新聞記事について

 11月5日付けの朝刊にアツギのキャンペーンが炎上したことに関する記事が掲載されました。私も会社の代表としてコメントを求められましたのでそれに応じています。

 紙面に掲載されたコメントは「ネットの海に企画を放流する直前まで『本当にこれを世に出して大丈夫か』と繰り返し怖がることが必要。その過程で何か心に引っかかる不安が生じたときは、止める勇気を持つべきだ」「お気に入りの企画で気分が高揚しているときこそ要注意。高揚感を自分で鎮めることができれば、かなりの確率で炎上は回避できる」というものです。

 しかし、この記事は前段で「ストッキングをはく女性を性的消費の対象にする文化は男性中心社会で培われてきた。こうした文化に染まり、感覚がまひしていた」とアツギを糾弾する内容のコメントを掲載しています。

 その直後に私のコメントを使用しているため、あたかも私もアツギに対してコメントしているかのような印象を受けます。

 しかし、私は一般論としての炎上回避策を求められ、これに応じてコメントを出しています。アツギが炎上しないためにはどうしたらよかったのかという趣旨の質問をいただいたものではありません。

 そのような質問であれば、アツギの社内手続きや意思決定過程を知らない私がコメントすることはできませんのでお断りしていたはずです。

 そして、先のコメントに対する更問でアツギが炎上してしまった理由や背景として「想定」できるものという質問をいただきました。

 これに対して私が返したコメントは以下のとおりです。

「このご質問に対する答えは想像になってしまうということをお断りしておきます。私が想像するに、アツギは今回のキャンペーンは女性に限らず男性もターゲットにしていたのではないかと思います。『ラブタイツ』というタイトルからもタイツを愛する人に向けた企画なのだろうと理解しています。
タイツを愛するのは女性に限りません。フェティシズムとしてタイツを愛好する男女がいるのは公知かと思います。そういったすべてのタイツ愛好家に向けたアツギの思いだったのではないかと。そういったアツギの意図と『タイツは女性のもの』と考える人の意識がすれ違ったために起きた炎上であろうと考えています。」

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