アイドル嫌いの学マス、もとい篠澤広の話

まず、私はアイドルが好きじゃない。

ファンに求められている姿を演じ、必死に虚飾を磨いて、売れそうな歌を歌う。場合によっては本来の個を殺してまで文字通りの“偶像的”人気を集めて、それらを商売道具に金を稼ぐ職業*。たまに私のところまで話題が流れてくるとすれば、それはスキャンダルや炎上に伴う口汚い言葉ばかり。
……少々露悪が過ぎる表現になってしまったけど、ことごとく食わず嫌いしてきた私のヌルい認識ではアイドルとはそういうで存在で、ともすれば一生立ち入ることがない領域とすら考えていた。

ただし、それ以前に私は美少女が大好きだった。特に学園モノが好きすぎると言っても過言じゃないくらい。そして当然、美少女とアイドルは切っても切り離せないほど絡み合っていて、私が興味を抱くのも時間の問題だったのかも。

篠澤広とかいう破壊者

前置きが長くなってしまったが、そんな私にとって学園アイドルマスター、というより篠澤広は特異点のような存在として映った。
興味のフックとして、

・全体的に色素が薄い
・身体も薄い(もっと食え)
・天才美少女
・学生(15歳)

これだけで私が興味を持つ要素としては十分ではあったけどダメ押しで、

・ソロ曲が前衛的な(好みが別れそうな)近代音楽の系譜(長谷川白紙)
・ソロ曲のMVが植草航
・なんかちょっとマゾっぽい
・drntb先生がFA描いてた

……もしかしてこの女、媚びてないな?アイドルなのに??

加えて最大のポイントは彼女の発言。

アイドルになるのは夢じゃない、と思う。強いて言えば……「趣味」かな。

【学マス】篠澤 広 紹介PV【アイドルマスター】

…………いいのか!???アイドルを目指す者がそんなことを言って!?!?
今までの必死に個を殺して最高のアイドルを目指してきた私の知ってる(←知らない)『アイドル』たちを憤慨させるんじゃないのか……???

なんであれ、あまりにも私のイメージするアイドル像とはいい意味でかけ離れた存在。顔面に水をぶっかけられたくらいの衝撃はあるし流石に気になる……事前登録しとくか。

篠澤広が目指しているものが一般に言われているアイドルと同じものなのかは分からないが、少なくとも篠澤広の見つめる先に何があるのかには大変興味が湧いた。


リリース前の所感としてはこんなところ。
これまでシャニマスなどにも一応手を出してみてイマイチ定着しなかった私が続けられるかは不明だけど、いずれにしてもこのタイプのソシャゲに事前登録から入るのは初めてでちょっと浮き立つ気持ちのまま書いてみた。

ここまで読んでくれてどうもありがとう。




*前提として「衆目を集めるのは生来の才能であるべき(凡人が他人に求められるまま無理をするな)」「美は美を持つ者のためにあるべき(凡人に媚びるな)」という媚びを嫌う向きの美に対する潔癖さ、それと若干の嫌儲思想が私個人の価値観であることを示しておきます。


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