R・マドリードvsA・マドリード 見た感想

スター選手を90分走らせるジダン

レアル・マドリードは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのリーグ戦で、6年以上勝利がなかったらしい。それはちょうどディエゴ・シメオネが監督に就いた時期と重なる。そして今シメオネは苦境に立たされている。

結果的に1-0で終わった試合だが、内容を考えるとマドリーは完勝と言ってもいい。かつてアトレティコが行っていたフットボールを今はマドリーがやっているイメージだが、正にその通りの試合内容だった。

マドリーはスタメンにイスコを起用し、ポゼッション志向で試合に臨んだが、左サイドに流れがちなイスコと、他複数の選手でポジション被りが度々発生していて効果的に働いているとは言い難い。

ジダンはハーフタイムにイスコをヴィニシウスに交代する決断をし、結果的には功を奏して勝利に繋がった。

巷で話題のフェデ・バルベルデは相変わらず素晴らしい働きをしているが、前線に飛び出す能力が成長すれば更に素晴らしい選手になるだろう。まだまだ伸びしろを感じられるという点でも「怪物」に値する。

一方のアトレティコは逆にシメオネの采配で勝ち点を失ってしまった感じがあった。後半早々にモラタを交代したことで度々出しているロングボールの効果が薄れ、ルマルを入れたところ、フェルラン・メンディに一瞬ではがされてアシストを許すなど、踏んだり蹴ったりと言ったところだ。

リーガ3強と言われる3クラブの中でも突出した安定感を魅せるレアル・マドリーは、7日にレアル・ソシエダとコパ・デル・レイを戦い、10日に次節オサスナ戦を迎える。アトレティコは9日に次節グラナダ戦となる。


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