フィッシングウェアのおすすめ
釣りをする際に体が濡れるのを防ぐ、フィッシングウェア。フィッシングスーツとも呼ばれる釣り用ウェアで、機能性の高いモデルがそろっています。しかし、防水加工素材を使ったウェアや防寒性能に優れたモデルなど種類が豊富。ダイワ・シマノ・がまかつなど販売メーカーも多く、どれを選べばよいか迷いますよね。
フィッシングウェアはなぜ必要?着用するメリットとは?
フィッシングウェアは、釣行時の雨風や水しぶき、寒さから身を守るために必要です。釣りは雨天時ではなくても体が濡れやすいレジャー。インナーウェアが濡れると、蒸れや体の冷えによりパフォーマンスが低下する可能性があります。気温が低い早朝や夜間、風が強い日にも体温を奪われやすいので、対策が必須です。
フィッシングウェアは防水性を備えているため、水濡れを気にせず釣りを楽しめるのがメリット。防寒にも役立つので、寒さをしのぎたいときにも重宝します。動きやすさを重視したウェアも多く、動作を妨げず快適に釣りができるのも利点です。
なお、雨の日は水が濁ったり水面に波紋ができたりするので、魚の警戒心が下がる可能性が大。雨の日は晴天時より釣れやすいともいわれます。チャンスを逃さず釣果を上げるためにも、フィッシングウェアを準備して、よいコンディションで雨天時の釣りを楽しみましょう。
フィッシングウェアの選び方
フィッシングウェアを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
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主要のメーカー・ブランドに注目して絞り込もう
フィッシングウェアを購入する際は、主要のメーカー・ブランドに絞って選ぶのもおすすめです。それぞれの特徴を押さえれば、より選びやすくなるのでチェックしておきましょう。
ゴアテックス素材にこだわる人はダイワ
ゴアテックス素材のフィッシングウェアを探している人は、ダイワに注目しましょう。1958年創業の釣りメーカーで、ゴアテックスを採用したフィッシングウェアを幅広く展開しています。ゴアテックスはほかの素材に比べて高価ですが、防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね備えているのが特徴です。
軽さを求めるなら、トーナメント ゴアテックス パックライトプラス レインスーツがマッチ。薄くて軽いゴアテックス パックライトプラスを採用したライトウェイトモデルです。左右の脇と襟元の4か所にベンチレーションを設け、状況に合わせて保温性も調整できます。価格は2023年8月現在87,000〜90,000円です。
厳寒期でも釣りを楽しみたい人には、トーナメントゴアテックスプロダクトウィンタースーツが狙い目。軽くて暖かいプリマロフト素材を背面の中綿に採用し、脇や膝裏には中綿を入れない部分を作って、動きやすさと暖かさを両立しています。価格は2023年8月現在145,000円。ハイエンドモデルが気になる人におすすめです。
レベルや釣り場に合わせて選びたい人はシマノ
釣りのレベルや釣り場に合わせて適したものを選びたい人には、シマノが適しています。1921年創業の釣り・自転車部品を専門に取り扱うメーカーです。フィッシングウェアは、初心者も購入しやすい1万円台から、磯釣りに適した10万円を超える製品まで幅広く販売しています。
釣りの初心者は、DS ベーシックスーツに注目しましょう。2023年8月現在、12,000円で手に入る低価格な製品で、気軽に購入したい人にもうってつけです。メーカー独自のドライシールド生地を採用し、低価格ながら高い防水性能と透湿性能を備えています。汗によるベタつきも抑えられ、着心地も快適です。
磯釣りなどのハードな状況で釣りを楽しむ上級者には、リミテッドプロ ゴアテックス プロテクティブスーツがおすすめです。伸縮性のよい素材や立体設計パターンを採用し、激しい動きにも柔軟に対応。膝下や臀部には200デニールの生地を使用しており、耐摩耗性にも期待できます。価格は2023年8月現在、110,000円です。
サイズ選びにこだわりたい人はがまかつ
がまかつは、サイズにこだわって選びたい人におすすめです。1955年創業の釣具メーカーで、釣り大会なども開催しています。がまかつのフィッシングウェアは、サイズ展開が豊富なのが魅力です。自分にぴったり合うサイズが見つからない人は、チェックしてみてください。
大きいサイズを探しているなら、ゴアテックスインフィニアムTM レインスーツがうってつけです。S〜7Lサイズまで9サイズを展開しています。幅方向に1サイズ大きくしたL-WIDEとLL-WIDEもあるので、肩幅が広めで体格がよい人にもうってつけ。価格は2023年8月現在、68,000円です。
船釣り用のフィッシングウェアがほしい人は、PVCサロペットデッキレインスーツを検討しましょう。軽量かつ丈夫で防水性能に優れたP.V.C生地を採用し、船上での激しい動きや水しぶきにも対応可能です。S〜3Lの従来のサイズ展開に加え、L・LL・3Lは身幅を細くしたスリムサイズも用意されています。
水の浸入や蒸れを抑えて快適に着用するために、耐水性・透湿性に着目して選びましょう。耐水性・透湿性がとくに優れている素材や、選ぶときの目安となる数値も解説するので、参考にしてください。
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耐水性・透湿性を確認し、快適に着用できるものを選ぼう
防水性を重視するなら、大雨でも浸水を防ぐ耐水圧10,000mm以上が狙い目
防水性の高い製品を探している人は、耐水圧10,000mm以上を目安に選びましょう。耐水圧とは、生地がどれほどの水圧に耐えられるかを表す数値のこと。耐水圧が高いほど、防水性に優れています。耐水圧10,000mmあれば、大雨でも水が染み込むのを防げるので、濡れを気にせず着用可能です。
悪天候下で体を大きく動かしても浸水しにくいウェアを求める場合は、耐水圧20,000mm以上が理想的。濡れている場所に膝をついたり座ったりして接地面に圧力が加わっても、部分的な水濡れを抑えられます。ただし基本的に、降水量2mmまたは風速6mを超える場合は、釣りを中止するのが無難です。
なお、性能の高さにこだわるなら、ゴアテックス素材を選ぶのもおすすめ。ゴアテックスは耐水圧45,000mm・透湿性13,500g/㎡の素材で、多くのフィッシングウェアに採用されています。シマノのドライシールドのように、メーカー独自の防水透湿性を有する素材もあるので、チェックしてみてください。
汗蒸れを防ぐには透湿性5,000g以上が目安。ベンチレーションつきも便利
汗蒸れを防止するには、透湿性5,000g以上を目安にしましょう。透湿性とは、水分を生地の外側へ逃がす性質です。透湿性が高いほど蒸れにくく、ベタつきも抑えて快適に着用できます。一般的な発汗量は1時間の激しい運動で約1,000g。暑い季節の釣りで着用する場合は、透湿性8,000g以上あるとベターです。
汗蒸れ予防には、脇の下などに通気孔を備えたベンチレーション搭載の製品もおすすめ。内側にこもった熱を衣類を着たまま放出でき、空気を通すことで汗の蒸発を促して汗蒸れを防ぎます。体温調節するのに便利な機能なので、チェックしておきましょう。
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