お月見with東方ボーカルアレンジのススメ


どうも、フォカです。

皆さん、東方ボーカルアレンジ、聞いてますか?このnoteを見ているような人は、おそらく年がら年中いついかなるときも東方音楽を聞いているような人なんじゃないかなーと思います。

では、皆さんはどのようなときに東方音楽を聞いているでしょうか?

通勤・通学のとき?
家で歌詞カードを持ちながらじっくりと?
MVやライブアーカイブに対してペンライトを振りながら見ている人もいるかもしれません。

僕は全部やっています

さて、ここでは"主に外で"、"自然や風景・環境に合わせた"東方音楽の楽しみ方のススメというものを語っていきたいと思います。無論、もう実践している人も多そうですがね。今回はその1つとして、東方音楽とお月見の親和性について語り散らかしていきたいと思います。もしかしたら第二弾、第三弾と続いていくかもしれません。



お月見 with砕月&永夜抄

1ヶ月ほど前ですかね、10月8日は中秋の名月でした。その2週間ほど前に友人と近所をサイクリングしているときに良さげな空き地を発見したので、そこでお月見をしたいと考えていました。しかし、さすがに酒やら団子やらを持ち込むわけにもいかないので、何か良い楽しみ方はないかなーと考えた結果が、東方ボーカルアレンジと組み合わせることでした。下の画像がその際に聞いていた曲(順番通り)です。


皆さんご存知のとおり、東方projectにおいて、月は非常に大きな存在となっています。そのため、当然ながら月に関する曲も、数えきれないほどあります。僕の知ってる東方アレンジも全体のごく一部ですが、それでも1時間弱のお月見を楽しむにはヨユーで事足ります。以下、上記の曲について、少しばかり曲の説明を交えながら、実際のお月見のときに聴いてどのような感想を抱いたかを書いていきます。

なぜ肝心の月の写真を撮らなかったのか、これがわからない。


月下の幻 【暁Records】

こちら、結構レアな曲なんじゃないかなーと思います。
まだACTRock×cheluceの組み合わせが暁Recordsだった時代の曲で、サブスクにも入ってません。原曲は名前からお察しの通り、砕月です。普段イノライを聞いている人ならご存知の通り、cheluceさんはバラード調の曲では東方音楽界隈の他のボーカルの追随を許しません。そこで、この「砕月」アレンジ、これがお月見と合わないはずがありません。


月見草 【暁Records】

東方で”月見”をするにあたって、この曲が出てこないはずがありません。

こちらも「月下の幻」と同様、暁時代のACTRock&cheluceタッグの曲となっています……と思いきや、なんと作詞・編曲はあのkaztoraさん。森羅万象とLiz Triangleを束ねる、現代東方アレンジ界隈最強の男です。
それもそのはず、この曲が収録されているアルバムは、

First Memory/Next Memory

暁Records×Liz Triangleのコラボという、

超アルティメットエターナルファンタスティックネオアームストロングサイクロンジェットスーパーウルトラグレートデリシャス最強アルバムです。

この曲はMVになっているので知っている方も多いでしょう。
原曲は「竹取飛翔」、言わずと知れた蓬莱山輝夜の曲ですね。"元"月の姫の輝夜の曲がお月見に合わないはずもなく。まあこの曲が真価を発揮するのは夏の夜なんですが……

それはそれとしてこの曲の歌詞に出てくる

落ちない線香花火

このフレーズ、めちゃめちゃいいですよね……

わかりますか? 線香花火って通常は、

簡単に落ちて消えてしまう、儚い命の象徴

なんですよ。それに落ちないっていう言葉が付くだけで、その意味は鬼人正邪の能力がごとく正反対にひっくり返ります。

すなわち、

本来儚いはずの命だが、輝夜達は永遠に囚われてしまった

この永夜抄全体のテーマと言っても過言ではない不死の呪いというものを、ここまで端的に表せているのは、やはりさすがkaztoraさんといったところでしょうか。←なんでこいつこんな上から目線なんやねん



ルビー 【Liz Triangle】

Liz Triangleの「狂気の瞳」アレンジなのですが、重要なのは時系列です。この曲が頒布されたのは紅楼夢11で、これは「東方紺珠殿」が頒布された夏コミの直後となっています。すなわち、この曲は、「うどんげが紺珠殿のストーリーに沿って、月に赴き単身で異変を解決する」というものがテーマになっているわけです。永夜抄のときはまだ弱さを抱えていたであろううどんげの大きな成長を感じとれる、とても感動的な曲になっています。

あなたたちの兎は
今 月だって救えるくらいに強くなりました

この歌詞を聞いて泣かない人間は存在しないでしょう。

お月見の話に戻ります。この曲というか紺珠殿では、最終的にうどんげは月で純狐などと戦う訳なのですが、「今見上げている月では、もしかしたらうどんげが闘っているのかもしれない」などと考えながら眺めるのが楽しかったですね。


(ちなみにここまでの3曲は、月に関係のない50曲ほどのプレイリストからランダム再生でこの並びになったのでめちゃくちゃ運命感じてました)



