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ベトナムホーチミンのコロナ状況

「ジャッジメントですの!」こんにちは、Football bugsです。今回はコロナ禍のベトナムホーチミンの状況について書いていこうと思います。(サムネはホーチミンのコロナ状況のマップです。)

ベトナムや台湾は最近までコロナ対応の優等国と認識されていましたが、直近、主にデルタ株(インド変異株)の感染拡大をなかなか止められていない状況です。したがって、当局もホーチミン市や感染流行地域に厳しい社会隔離措置を実施しています。 

これは日本でいうところの緊急事態宣言に近いもので、不要不急の店舗の閉鎖、会議などの禁止、個人間の距離を取るなどの措置で6月初旬あたりから各地で断続的にこの措置が取られています。

ワクチンは徐々に接種を開始していますが、こちらも感染対応優等国だった影響か全体的に遅れている印象です。6月24日現在、状況は以下の通り、また2.49%の接種率(引用元、TradingEconomicsより)にとどまっています。

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ここで話題にしたいのは2点、当局の発表時期と人々の反応、あとは感染の第〇派による人々の負担(特に精神面)です。

1:当局の発表時期と人々の反応
毎日の発表で感染者が増え続けていることに危機感を持って当局は対応しているのですが、いかんせん対応処置発表が急なことが多く、人々が苦労している点です。 日本だと緊急事態宣言も〇日後からなど数日の余裕があったりしますが、ベトナムは夕方または夜に発表された措置が翌日すぐ(つまり数時間後から)開始なんてことはよくあります。つまり夜2000頃に地区が封鎖など、早めに寝てしまった人は起きた時に突然家から出られないなどのケースがあるということです。ベトナム在住日本人家族の間でも突然の学校休校とオンライン授業変更などの対応で大変という声をよく耳にします。

よいか悪いかは別としてとにかく対応がすぐ始まるので、常に情報を得られる環境が必要です。今のところ概ね人々の反応は仕方ない、従うしかないといった声が多いですが、少しずつ不満がたまっている状況です。

2:次に1とも関連がありますが、2020年からの何度かの封鎖や営業停止、学校や公共施設の停止や代替手段での対応により、徐々に人々の負担、疲弊具合が色濃くなっている点です。これは定性的で確実な数値は出せないのですが、経済的な側面からだと、観光サービス業、ホテル業、航空業界などが非常に苦しい状況で、直近でもベトナム航空(日本でいうJAL,ANA)というナショナルフラッグの航空会社の破産危機がニュースで取りざたされています。実際業務が行えず、収入が途絶えてしまう、または95%減などの激減してしまう業界にとってはコロナ禍の長期化で、経営状況が厳しい状況に陥りますし、その従業員の精神的負担、不安感は増大する一方なので、経済的不安からの治安悪化等が今後懸念されます。場合によっては違反とはわかっていても生活費を稼ぐために、仕事をしないといけない人、出社しないといけない人もいると聞きます。

ここまでベトナムホーチミン在住で現地の生の状況として書いてきましたが、このコロナ禍をできるだけ早く終息させるためにも、やはりゲームチェンジャーになりえるワクチンの接種率、普及率の増加が今後のキーになるかと思われます。実際当局もそのように認識しているのか、今日のニュースでもワクチン接種を急がせる指示を保健省が出しています。(指示自体は6月23日付のよう)

最後に、今後の生活がどうなっていくかはわかりませんが、早く終息して経済も回復し、人々も活気づいていってほしいなと切に願います。ただ、正直ワクチンに対抗する変異株の出現も可能性としてあるので、緊張感を持ちつつルールをまもって、生活していく必要があるかと思います。

というわけで毎日のオンライン授業で有り余る体力の子供を相手にしながら、ここらへんで筆をおきたいと思います。
シンチャオ、ヘンガップライ。

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