話を嬉々として話す姉は怖すぎるな。地震大丈夫かって聞いてんのにこのグッズ欲しいから心斎橋に行けとか日本橋行けとか交通費もくれや!てね。


ひと通り話したあと、仕事どう?楽しい?と聞いてきた。じいちゃんやいとこには仕事の話しよくするけど共有はしてないっぽいな。そもそも、心配されたくないからいい話は良くするけど、悩みというかそういう話はあまりしてない。けど、タイミング的に今なら言える気がしたし、姉もあいつと揉めたことがあるから姉の中ではあいつのイメージ固まってるのが決め手となって全て話してみた。
姉は私が就職する時、出ていくなら自分で決めたのだから帰ってきちゃダメなんだよ。二度と帰ってくるな。と私に言った。冷たいなと思っていた。変わってしまったなと。
でも、あいつとの話を聞いた姉はいつでも帰っておいでと言ってくれた。やっぱりお姉ちゃんなんだなって。私がシスコンレベルで大好きだった頃のお姉ちゃんは変わらずそこにいて、あの発言は寂しさと自分ができなかったことをする私への嫉妬だったのかな。

ご飯ちゃんと食べてる?お昼何食べてんのて昔のお姉ちゃんに戻ってる気がした。戻ったんじゃなくて私が他人に惑わされて見逃してただけなんだと思う。
お昼は調味料をお湯に溶かしてわかめ入れただけのスープと土日に冷凍しておいたご飯を持っていく。めっちゃいいじゃん!と言われ笑ってしまった。
夜はインスタント麺ばかり食べてる。それすら、食べてんだから偉いやん!という。
朝は起きるのめんどくて食べてないと言ったら、寝れるようになってよかったねと言われた。
甘いなぁw ものすごく甘いんだよなぁ。

給料の半分が貯金に回ってるのも足りなかったら肩代わりするから無理するなと言われた。自分は実家暮らしなんだからその1.5倍ぐらいは貯金してみせる!と言い出した。さすがに無理よwじいちゃんのカード使うことからやめなよw

あの人とお別れした話もした。
姉にあの人の話はそもそもしてなかったから好きな人がいたのから始まったw
同性が好きだったの、、とびっくりしてたし動揺してそうだった。でも、すぐにどんな人?どこが好きだったん?て普通の恋バナみたいな質問してきて気を使ってくれたんだとしても否定されなかったことが嬉しかった。そんで振ったそいつ見る目ないな!だってさ。優しすぎてびっくりしちゃうよ。

わがままだし
姉という権力を振りかざすことの多い姉だけど
優しくて
時に私たち妹に激甘で
必要な時には手を差し伸べてくれて
下手くそだけど彼女なりに応援してくれて
私たちのことが大好きな人

私の冒険に必要不可欠なナイトなんだ

話してこなかった分を取り戻せるようにこっからいっぱい連絡していこうと思う

いつもありがとう

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