日帰りで夢の吊橋(井川)を渡りに行った話

概要

関東圏の自宅から大井川鐡道に乗車して終点の井川駅まで行き、吊り橋を渡ってカレーを食べて帰ってきたという行動についてまとめた記事です。オチらしいオチはありません。興味があったら先に進んでね。

背景

X(videos)日連休を取得しました(やったぜ)。
※ここでは"X(videos)"は任意の数を示す記号として取り扱う。

しかし、休暇取得の主目的としては必要以上の日数の休暇になってしまったため(贅沢)、自己の判断の正当性を主張するためにこの時間を有効活用しなければならない。謎の使命感ですね。
大抵こういう時、僕は人が少なく自然の豊富な地域に粛々と分け入り、風景と川が流れる音の中に溶け込んで自分の小ささを認識し、大抵の個人の悩みなど大したものではないのだという心の洗濯をすることが常としていました。ということで、関東圏からほど近く、この時期だから紅葉もワンチャンあり、平日だから人も少ないだろう(フラグ)というところで以前から行ってみたかった大井川を遡上してみようと発想に至ったわけです。
※日帰りにしたのは家族を心配させないためです。ご了承ください。

事前調査

幾度となく誰かが行ってきた一人旅であろうと思いますので、大井川鐡道ってどうしたら行けるの?というところを知っている方は読み飛ばしてください。

関東圏から目的地に向かうためには、
某所
↓(任意の交通手段)
東京
↓(東海道新幹線)
静岡
↓(JR東海道線)
金谷

がベターでしょう。東京は最寄りの新幹線乗車駅で可。
金谷からは大井川鉄道本線に乗車し、千頭(せんず)で南アルプスあぷとラインに乗り換え、終点井川(いかわ)に到着します。

画像1

南アルプスあぷとラインの時刻表を上記に記載しました。
※ご参考:http://oigawa-railway.co.jp/ft/timetable
実際に行ってみて、本線の方は生活のための交通手段として使用されているような雰囲気を感じたしそこそこ本数もあったんだけど、↑はそうではないなと。ということで本数が少ないので行動はこの時刻表である程度決まりますね。


行動計画

寸又峡温泉(すまた)や夢の吊り橋(本家)、秘境駅として知られる奥大井湖上駅の景観など行ってみたいところは諸々ありましたけど、そういうのは複数人でゆったり回りながら感動を分かち合う方が楽しい(※個人の感想です)と考えるので、自分の体力が持つ範囲でもう少しマニアックさとストイックさを求めたい。
とはいえ一人で行くならカジュアルな感じでも行けてしまう位のギリギリのラインを攻めたい(???)ので、井川駅から徒歩約30分で行ける夢の吊り橋(井川)に行くことにしました(下図赤の矢印参照)。

画像2


ざっくりとした行動の縛りとしては、12:06に井川に到着して、14:49に井川を出発する。最終(15:54井川発)でも家に帰れないことはないから、例えば帰りに奥大井湖上駅で途中下車とかもできたかもしれないけど、あまりにも帰宅が遅いと家族が心配するのでそれは止めました。

当日(移動編)

いきなり寝坊しました・・・が、何とかなったのでそそくさと着替えて出発。寒さを危惧し、手持ちの中では一番あったかいダウンを着ていきました。

画像3

雲一つない青空で天気ガチャには完全勝利できました。
新幹線の車窓から見える富士山が美しい。

画像4

金谷駅で乗り換えて大井川沿いを北上しながら千頭駅に向かいます。
駅員さんに行先を聞かれ「井川まで行って今日中に帰ってきます」と申し上げたところ、2日間周遊きっぷが一番安いとのことでそちらを購入。4900円。・・・やっぱり1泊コースの方がベターなんですかね・・・。

画像5

千頭駅で乗り換えます。車窓全開にできるの凄くないですか???
写真撮影に必死になりすぎてスマホ落としてるやつ絶対いるだろ()

人は少ないと踏んでいたのに、ここでツアー客の高齢者の集団に出くわしてしまいました。あぷとラインは大井川を右手に進行するため、川をじっくり眺めるために右側の席に座りたかったのですが、そちら側が全て埋まってしまう事態に。仕方ないんですけどね、公共の交通機関なので。

画像6

ツアコンの女性に苛立っている高齢者の男性がいました。間違いを指摘されると必死に自分の正しさを証明しようと必死に逆ギレしており見苦しかった。反面教師にしようね(幼児退行)。それはさておき・・・。

画像7

奥大井湖上駅到着直前の1枚。
大井川は上流の方に上ってくると水の色が独特な緑色をしていて美しい。

画像8

天候も相まって山も徐々に紅葉が始まっており大変に美しい。あと1~2週遅かったら真っ赤だったのかもね。天候ガチャに勝利してください(丸投げ)。

画像9

途中一応停車する尾盛駅というところ、周囲に何もない上に熊が出るらしく下車は自己責任らしいですね。山形⇔福島を運行している山形線に通づる何かを思い出しました。良い子のみんなは山形新幹線に乗ろうね!

