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発達障害と詐欺~国際ロマンス詐欺編~


国際ロマンス詐欺とは

国際ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリで超美男美女からアプローチの連絡が届き、テキストだけで恋愛関係になる。その後結婚をにおわせながら「自分はアメリカの軍人で○○にいるが、軍を抜けるには○○USDかかる」「今自分は米国のアカウントにアクセス出来ないので立て替えてくれないか」などと金銭を要求する…というものだ。アメリカ・カナダ・UKは特に人気の国のようだ。
書いていて、マジ?と思うが、2023年の被害額は455億円と相当大きい。この詐欺はもしあってしまったら、警察に相談することを憚る人も結構いる気がするので、実際の被害額はもっと多いんじゃないかと思う。
恋愛感情を利用する点で前に書いたホスト編と近いものがあるのだが、こちらは
・実際に会ってもいない
・家にいるだけなのに引っかかってしまう
という点でかなり違いがある。
この詐欺については、「孤独」がキーワードとして説明されることが多いのだが、発達障害者が特に気を付けるべき、と自分なりに思うところを記載する。

一発逆転心をくすぐられる

発達障害者が1番気を付けるべきなのは、ここなんじゃないか、と個人的に思う。一発逆転心、だ。
どういうことかというと、「仕事も私生活もイマイチパッとしない、気づけばこの年で何も持っていない」そんな時に「イケメンアメリカ人との結婚」「海外生活」「可愛いミックスの子ども」など夢を見させてくれる人が現れたら飛びついてしまう…というところだ。
もちろん、発達障害でない方もこのような思考に陥ることはあるだろうし、まさにそこを狙ってきてる詐欺者なのだが、ここが特に発達障害者は強いのでは、と思っている。

人生の浮き沈みが激しい発達障害者

何故かというと発達障害者は人生の浮き沈みが激しいと言われる。例えば中学時代不登校だったけれども、その後勉強に目覚め一流大学に合格、ということもよくあるようだ。私自身も高校3年で偏差値を30上げて希望大学に合格することが出来た。というか、これに限らず私のこれまでの人生すべて「ギリで帳尻を合わせる(何故か合う)」で出来ている。ビリギャルさんの話を聞いて「それってそんなに珍しい…??」と思った発達障害者は私以外にもいるはずだ。
私の主治医によると、ライフイベントが立て続けに起こる(結婚・離婚・再婚・出産・引っ越し・転職など)のも発達障害者の特徴らしい。
このように過去に一発逆転のようなことをかましたことがある、ライフイベントが立て続けに起こることに慣れてしまっているが故に、「今のパッとしない現状をパ―――――っと変えてくれる人と出会った♡」というのに、悪い意味でリアルさが増してしまい、普通であれば「いや、そんなのあるわけない」「詐欺だろ」となろうところを「いや、本当にこの人いるのかも」「過去にもドラマチックなことが何故かおこったもの」となってしまう可能性は大である。

過去の一発逆転時を振り返ろう

ここで考えて(思い出して)ほしいのが、過去の一発逆転時のことだ。過去、何か突然成し遂げた時には何かあなたの努力があったはずだ。受験であれば当然寝食を忘れて勉強しただろうし、恋人ができた時には出会うための努力、恋人関係になるための駆け引きなり気持ちを伝えることなり、何等か行ったはず。その結果として、一発逆転が結果的に起こったにすぎない。
つまり、何もしていないのにそれが起こったのではない、ということだ。
自分が作り出した結果であり、引き寄せた結果なのだ。
発達障害者は過去のことを軽く見積もる傾向が高いというか、終わったことに興味がわかない傾向にあるらしい。そのため、過去の努力について過小評価しがちだが、概して普通の人間には到底真似できないことを行っていることはとても多い。

そしてこの国際ロマンス詐欺は…


対してこの国際ロマンス詐欺は何もしていない自分を見初めてくれた外国人からメッセージをもらったという体になっている。これまで何もせず何かを成し遂げたことがあっただろうか?と自分自身に問いかけてほしい。そして、これまで努力した自分を信じて評価しよう。その努力の結果として手に入れた結果であること、自分自身を褒めることをしたときに、「何もせずに人生が変わりそうなこと」に違和感を覚えるはずだ。
もちろん、人間は存在しているだけで価値があるし、頑張って生きなければならないわけではないのだが、それと家でスマホを見ているだけで人生のイニシアチブを誰かが完璧に取ってくれ、と願うのは全く別の話だ。
自分の人生のオールは自分で握っていこう、その覚悟はあなたは出来ていたはず。それを是非思い出してほしい。

ちなみに国際結婚Tips

本当に国際結婚をしたいのであれば、語学は必須だし、ガチでビザを取得する必要がある。配偶者ビザではなく、自分のスキルにビザを出してもらえるくらいの手に職がいる。例えばカナダであれば永住権を獲得できる職業リストから職を得る、と言った具合である。何故かというとここに書いていない職業であれば、配偶者ビザで住んでいる外国人よりローカルな人を雇った方が良いからだ。ここに書いている=ビザを出してでも入国してほしいため、外国人であっても職を得られる可能性はある。
私自身、海外での生活経験があり、パートナーも欧米人であるが、欧米人のパートナーに求める現実的なものはとてもシビアだ。学歴・職業・会社のネームバリューなど日本人とは全く比較にならない。専業主婦になってほしい、という人もいるにはいるが、そういった人は保守的な傾向が強く、わざわざSNSで相手を探すことはあまり考えられない。

といったところで、国際ロマンス詐欺、本当にお気をつけください!!




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