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サッカーを分析するのは本当に難しい! ~初心者がわからない5つのポイント~

要約すると
・サッカーが好きで分析に興味はある人視点
・特に難しく感じる5つのポイント
・個人的克服法とちょっとした要望…

著者:大河(@9515gooner)
中学の三年間サッカーをしていました。現在大学二回生。今夏から通う大学が位置している、市内の少年サッカーチームで指導者として活動しています。サッカーの試合は時間が合えばチーム問わず観ていますが、アーセナル、徳島ヴォルティス、セビージャの試合は毎試合チェックするようにしています。

イントロ
 近年、試合中のチーム、選手、監督の動きや判断を細かく読み取っていくサッカーファンが増えたように思います。そして、それに合わせてサッカー分析を主とするブログやTwitterアカウントも多く出てきています。また、サッカー分析というものに興味や関心を持った方も多くいらっしゃると思います。僕もその一人なのですが、サッカー分析ブログやツイートを見て、「この人はどんな風に見てこの分析に至ったのかな?」、「どんなところを試合中みているのかな?」と毎回感じています。
 そこで、今回この場をお借りして、サッカー分析をしたことがないけれど、興味はあるという人間が分析初心者を脱せっていないのはどんな所が分かっていないからなのかを話していこうと思います。

1. 試合中のシステム変更が捉えられない

 近年のサッカーでは、90分間ずっと同じシステムで戦うチームが少なくなり、チームが直面している状況に応じてシステムを変更したり、あらかじめ攻撃の時はこう、守備の時はこうと決まっていることがほとんどです。中には分かり易いものもありますが、これを理解するのが中々難しい。何回か観て確認してもあれかな、これかなと悩んでしまいます。

2.セットプレーの意図が読みにくい

 これは、文字通りの意味です。「自チームのFKの際に毎回あの選手はあそこに立っているけど、どんな意味があるだろうか?」「相手チームのCKの時にこの選手があそこにいて、この選手がここにいるのはどうしてかな?」みたいなことです。また、少しざっくりとしてしまいますが、そもそもセットプレーの時はどこを観ればいいのか分からないのです。

3.ボールを持たない選手の動きをつかみきれない

 これについては何度も観ろよって話であるとは思いますが、Twitterではリアルタイムに試合中にボールを持っていない選手の動きを含めたチーム全体としての意図や戦術を読み取っている人たちがいます。ロシアワールドカップのメキシコ対ドイツなどは記憶に新しいかと思います。(参照:https://www.footballista.jp/review/46651)
一体どこに注目していれば、リアルタイムであそこまでしっかりとした分析ができるのか本当に不思議です。

4.起こっている現象を、知っている戦術に当てはめられない

 サッカーには数多くの戦術があります。それは、チーム戦術に限らず、ユニット単位での戦術や個人戦術もありますし、他競技のものを引用していることもあります。フットサル戦術がその代表例だと思います。そして、本題ですが、試合を観ていて、知っている戦術っぽいなと思うことは多々あるのですが、違うようにも感じますし、たまたま同じようになったのかもしれないと考えてしまいます。しかし、分析ブログやそういう方々のツイートを見ていると、いくつかの場面を切り抜いてうまく当てはめており、凄いなと感じるばかりです。

5.攻守の切り替えの場面が難しい

 攻守の切り替え、所謂トランジションと呼ばれる場面のことです。この場面の事象や選手の動きをとらえることが難しい。明確にどちらかのチームがボールを保持している場面は選手のポジショニングやそれぞれが採用している戦術などがまだ分かりやすいのですが、攻守が切り替わり、どちらかのチームがカウンターに出るという場面ではバランスが崩れていることもあり、チームの狙いを読み取ることが難しい。

終わりに
 いかがでしたでしょうか? 以上、サッカー好き分析初心者が分析をするうえで難しい、分からないと感じているポイントです。

 あくまで個人的なものですので、同じ立場の方でも共感できない部分もあるかとおもいますが、こんなこと思っている人がいるのかくらいに受け止めていただければと思います。また、これは個人的要望なのですが分析ブログなどをしている方にはこういった部分の分析の仕方をどんどん世に出して欲しいと思っています。
 最後に、わからないというだけで終わるのもどうかと思うので、今実際に行っている自分なりのざっくりとした克服法を紹介させて頂き、終わりとしたいと思います。最後まで拙文お読みいただきありがとうございました。


・同じ試合を何度も観る。
・「モダンサッカーの教科書 イタリア新世代コーチが教える未来のサッカー」(著者:レナート・バルディ 片野道朗 出版:㈱ソルメディア)に掲載されている分析フレームワークを参考に場面を分けて考える。
・様々なサッカー関連書籍、関連記事、分析ブログやTwitter等で勉強する。

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