当日(夢の吊り橋とカレー編)

無事到着。空気はヒンヤリしていて涼しく、ダウンを着てきて正解だった。
この駅にも鉄道むすめ様がいらっしゃって、千頭駅にはその方の抱き枕カバーが販売されていた。熱狂的な人がいるんだろうなあ。
あ、僕は結構好みです。抱き枕カバーは買わないけど。
https://tetsudou-musume.net/contents/chara/chara.php?cid=PU46

画像10

井川駅すぐに店を構えていた団子とかを売ってるおじさんが行先を教えてくれた。井川湖湖畔の遊歩道を経由したらええぞとのこと。ちなみにGoogle先生はこの遊歩道を道として認識しておらず、県道を使えと指示してくる。

画像25


画像11

画像12


ダムの管理施設を経由して砂利道に入っていくと遊歩道の道に入る。井川湖沿いの廃線跡を歩けるようになっていて、時間にして約15分ほどの距離。
風の音一つない湖畔は静寂そのものという感じ。


ここで1つの疑問が脳裏によぎる。
・・・こんな道進んで本当に目的地行けるの?

まあでも、ヤらずに後悔するならヤッて後悔しろ、ここまで金払ってきたのにここで尻込みしてどうするんだ、先に進んだらもう後戻りはできないと自分を追い詰め、先に進むことにした。旅行は苦行ではないはずなのに何故自分を追い詰めるのか。

画像13

先に進むとトンネルがあったりする。ちなみに何が怖かったかって野生動物との遭遇です。熊が出たら詰むと思ってました。この道を進んでいるときにハイキングの方とすれ違いましたが、恐らく熊除けと思われる鈴を付けていらっしゃったので殊の外ビビりました。今回が僥倖だっただけかもしれないと反省はしています。一応、携帯のアラームを爆音で鳴らしながら早歩きで進みました。

余裕がなかったので写真がないんですけど、遊歩道を抜けるととても細い獣道を通り、それから細い舗装路を少し進んでやっと夢の吊り橋にたどり着けます。日が当たると暑かったのでダウンは脱ぎました。


画像26

定員は5名です(迫真)。

画像15

長さ80m、高さ30m、ベニヤ板2枚分の揺れる道を渡ります。
この吊り橋に限ったことじゃないんだろうけど絶対スマホ落としてるやついるだろ()

画像16

画像17

画像18

画像25


今考えると風無くて良かったなと思います。橋の真ん中で写真を撮った時も橋が静かに軋む音だけがしました。この緊張感が吊り橋効果だとしたら、恋の予感よりまず身の安全を確保しろ(余計なお世話)。

画像27


もう一回橋を渡るのも遊歩道を歩くのも嫌だったのでそのまま国道を戻って駅の方に向かうことに。日が当たるとダウン着用は暑いが、日陰に入るとヒンヤリとして肌寒くちょうどよい感じ。

画像28


画像27


道なりに進んでいきますと道の駅がありましたのでここで食事。
ダムを模した形のダムカレー(1100円)を頂きました。
色々歩き回った後だったので、安心の味に思わずため息が出てしまった。

画像22


合計約1時間半ほどを要して駅周辺をぐるっと回った形になりました。
後から知ったんですが、もう少し先の方に民宿などが点在するエリアがあって、井川湖から遊覧船で約15分で行けたようでした。時間的に厳しかったとはいえ、湖を横断する船には乗ってみたかったかもと反省。
予定の時間の電車に乗って帰りました。


太陽の位置が変わった大井川の風景も綺麗でした。
次回行く機会があれば今回未踏のところにも行かなければ。

画像23

画像24


総括(この記事を読んだ人にとってのメリットとは)

休暇を取得した自己の正当性の証明のために限られた時間でできることを模索し、模索しきれなかった結果やり残しのある感じになってしまった点は反省。
でもこういう行き当たりばったりの旅行・・・結構好きなんですよね。
普段は都市部暮らしで特に山に本気というわけではないけど、人があまりいない自然に紛れ込みたい方にはおススメしてもいいかもと思いました。

以上です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?