孤独月 【幽閉サテライト】

永夜抄も砕月も関係ありませんが、それでも月に関わる曲はたくさんあります。こちらは幽閉サテライトのオーエンアレンジですね、皆さんご存知でしょう。幻想万華鏡の映像で、フランが月に手を伸ばして、後ろからレミリアがその手を優しく握るみたいなシーンがあったなーとか思い出しながら楽しんでいました。



月に叢雲華に風 【幽閉サテライト】

幽閉で月といえば、この曲を忘れてはならないでしょう。特に説明の必要もないかと思います。





月砕くとき 【あ~るの~と】

タイトルから砕月アレンジなのは明らかですが、こちらのサークルは”あ〜るの〜と”となっています。そうです、あの”東方M1グランプリのあ~るの~と”です。ボーカルは藤宮ゆきさん、M1グランプリではアリスの声なんかを担当している方ですね。アルバムは「東方桜歌」、例大祭14頒布です。(また例大祭14、なぜなら思い出補正が強いので)

して、この方というかこのサークルもバラードがめちゃくちゃ強いんですよね。みんなM1の印象ばかりが強いと思うんですけど、音楽もマジで良いので冬コミで過去作持ってきてたら買ってみてください。お月見との相性は言わずもがな。この曲は今まで主に、夕陽の射す帰り道なんかに聞くことが多かったのですが、やはり夜、月と共に聞くのが至高でしょう。



月下美人 【SOUNDHOLIC】

サンホリの竹取飛翔アレンジです。竹取飛翔の和風ロックという、最強であることが確定的に明らかな組み合わせです。僕はこの曲、めちゃくちゃ懐かしさを覚えるんですよね。竹取飛翔自体が既に遺伝子に刻まれているメロディをしているのですが、そこにこの"和"のテイストですよ!この曲に関して言えば、もちろん今回のように月を眺めながらというのもなかなか良いのですが、可能であればそれを竹林の中でやってみたいですね。多分月に手が届くと思います。


花月夜 【Yonder Voice】

中国の東方音楽サークル、Yonder Voiceの砕月アレンジです。このサークルの中では一番有名な曲なんじゃないですかね。曲の雰囲気なんかはまさにお月見にピッタリです。「千ノ縁」なんかもそうですが、Yonder Voiceの曲って結構"和風"っぽさがありますよね。(もしかしたら大陸側も音楽文化としては近いのかもしれませんが) 多分音楽に使っている楽器が三味線やら管弦っぽいものだからかと思います。ただ、所謂"和風音楽"ともまた少し違う感じがするんですよね。先程紹介した「月下美人」なんかまさに和風ロックの代表格だと思うのですが、それとはだいぶ雰囲気が異なっているように思えます。やはりYonder Voiceの場合は、"和風"に加えて"中国風"の音楽感が混ざってるものですかね。余裕があればこの辺りも一度勉強してみたいです。



愛き夜道  【魂音泉】

ラストにふさわしいのはこの曲でしょう。実を言うと、この曲は月を見ながら聞いたのではなく、帰り道で流していたんですけどね。歌詞通りに誰かとの別れがあったというわけではないのですが、月に照らされながら、これを聞いて帰るほどエモいこともないだろー!って感じでした。




え?
この曲の歌詞についてあまり考えたことがない?
ならここだけ読んでもう一度聞いてきな!




けれでも沁み入り酔いぬのは?


君と居るからこそ

君が居るからこそ

君と居たからこそ

君が居たからこそ




終わりに

以上、お月見と東方アレンジの親和性についてでした!どうやら明日(2022/11/08)が皆既月食なようなので、月にまつわる話として書いてみました。ちなみにどうやら明日の月食ではレッドムーンが観測できるそうですが、ここまで読んでいただいた皆様であれば、僕が明日何を聞くか、お判りでしょう。

そう、紅い月(いえろ~ぜぶら)です。さすがにこの曲しかないでしょう。

話を戻します。東方音楽の楽しみ方は人によって様々だと思います。その中で今回提案したかったのが、特定条件下でより楽しめる曲があるということです。具体的には、自然環境や天候・季節、特殊なスポットなどが挙げられるでしょう。

僕が今までやってきたものだとお月見の他には、


・蓮の花が咲いている池でWhite Lotus…(リズトラ)



雨で気が滅入るときでも、

 RAINS(暁Records)
➡Rainy, rainy days(サンホリ)
➡あした天気になれ!(アールグレイ)

 
という順番で聞いて徐々にテンションを上げていく


・一面の雪景色の中でのハウリング(リズトラ)やSnowy Night(暁)


・夏に瀬戸内海の島で、

 GOING CODE (昼)
 涼風爽夏 -すずかぜ、さやか- (昼下がり)
 ナツイロのソラ (夕方)
 描いた夏をもう一度 (夕方)
 月見草 (夜)

この暁Records夏ソングを昼から夜まで、現実の時間帯と曲中の時間を対応させながら聞く(これはマジで自分のことを天才だと思った)

・天満宮でリジッドパラダイスアレンジ

などなど、振り返ってみれば色々やってきましたね。








え?

天満宮と宮古芳香がなぜ繋がるのかがわからない?

まあそうだと思います。

事実、僕もつい最近まではわかっていませんでした。





次回

元ネタ文献解読も、
東方ボーカルアレンジと共に

お楽しみに!


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