「キャラクターを見回す」注視点固定の360°体験
スマホVRアプリ、『SPiCa/結月ゆかり VR』(Android)をプレイした。
ゆかりさんがとりあえずとくPのSPiCaを歌って踊るシンプルなコンテンツ。
このアプリで使われていた「注視点が固定され、一点を様々な角度から眺められる」カメラ方式が面白かったので、それについて。
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同アプリシリーズは、ボーカロイドたちが曲を歌いながら踊る姿を鑑賞できる、それぞれ単品のコンテンツになっている。他にもIA/Tell Your Worldとかあったので後でやってみたい。
ちなみに僕の環境は「ASUS Zenfone3 Deluxe 550」モデルに、ヘッドセットは「HooToo VRメガネ HT-VR002」。こちらのCardboard用ヘッドセットはMogura VRのレビュー記事が分かりやすい。
さて、VRでの360°鑑賞系コンテンツと言えば「自分を中心に、実際に見渡すように周囲を見れる」のがパッと思いつくスタンダードなカメラ方式だが、このアプリは一味違った。
本アプリでは、「見渡しても視界にはゆかりさんが収まり続け、自分の位置が彼女の周囲を移動する」カメラ方式なのだ。
天動説(普通の方式)と地動説(コレの方式)を思い浮かべれば分かりやすいかと。
このカメラ方式の是非は別として、なるほど、「キャラクターを鑑賞する」という意味ならあながち悪くもないと感じた。
普通の360°コンテンツだと、どうしても「見回す」という動作が逆に現実的ではなく(お上りさんみたいになる)、360°見渡せるけど、まあ大体こっち向くよね、みたいな形が多い。
この方式の場合、左から見たゆかりさん、右から見たゆかりさん、とぐるぐるゆかりさんを見回して楽しめるのだ。うん、書いてて変態だと思った。
左からも……
後ろからも……
そしてもちろん下からも……!
ばっちりおパンツ。
前に、よく話題に上がるデジアイのミクVRをハコスコで鑑賞したが、あれは普通のカメラ方式だった。その分あっちにも色々な見せ方が詰まっていて、決してつまらなくはなかったし面白かったのだが、こういう鑑賞の仕方はなるほどなあと思った。
デメリットとしては、見渡すだけでぐぐっと体が動くので、やや酔い感が否めないこと。
それでも、僕はVR酔いにめっぽう弱い方なのだが、そこまで気持ち悪くはならなかった。ある程度動きが予測できる分混乱しないのかな? それも意外な点。
まあ確かに、あまり酔いの発生しうるコンテンツも良くなくはあるのだけど、実際にはできない動きだからこそ、VRでやる意味があるとも言えるだろう。
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ちなみにアプリ内容については、シンプルに鑑賞できるタイプのものはやはり日本だなあと思った。他にもいくつか海外のコンテンツを触っているが、どれも自分が何かを体験するという形なので。そしてやっぱり、そうした理想の高いコンテンツはスマホVRのプレゼンスの悪さに負けているという印象。
他シリーズアプリがどうかはわからないけど、声が小さかった、というか聞こえなくなる? のは気になったかな。あとは特に、まあ少し酔うくらいで、全然いいと思う。
あ、靴とステージが干渉して抜けていたのと、下からお腹を覗こうとしたら下腹部でモデルが途切れていたのはあった。VRの3Dモデルは今まで以上に手を抜けないかもしれない。
とりあえず、Cardboardやるならひとまずおすすめの一つ。
あ、それともし「スマホでVRできるならやってみたいけど、Cardboard? よくわからないよー」という方がいれば、Mogura VRのCardboardまとめ記事を読むといいよ。ハイスペスマホと千~数千円の箱があれば遊べます。なくてもダンボールで自作できます。アプリは玉石混交なのでよく調べたし。
『SPiCa/結月ゆかり VR』(Google Play)
良い点:シンプル、見せ方が面白い
悪い点:やや酔いがち、作りが粗いところがある
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