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懲戒処分者の情報開示、延長へ 警視庁・神奈川県警 「決定に時間」 回答出揃う

 警視庁と神奈川県警への懲戒処分者の情報開示請求から二週間が経過し、各警察からの回答が出揃った。大方の予想通り、開示請求の延長に関する通知が届いた。警視庁情報公開センターの話では、「懲戒審査事案に関する書類は百枚以上あるため、時間が必要」とのことだが、どれほどの情報が開示されるのかはまだ見通せない。
◇ 警視庁は警視総監印つきで
 このうち、警視庁からは警視総監の印が押された開示決定等期間延長通知書が届いた。それによると、「開示請求に係る公文書は、開示・非開示の検討に時間を要することから、東京都情報公開条例第十二条第一項に規定する期間内に開示決定等をすることが困難なため」とある。期間は四月までとなっているが、どのような情報が開示されるのかも未だに明かされていない。

警視総監の印が押された通知書(一部加工)

◇ 「諾否の判断に相当な日数」 神奈川県警
 神奈川県警からも、警察本部長印で延長通知書が届いた。同県警は「諾日の判断に相当の日数を要する」としているが、三月中には回答される内容となっていた。

神奈川県警の回答(一部加工しています)

◇ 懲戒処分の発表、報道との解離はないか
 警察不祥事が起きた場合、通常は広報を通じて報道各社に伝えられ、それが紙面に掲載されるが、その件数が正確なものかどうかを検証する術はほとんどない。北沢署の現職警官による女子大生殺し事件(一九七八年)のような重大な不祥事の場合は連日報道されるが、近年では警察不祥事の報道そのものの量が減りつつある。改めて、警察職員による不祥事にはどのようなものがあったか。またどれほどの職員が懲戒処分を受けたか、行政文書が開示され次第、明らかにしていきたい。(了)

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